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谷口正和 プロフィール

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2010年6月 8日

空間の時代。

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若い世代にとって、センスとは「空間」のことだという。

物ではなく、物を包む空間の構成に、センスを感じる。

考えてみれば、建築というものも、

躯体の美しさ以上に、その躯体が生み出す意味、

メッセージ、つまり空間にその核心がある。

京都の「リブアート」という空間設計デザイン・プロデュースの会社がある。

新しい京都ブランドのひとつだ。そのメッセージをご紹介する。

豪華を嫌い、

絢爛を避け、

流行を疑い、

本質を見る。

人間国宝 故黒田辰秋(くろだ・たつあき)氏の言葉にあるように、

必要以上に華美な装飾やその時々の流行に乗ったものではなく、

いつの時代でも、変わることなく生き続けるものを創る。

必要な機能を持ちながら、誰もが心地よいデザイン。

素材、意匠、工法…。

全てに於いて、使う「人」やそれを取り巻く「環境」「空間」までも

デザインし、設計してゆく。

新しく創り出すだけではなく、

年を経る毎により良くなるもの。

 「朽ちてゆく」ではなく、

 「馴染んでゆく」もの。

時代の流れに左右されない、

 経年変化とともに、さらに良くなる…。

唯一無二を目指して、私はデザインをしている。

livart 谷口一也


文化とはまさに歴史が現在に「馴染んでゆく」ものだ。

今後のご活躍をお祈りする。

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