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2011年4月21日 小さくても理想主義。
シングルカット社の鳥居昭彦氏から、3冊の本が送られてきた。 薄くて小さな本だが、この3冊には鳥居氏の編集者としての プライドとクリエイティビティがぎゅっと詰まっている。 特に村上龍の『寂しい国の殺人』は英文対訳で、 何カットもの美しい写真が添えられている。
本は必ずしも「読む」ということだけがその機能ではない。 「見る」もそうだし、「飾る」も本の機能の一部である。 本はオブジェでもあるのだ。 この3冊の本には、そういったデザインスピリットがこめられている。 装丁とコンテンツとタイポグラフィーとエディトリアル・デザイン。 本が忘れかけていた、 そのような理想主義が、この3冊には感じられる。 鳥居氏自身の哲学や美意識が反映されているのがわかる。 |