クリエイティブエイジングネットワーク(CAN)編集室では、
健康や高齢社会の分野等に関するメディア情報を多角的に分析し、
その潮流を1つのキーワードにまとめ上げ、定期的に提示しています。
第6回目となったメディア分析会議“CANALYZE”より
整理されたメインキーワードは、「未来の夢設定力」です。
小さくても未来を持ち、そこに幸福の実現のシナリオを持つパワーを
「未来の夢設定力」と考えます。
ほんの少し先にある時間の中に、幸せのタネを設けることが、
ちょっと素敵な未来を演出してくれるのです。
そうすると、この社会の中に自分が存在する価値が
依然としてあることを改めて実感できます。
思い出の中に生きると思われがちな高齢者ですが、
高齢者こそが未来を生きるべきなのです。
「未来の夢設定力」とは、
高齢期を生き抜く大きなエンジンの一つと言えるでしょう。
今回の分析の対象となったメディアの中から、
いくつか事例をご紹介します。
『素晴らしい一日』2013年2月号からは、
歌手の尾崎亜美さんが提案する
生活を楽しむための「幸せ予約」の記事を取り上げました。
ちょっと先の素敵なことを「幸せ予約」して、
時間や想いを熟成させていく姿から
生まれたキーワードは、「目標幸せ設定力」。
『ゆうゆう』2013年2月号からは
「私たちの毎日の幸せ時間 元気習慣」をピックアップ。
曹洞宗の僧侶で庭園デザイナーの枡野俊明さんの
「日々の習慣がその人をつくる。
心身に疲れをためない朝時間、夜時間を心がけています」という言葉から、
抽出されたワードは、「毎日幸せ時間」です。
2013年1月号『婦人之友』から取り上げたのは、
「特集 すっきり生活術」。
時間を、それを持っている人の生命そのものと考えると、
気持ちよい時間をつくり出すことは、
生活すべてを考えることになるという点から、
「気持ちいい時間づくり」というキーワードを抽出しました。
これらのキーワードに基いて生まれたのが、
「未来の夢設定力」です。キーワードを
導き出すに至った背景や事例などは、
追ってご報告しますので、お楽しみに!