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2009年12月 8日 真如堂と私。
真如堂のホームページによれば、 「今から、約1千年前の永観2年(984)、 比叡山の戒算上人(かいさんしょうにん)が、 比叡山常行堂のご本尊阿弥陀如来(慈覚大師作)を 東三條女院(藤原詮子。円融天皇の女御・一條天皇の御母) の離宮があった現在の地に移して安置したのが、 真如堂の始まり」とある。
やはり千年の時の積み重ねは、 小さい頃の私に無言の影響を与えたのだろう。 私の自然観や美意識の根源は、 この真如堂の風景の中にあるような気がする。 いわゆる原風景である。 特に秋はその紅葉のみごとさは、 色彩と自然というものに対してある感受性を植えつけてくれた。 すぐそばにお墓があるのもまた京都の風景であり、 死生一体、今でいう死生学の場でもあった。 環境と人間の思考は、切っても切れぬものだろう。
真如堂と京都に感謝する。
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