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2012年4月23日 渋谷の構想力2日本は、長い間、ハード整備に傾注し、あとから中身を考えたらいいという発想で、表情のないランドマークばかりが乱立しました。
東京スカイツリーは下町の再編として、あと29日で開業します。話題の広がりは、いろんな人の力を借りて伸びる。東急は渋谷の先行的なランドマークとして、「渋谷ヒカリエ」を打ち出しました。建物内にはライブシアターが設けられ、また商業とオフィス、イベント、複合的に広がります。
渋谷の特徴をシンボライズするということは、重要なことです。渋谷は、情報の発信基地として、渋カジから始まり、ガングロなど流行を生み出しました。しかしながら、次の手がないまま、もたついてしまいました。それが閉塞感となりました。そこに渋谷が世界都市となることを引き受けたヒカリエがオープンします。
しかしながら、東京ではなく、その外にあるエネルギーをいかにして活用するのか。このチャンスをどう生かすか。まだ全体像がはっきりしていません。都市全体のプロデュースができていないから弱いのでしょう。東京スカイツリーに匹敵するだけの資金を投入しても注目度はそれよりも低い。これは、情報社会はいくらハードを強化しても、中身が、どういうプログラムなのかが重要であることをあらわしています。 |