囲み枠(上)
谷口正和 プロフィール

RSS

2010年6月29日

『プラハのシュタイナー学校』。

masuda1.jpg

 

フリー編集者、増田幸弘君の著書が送られてきた。

増田君は私の義弟で早稲田大学仏文科の教授だった

石井直志君の愛弟子だった。

彼は思うことあってチェコのプラハへ行き、

当地のシュタイナー学校に子供たちを通わせた。

『プラハのシュタイナー学校』(白水社)は、その記録である。

ご存じのとおりシュタイナー学校は、

あのルドルフ・シュタイナーの思想を教育方針とする学校である。

日本の教育とはまったく異なる、

子供たちの自主性と芸術性を重んじる教育で、

最近世界的な注目を集めている。

この本には、増田君の家族の再生と、

シュタイナー学校の本質が見事に描かれている。

教育は労働予備軍を生産する場ではない。

まさに人間をどう育てるかということなのだ。

本書に学ぶところは多いだろう。

 

HOME