2012年4月17日 16:32
放送作家の小山薫堂さんが、「アクティブシニア」に代わる新しい言葉として提唱する「グランド・ジェネレーション」(G.G)。センスがあり、知識や経験に富み、蓄財もそれなりにある元気な団塊世代をイメージしているという。
イオングループは4月13~15日にかけて、東京国際フォーラムを会場に、ズバリ「GRAND GENERATION'S COLLECTION in TOKYO」というイベントを開催した。グループ関連の26社が36ブースを構える展示イベントで、50代、60代、70代の"オトナ世代"へのライフスタイル提案を様々な形で行った格好だ。
放送作家の小山薫堂さんが、「アクティブシニア」に代わる新しい言葉として提唱する「グランド・ジェネレーション」(G.G)。センスがあり、知識や経験に富み、蓄財もそれなりにある元気な団塊世代をイメージしているという。
イオングループは4月13~15日にかけて、東京国際フォーラムを会場に、ズバリ「GRAND GENERATION'S COLLECTION in TOKYO」というイベントを開催した。グループ関連の26社が36ブースを構える展示イベントで、50代、60代、70代の"オトナ世代"へのライフスタイル提案を様々な形で行った格好だ。
最終日の日曜昼間に訪れてみたが、会場は結構な人だかり。中高年の夫婦や女性同士の小グループが目立つ。場内のステージイベントでは、タレントの吉田照美さんがファッショントーク中、座席はほぼ埋まっていた。会場外側では、次のゲストの南こうせつさんのライブイベント整理券を待つ人たちの行列が長々と続く。
ブースで人が集まっていたのは、イオンボディーやHACドラッグ。イオンボディーは健康食品やハンドマッサージ、健康飲料の試飲などを行っていたが、それぞれ飲み比べたり、効能を聞いたりとじっくりと試している。
HACでは、血圧や体脂肪などを計測し、生活習慣病の予防相談などを行っていたが、その結果を受けて実際に話し込む人も少なくなく、スタッフがお客の前にしゃがみ込んで丁寧に対応していたのが印象的だ。
書店の未来屋が新展開する「未来屋カルチャー講座」では、ペンダントトップや絵手紙などの無料ワークショップを行っていたが、所要数十分の講座もほぼ一杯の様子。ほかには、洋服や自転車、運動グッズ、また絵本や玩具など孫視点の物販もあったが、見る限り人の集まり具合は前者ほどではないようだ。試飲があるとはいえ健康系が人気を得ている状況をみて、この層の生活者の興味軸をあらためて確認できた。
イオンでは、「"シニア"とひとくくりにされることに抵抗を感じる方もいる」として、今後は一貫して「シニア」ではなく、「グランド・ジェネレーション」という表現を使用していくという。いまや高齢化はアジア共通の課題となっており、日本では2030年には高齢者層がファミリー層を上回る見通し。高齢者の買い物頻度が高いという調査結果も得ており、商品・サービス展開は、アクティブな人と体調不安のある人の2層を前提とする方針。アンチエイジング関連、宅配サービスなどその両面で対応を強めていくとしている。
イベントは、基本的にはイオングループのPR活動ということで、会場にも関係者の姿がかなり目立った。ある来場者からも「もう少し意外性があるかと。ちょっと偏っているかな」という声も聞かれ、まだ提供者の論理が先行している部分もあるように感じたが、反面、流通大手が本格的に「シニアプログラムの搭載」を宣言し、それなりの形で生活者に訴求したこと。また、来場者もそれなりに楽しんでいたように見えたのは興味深かった。
こうした活動を一企業の発信にとどめるのではなく、そのメッセージをしっかりと受信し、高齢社会の「新しい生き方」の提案として普遍的に考える材料にできればと思った次第ですがいかがでしょうか。
イオングループは4月13~15日にかけて、東京国際フォーラムを会場に、ズバリ「GRAND GENERATION'S COLLECTION in TOKYO」というイベントを開催した。グループ関連の26社が36ブースを構える展示イベントで、50代、60代、70代の"オトナ世代"へのライフスタイル提案を様々な形で行った格好だ。
放送作家の小山薫堂さんが、「アクティブシニア」に代わる新しい言葉として提唱する「グランド・ジェネレーション」(G.G)。センスがあり、知識や経験に富み、蓄財もそれなりにある元気な団塊世代をイメージしているという。
イオングループは4月13~15日にかけて、東京国際フォーラムを会場に、ズバリ「GRAND GENERATION'S COLLECTION in TOKYO」というイベントを開催した。グループ関連の26社が36ブースを構える展示イベントで、50代、60代、70代の"オトナ世代"へのライフスタイル提案を様々な形で行った格好だ。
最終日の日曜昼間に訪れてみたが、会場は結構な人だかり。中高年の夫婦や女性同士の小グループが目立つ。場内のステージイベントでは、タレントの吉田照美さんがファッショントーク中、座席はほぼ埋まっていた。会場外側では、次のゲストの南こうせつさんのライブイベント整理券を待つ人たちの行列が長々と続く。
ブースで人が集まっていたのは、イオンボディーやHACドラッグ。イオンボディーは健康食品やハンドマッサージ、健康飲料の試飲などを行っていたが、それぞれ飲み比べたり、効能を聞いたりとじっくりと試している。
HACでは、血圧や体脂肪などを計測し、生活習慣病の予防相談などを行っていたが、その結果を受けて実際に話し込む人も少なくなく、スタッフがお客の前にしゃがみ込んで丁寧に対応していたのが印象的だ。
書店の未来屋が新展開する「未来屋カルチャー講座」では、ペンダントトップや絵手紙などの無料ワークショップを行っていたが、所要数十分の講座もほぼ一杯の様子。ほかには、洋服や自転車、運動グッズ、また絵本や玩具など孫視点の物販もあったが、見る限り人の集まり具合は前者ほどではないようだ。試飲があるとはいえ健康系が人気を得ている状況をみて、この層の生活者の興味軸をあらためて確認できた。
イオンでは、「"シニア"とひとくくりにされることに抵抗を感じる方もいる」として、今後は一貫して「シニア」ではなく、「グランド・ジェネレーション」という表現を使用していくという。いまや高齢化はアジア共通の課題となっており、日本では2030年には高齢者層がファミリー層を上回る見通し。高齢者の買い物頻度が高いという調査結果も得ており、商品・サービス展開は、アクティブな人と体調不安のある人の2層を前提とする方針。アンチエイジング関連、宅配サービスなどその両面で対応を強めていくとしている。
イベントは、基本的にはイオングループのPR活動ということで、会場にも関係者の姿がかなり目立った。ある来場者からも「もう少し意外性があるかと。ちょっと偏っているかな」という声も聞かれ、まだ提供者の論理が先行している部分もあるように感じたが、反面、流通大手が本格的に「シニアプログラムの搭載」を宣言し、それなりの形で生活者に訴求したこと。また、来場者もそれなりに楽しんでいたように見えたのは興味深かった。
こうした活動を一企業の発信にとどめるのではなく、そのメッセージをしっかりと受信し、高齢社会の「新しい生き方」の提案として普遍的に考える材料にできればと思った次第ですがいかがでしょうか。