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2009年1月21日 唐長11代目をお訪ねした。
「唐長」は、現在京都で唯一「からかみ」を作る専門店である。 唐紙はご存じの通り、 唐(中国)より日本に伝わってきた美術紙の総称であるが、 長い間日本文化の中で揉まれて、独自の美に昇華した。 文様を彫った板木に雲母や具を載せて、 一枚一枚丁寧に刷り上げる。 日本家屋の中で襖や障子のアート、インテリアとなった。 唐長には、江戸時代から受け継がれた 板木が600枚以上残されているという。
唐長11代目の千田堅吉氏のプロフィールは以下の通りである。 1942年 京都市に生まれる。
まさに現代と伝統が呼吸し合って 今存在する日本のアート「からかみ」。 時代の革新を常に取り入れつつ、基本はくずれない。 本当の伝統とは、そのようなものだろう。
唐長の唐紙は、11代目の著書 『唐長の「京からかみ」文様』(紫紅社文庫)で見ることができる。 11代目にお会いして、 伝統の懐深さと生命力を改めて認識させられた。 |