|
2011年4月19日 知の伝承。
麗澤大学出版会の西脇礼門氏より送られてきた。 一個の巨大な知性の完結である。 福田恆存は戦後の文芸、論壇をリードした、まさに論客であった。 評論家、翻訳家、劇作家であり、 ウィリアム・シェイクスピアの戯曲の翻訳で知られる。 ヘミングウェイの『老人と海』の翻訳も見事だった。
“知性を支える裏の知性”であるかが分かる。 年譜や年表の整理は、 細心の注意と知力を注ぎ込まねばならないものだからだ。 西脇氏にあらためて敬意を表したい。 そして福田恆存という巨大な知性が、 丸ごと後世に残されることをともに喜びたい。 最終頁に福田恆存作詞の 「日本の山河~ものみな滅びしのちに」の楽譜が付いている。 編集者冥利に尽きるだろう。 ありがとう西脇礼門氏。
|