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2017年4月24日 アンリ=カルティエ-ブレッソン展
視覚言語がリポートの重要なファクターとなっている情報社会は、 ビジュアルジャーナリストという役割は非常に大きくなっています。
時代の証人として、アートという感動を引き連れながら走り抜けてきた先人であるブレッソン。モンローから、サルトルまでに至るまで、その瞬間のポートレートとして時代を推進していく姿を写真に収めてきました。このアンリが歩いた道筋の最終着地には一体何が残っているのでしょうか。
写真のプロセスを超えて、彼自身のドローイングへの興味まで、アートとジャーリズムをクロスさせ、全体の中で時代が内包する思想、哲学、空気感そのものまで伝えていくような存在を引き受けています。
この生き方が彼に強く惹きつけられる要因でしょう。
インスタグラムをはじめ、巷には多彩なビジュアルが溢れている中、視覚言語は静止した存在から「時間の人生」という着眼を見出し、感動へと転換する動態としての意味を持っています。その中でさらなるシャープな表現力を競い合う視点がコミュニケーションの力をさらに高めていきます。
今回のアンリカルティエブレッソン展で、その「決定的瞬間」を受信して欲しい。
『HENRI CARTIER-BRESSON』展「決定的瞬間」 期 間:2017.4.5-2017.6.18 場 所:何必館・京都現代美術館(京都市東山区) 入館料:一般1000円/学生800円 2017年4月17日 エキストラバージンの嘘と真実
長寿の島がイタリアにあります。 それがサルディニア島です。
ローマのすぐそばにある島で、 超高齢社会の日本よりも、100歳の比率が高い島になります。
サルディニア島では、日本と同じような食文化を持っています。 まさに重要なセルフメディケーションフーディングを証明する存在と言えます。
その中でオリーブオイルは食文化の中軸を担うものです。 注目のオリーブオイルの実態にスポットが当たっています。
これは、情報の普及が先行した姿に似ています。 もはや、これが正しくて、これが間違いという議論は不毛です。 むしろ、生活者はオリーブファームを求めて、旅立ちます。
そしてコンセプトユーザーが、真偽の重要な中軸をなす柱を理解し、構築していくことでしょう。あらゆる角度、視点から学習し、嘘も真実も内包し、やがて健康という本質に近づいていくことが大切です。
ある疑問に正面から答えるのではなく、いろんな事実を与えられたヒントとして、学習してみたい。
それが、オリーブ・パラダイムにおける情報研究の厚みとなります。 2017年4月10日 『巨大化する現代アートビジネス』
グローバルマーケティングの世界において今、1点のオリジナリティが発芽となり、世界に市場生まれるという究極の独自性を貫くアートマーケットの時代です。
現在、ビジネスが急速に巨大化しています。その状況に対応するため、ビジネスの側面からアートマーケットを見て、ダニエル・グラネ&カトリーヌ・ラムールがオピニオンリーダ−100人を取材して回り、アートビジネスの現場に踏み込んだノンフィクションです。
この書籍では最終的にたどり着く価値観の拠点は、あなただということです。あなた自身も、唯一無二です。世界全体でグローバル化が進行する中、実はパーソナルにシフトしていく時代です。対抗概念が重なり合う先に新たな価値観が見出されていきます。そして世界のナショナリズムが台頭していく姿は、利害が複雑に絡み合い、それが危機感を助長していくということでしょう。
それぞれがそれぞれの生き方を寛容し、強く共感する楽しみがあってこそ、未来は育まれていきます。
文明社会から文化社会に。
未来に向けて放つ矢となるよう感性レベルを研ぎ澄ましていく。 個性の総和としての未来に視点を置き、現実の中にあるアートマーケットインパクトを読み解く一つの入り口となります。
『巨大化する現代アートビジネス』 出版:紀伊国屋書店 価格:2100円(税別) 2017年4月 3日 バーチカル・インテグレーション 垂直統合。
様々に水平展開し、並列化していくことは問題を散在させています。
それぞれが個別に事業展開していくことで、 どこかやっているつもりになっていないでしょうか。
個々に存在する特徴を一点に集約させることで新しいエネルギーが結集し、突き抜けた個性を帯びるようになります。
情報過多社会の今、特徴領域を明確に打ち出し、ソーシャルメッセージ化していくことが求められている中、インテグレーションという概念は、ますます重要な認識と言えます。
メッセージのコンセプチャル化は、形骸化している全てのことに対するスペシャルイシューとなって選別優位を強化させます。
これが選ばれる理由の創造です。
我々が一体、何をやろうとしているのか、 そのメッージの矢を失わないようにしていきたい。 |