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2017年7月 5日 ベル・エポックの肖像
先般、フランス文学者であり、ジャーナリストでもある高橋洋一さんのご訪問を受けました。
高橋さんはジャンコックトーの研究家。 文化社会学・比較文化を専門とされています。
私の父が、東京創元社の編集者また、翻訳者としてでジャン・コクトー全集を企画する中、 高橋さんにも声をかけ、ご一緒いただいたと、当時のお話を伺いました。 そして生まれた『ジャン・コクトー全集』全8巻は日本翻訳家協会から最高賞をいただいた。
私も、父の影響を受け、マルチアーティストであるジャン・コクトーを強く興味を持つに至っている。 いづれ、私なりの視点でまとめてみたいと思っているところです。
その高橋さんが、小学館から出されたのが、この『ベル・エポックの肖像』。
パリを中心とした文化的に爛熟した人間模様は時代の象徴するもの。 その時代を生きた人物として、エミール・ガレやマルセル・プルースト、トートレック、ミュシャ、ヴィクトル・ユーゴー、そして大女優のサラ・ベルナール。その一つひとつのレポートから、ジャン・コクトーの姿が蘇り、美しき時代が織り成す情景が浮かび上がります。
19世紀から、20世紀へ、そして次なる社会へ。 回転しながらも、新たな成熟期を迎える今、どのような未来が待っているのか。
多彩な美意識が彩り、未来へのヒントとなる21世紀の成熟を、オリエンタルな美意識を複合した 東京には、どのような新しい物語が紡ぎ出されていくのか。
高橋洋一さんからいただいた「感性の系譜」を紹介します。
出版社:小学館 価 格:2300円+税 |