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2017年10月10日 フリーエージェント社会の未来
当社でも、この取り組みが始まっている。
フリーアドレスを導入し、今後、フリースタイルシフトという流れは、 本書の著者であるダニエル・ピンクが指摘する社会学的なレポートにもまとめられている。
組織人間の時代から、人がランダムに組み合わさるチーム単位の時代へとシフトしている。
今、アメリカでは、4人に1人がフリーエージェントだという。 もはやフリーであることが当たり前となり、プロジェクトごとにプレーヤーが入れ替わる時代が到来している。
昨今のIT技術の飛躍的な躍進は、あらゆる分野の生産性を高めると同時にあらゆる価値を無数に作り上げ、 いわば、価値そのものを廉価にもさせている。
それは、かつて一つの固定された価値観が社会を継続支配していた時代から、 メディアプラットフォームが形成され、いくつものフリーエージェントがオンステージする時代となった。
一方、変化速度は速く、あらゆる場面でリスクヘッジが求められる中、 縦型の忠誠心は消え去り、新たな仲間との組み合わせによるリスクヘッジが芽生えつつある。
人との結びつきは、組織に縛られない生き方と同義だ。 利他主義で、お互いに恩恵を受ける、ゆるいつながりがフリーエージェントエコノミーのあり方。 すると、オフィスは第三の場所となり、フリークラブワークという認識が大切になってくる。
それは個人が時間を自由にコントロールすることと言っても過言ではない。 未来社会は、定年という枠組みを超えて依存から自立していく流れがある。 そこにあるのは仕事場と生活空間とが融合していく姿だ。
今、フラットからリセットへと転換しつつある。 この速度が高まっていることを報告したい。
先般、八王子の市政100周年を迎え、訪れた。 そこには、日野自動車やオリンパスなど多くの研究機関が集まり、 そのテーマラボラトリーがプロフェッショナルハウスとなり、個々で新たな価値を創造している。 そして直接研究機関が、世界とつながるグローバルプレーヤーとなっている。
それが横軸を組み、それぞれが連鎖していけば、 強力に磨き上げられた新たなコンペティターとの出会いも見えて来ている。
面白くなって来た。 |