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谷口正和 プロフィール

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2011年3月28日

最小単位とネットワーク解決。

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京都造形芸術大学教授の竹村真一氏は

かつて弊社が開催していたエコデザイン研究会

にもご講演いただいており、

そのときから氏の意見と私のそれとは

かなり重なっている部分があると感じていた。

竹村氏のオピニオンをまとめたレポートをいただいたので、

私の意見も交えながらご紹介したい。

 


氏の意見を要約すれば、

地域単位でセキュリティセンターを作り、

この大震災を機に、

全く新しい街作りを手がけるべきだということだ。

東阪名といった大都市だけでなく、

中間サイズの都市や街もセキュリティセンターを作り、

それらの自立とネットワークによって、

解決していこうという発想だ。

自己解決領域の自立化とそのネットワーク化である。

解決単位を圧縮されたネットワークの中に

置きなおすということである。

 


弊社は「長寿の森研究会」という

高齢社会の生き方と価値観を研究するサイトを立ち上げているが、

そこで得たビジョンは「自立する生命の幸福村」である。

冒頭のカットはそのイメージだ。

世界は自己解決力の強化を目標とすべき時代に

入ったと考えている。

他者に頼らない自己解決領域の産業化を目標とする。

個人生産、家庭生産の視点でエネルギーを見直してみれば、

従来と全く違う視点が見えてくるだろう。

セルフエナジー、ホームエナジーである。

巨大な技術は、小さな技術の集合体とネットワークに変わる必要がある。

仕組みがよく見えない原発に依存していれば、

それが破綻した時に手が打てない。

現在は次の社会構造とエネルギー構造を

見直すチャンスとも言える。

何が出来るか、自問自答するところからはじめよう。

 

 

 

 

 

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