eof; } ?> eof; } ?> 「終わり方の想像力」~6月のCANALYZEキーワード:CAN Healthy Design Club

CAN Healthy Design Club

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2013年6月28日 15:25
ヘルシーデザインクラブ(HDC)では、
健康や高齢社会の分野等に関するメディア情報を多角的に分析し、
その潮流を1つのキーワードにまとめ上げ、定期的に提示しています。
第10回目となったメディア分析会議“CANALYZE”より
抽出されたメインキーワードは、「群生する長寿」です。
今回のメディア分析会議では、80~90歳代にしてなお現役を貫き、
地域のシンボリック的な存在として
活躍しておられる方々の事例が多数出てきました。
以前はこうした存在は、極めて珍しい事例としてメディアが
取り上げる場合が少なくありませんでした。
しかしながら、現在は各地域に年齢を越えて
自らの領域をしっかり守り続けている人が
たくさんおり、次から次へと紹介されるようになってきたのです。
こうした観点から、「群生する長寿」という
キーワードが抽出されました。
群生とは、「同一種類の植物が1か所に群がって生えること」を
意味します。
シンボリック的な存在の周辺には、
寄り添うようにその人を支える人々が必ずいるはずです。
このように“チーム長寿”と呼べるような構造を、
組み立てていくことが
これからの社会には必要です。
皆さんの周囲にも、生涯現役を貫いておられる方々が
多数おられることでしょう。
今回の分析の対象となったメディアの中から、
いくつか事例をご紹介します。
5月23日、80歳にして3度目のエベレスト登頂に
成功した登山家・三浦雄一郎氏の話題は、
翌日の新聞各紙の社説にも取り上げられました。
「自分の夢を諦めず、社会にも貢献する。
そんな高齢者が輝く時代を三浦さんの
偉業は予感させる」(毎日新聞)、
「目標を持ち、チャレンジすることがあれば
老いを感じない」(産経新聞)、
「本当に大切なのは、目標があって
生きるととても楽しい、その事実を知っているか、
その体験があるか」(東京新聞)。
各紙とも自分の夢の実現へ向けて鍛錬を重ね、
見事に達成した功績を称える論調でした。
三浦さんの生き方そのものは、
多くの人々の見本となって心に焼き付いていることでしょう。
『婦人公論』2013年5月22日号では、
女優・渡辺美佐子さんの人生観を紹介しています。
80歳になる渡辺さんは、
「老いについては自然に任せるしかない」とお考えです。
「年をとったら柔らかく柔らかく」をモットーに、
とんがらずに、周りの人と柔らかく付き合うことで、
老後が過ごしやすくなるものだとも語っています。
先のことは考えてもどうなるか分からないので、
頭がいっぱいになる芝居を精一杯続けていく
ことが渡辺さんの人生を支えているのです。
『神戸新聞』(5月12日)は、99歳にして現役の宮司を
務めておられる村上清さんを紹介。
1952年、姫路市青山の稲岡神社の宮司に就任して以来、
神事を務めて60年になる村上さんは、
「元気な限り地域を見守り続けたい」と語ります。
地元の人々からは「子どもの頃から知っている」と
厚い信頼を得ており、本殿の階段の
上り下りが少々不便になった村上さんを
自治体のメンバーが支え続けています。
上記のように、80歳を超えてなお、
現役でご自身の役割を果たしておられる様々な事例から、
「群生する長寿」というキーワードは抽出されました。

 

ヘルシーデザインクラブ(HDC)では、

健康や高齢社会の分野等に関するメディア情報を多角的に分析し、

その潮流を1つのキーワードにまとめ上げ、定期的に提示しています。

第11回目となったメディア分析会議“CANALYZE”より

抽出されたメインキーワードは、「終わり方の想像力」です。

 

 

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「死」をネガティブなイメージでとらえるのではなく、

むしろ、どのように死を迎えるのかを想像しながら

今日を大事にして生きていくということです。


何歳になっても、

自分の目標を一つ持ち続けて

次の世代へのヒントとなりうるような

共感を残していきましょう。

それはまた、生き方への感動も生み出します。


終わり方の想像力を軸足にした

生き方の想像力、

それを自身の後ろ姿で伝承していく力。


ここには、非常に文学的・芸術的になる高齢社会を

かいま見ることができます。


私たちは、

生き方自体をアートとしてとらえるような

社会になっているという認識を持ちはじめています。


今回の分析の対象となったメディアの中から、

いくつか事例をご紹介します。


文芸春秋7月号の「2013年のうらやましい死に方」では、

読者の最も印象に残った「死」の実例を募集中。

選者の五木寛之さんは、

死について考えるときには、

身近な人から実際に死んでいった人たちの姿を語ることばに

耳を傾けることが何より大事と語っています。


文芸春秋SPECIAL 季刊夏号の

「全員卒寿超え!「ぎんさん」の娘さん大座談会」では

健康で長生きをするためには、

自分でできることは、自分で全部しなくはいけないと述べられています。

たとえ1人でも好きなように暮らすことが、

健康長寿の秘訣とのことです。


PHP 7月号の「「未来」をデザインしよう」では、

ハッピーエンディングプロデューサーの

若尾裕之さんが

「人間は死ぬ」という当たり前のことを

人は忘れがちであると指摘しています。

成功者は、「明日、亡くなるかもしれない」という覚悟があるからこそ

成果をあげられたのでは、という問いと

死を考えて準備することが、自分の「未来」をデザインすることになると

語っています。


サンケイEX 5/24号では

映画監督の千野皓司さん(83)の特集が掲載されました。

20年間をかけて、ミャンマーを舞台にして映画を製作し、

上映するために奔走しつづけた千野さん。

念願叶って、今年1月にミャンマーの首都ネピドーで

試写会を開くことが出来ました。

まさに、人生をかける上映です。

 


上記の事例から、

人生の終わりを想像することを軸足にして

生き方を想像していくことが必要だと考え、

「終わり方の想像力」というキーワードが生まれました。

 

 

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