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2009年1月23日 色彩は心理の鏡
新ファーストレディのミシェルさんは、 「光沢のある黄色」で世界にメッセージを発信した。 黄色は「希望と」再生」を象徴する色とされている。 ある意味、色彩のメッセージ発信は、言葉より雄弁かもしれない。
私たちが見ている風景は、すべて色彩でできている。 色彩でない物はないのだ。 このあまりに当たり前の事実に、 新しい角度からスポットが当たりつつある。 それは視覚心理学としての色彩論だ。 目が色彩を見ているのだろうか。 心が見ているのではないだろうか。 これを究極まで問い詰めれば、 一人として同じ色彩を見ている人はいない、ということになる。
日本の家屋は戦後、蛍光灯一色に塗りつぶされ、 ある意味、色彩のマスマーケティングに染まった。 しかしいよいよ、色彩と心理の関係の中に、 人間の豊かさ、美意識を掘り起こしていく時代である。 「陰影礼賛」の取戻しである。
株式会社カラーワークスの秋山千恵美さんをお訪ねした。 カラーデザイナーとして、カラーマーケティング、 カラーマーチャンダイジングなど、多彩に活躍されている。 提案されている室内の色彩設計は、 人間の心と色の関係を熟知されているものだ。 柔らかで心地よい。「お手本は自然の色」である。
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