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2009年1月27日 オバマ・ミラー
世界がオバマ新大統領に映し出されている。
私が『ミラー・ソサエティ』(PHP研究所)という本を 上梓させていただいたのは、1986年11月だった。 その時のコメントを再掲させていただく。 「すべてが鏡化する時代、すべてがミラーになった時代・・・。 先行するのは情報であり、その情報とは映し出された鏡である・・・。 この予測と実体のリンクこそ、情報化社会の特徴である・・・。 メディア化社会というのは、 まさに映し出され、情報化され、知恵化され・・・ まさに潜在心理というものが 自己を変革するのである・・・。 それが『ミラー・ソサエティ』だ」。
自分で言うのも恐縮だが、 今という時代に見事に符合しているような気がする。 世界中のほとんどの人がオバマ新大統領を支持している。 彼は史上初の「世界大統領」と言ってもいいだろう。
世界は願望の通りに自己実現する。 鏡に映った絵のように、世界は自己化していくのである。 世界全体をひとつの地球世界とみなす 「全体知」の時代はすでに到来していた。 世界はやっと、それにふさわしいリーダーを迎えることができた。 20年くらい遅れただろうか。 彼のイメージどおりの世界が、紆余曲折はあれ実現するだろう。 オバマ的なる価値に向かって、巨大な価値移動が起きている。 今はその大移動の只中である。
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