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谷口正和 プロフィール

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2011年2月21日

花は人。

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勅使河原茜さんより、ご著書をお送りいただいた。

『いけばな~出会いと心をかたちにする』

(角川oneテーマ21)という本である。

私は茜さんの父上である勅使河原宏氏に懇意にさせていただき、

いくつかのアドバイスを差し上げるとともに、

たくさんのことをお教えいただいた。

共通の絆があったとすれば、

それは美意識だろう。

美意識は感知するもので、最終、言葉では表現できない。

 

茜さんは現在、草月流四代目の家元であり、

生け花の新しいかたちを日々創作している。

伝統を踏まえつつ、それを超えて革新を目指す草月流は、

まさに美のイノベーターと言ってよい。

本書の巻頭に

「花は、いけたら、花でなくなるのだ。いけたら、花は、人になるのだ」

という草月流の創始者である勅使河原蒼風氏の言葉があり、

茜さんの大好きな言葉だとある。

まさに芸術は出来上がって社会に出た時に「人」になる。

それはピカソもゴーギャンも茜さんも同じだろう。

今後のご活躍をお祈りする。

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