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2009年1月20日 文様・・・日本美のデザイン
私が京都ブランド研究会の座長を 努めさせていただいて6年になるが、 その間、たくさんの日本文化の碩学にご面識を賜った。 その1人が、京都精華大学デザイン学部教授の佐藤敬二氏である。 佐藤氏が今回、「京のかたちと文様の事典 ~ここにしかない、伝統とモダンの美」 (PHP研究所)を上梓され、私にもお送りいただいた。
本書はどのページも、開けて見て飽きることがない。 文様とは、その時代、その土地、その社会が生んだ"デザインの結晶"だろう。 雪の結晶が見事なスノーダイヤモンドを必然的に為すように、 文様もまた必然的な美の結晶へと向かう。 その完成された美しさは、 デザインが自ずから美に向かって完成度を高めていくことが分かる。
人はあらゆるモノやコトに美を求めてやまない。 美はいつかデザインとなって、暮らしの中に舞い降りるのだ。
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