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2010年5月25日 生命、生、死。
かつて、人間は死ねばゴミになるだけだといった人がいたが、 死後がどうなっているかは誰も証明することができない。 そこに宗教が生まれた所以もあろう。 葬式がいるかいらないか、これも死に対する考え方によって左右に分かれる。 しかしこのような論議が起きてきたこと自体、 生と死は分けがたく一体であるという認識が広まってきた証拠だろう。 日本は世界でも珍しい宗教色の薄い国だといわれるが、 宗教が表に出ているか否かではなく、 人間が知性的存在として一歩を踏み出した瞬間から、 死は人間にとって最も親しい友だったはずだ。 一条真也氏から 『葬式は必要!』(双葉新書)と『また会えるから』(現代書林) という本をお送りいただいた。
人が死を想う時代に入ったことは確かだろう。
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