ヘルシーデザインクラブ(HDC)では、
健康や高齢社会の分野等に関するメディア情報を多角的に分析し、
その潮流を1つのキーワードにまとめ上げ、定期的に提示しています。
第13回目となったメディア分析会議“CANALYZE”より
抽出されたメインキーワードは、「狂信の種火」です。
生涯現役を貫いて素晴らしい人生を送る人たちは、
自らの心の中に種火を燃やし続けています。
高い好奇心・尽きない興味を燃料として
いつ発表の機会に恵まれても良いように研究をし続ける姿には、
情熱のある人生が見えてきます。
我が人生をどう生きるかを自身に問い続け、
他者貢献ができる機会に巡りあえば
それは100歳人生の現役論のエネルギーとなります。
心の種火を添加剤として、再び強く燃えることができるよう
情熱的に準備をしていきましょう。
今回の分析対象となったメディアの中から、
いくつかの事例をご紹介します。
『いつも元気、いまも現役 老いてこそ輝く人生』(厚生科学研究所)では、
106歳の声楽家 嘉納愛子さんが取り上げられています。
自らのことを「したいしたい婆さん」と称し、
なんでもしたい、なんでも知りたいという好奇心旺盛な性格が
元気の源であると語っています。
『PHPアーカイブス』2013年10月号(PHP研究所)には、
藤本義一さんと西川きよしさんの対談が掲載されています。
いつ、どんなチャンスが来るかは分かりません。
心の種火は絶えず燃やし続けることで
新たな展望を開けるチャンスとなります。
『いきいき』2013年9月号(いきいき株式会社)では、
人間国宝で染織家の志村ふくみさんが、
まだ燃え続けている心が
老いの恐ろしさをカバーしてくれている、と語っています。
産経新聞7月29日の記事では
現代美術家の横尾忠則さんが取り上げられていました。
創作意欲は生きる願望であり、無くなれば命も終わるとのこと。
これからの人生は未知の領域に入ってくるので、
時間を有効に使いながら、いかにして楽しむかがテーマだそうです。
上記のように、年齢にをハンディキャップだと思わずに、
常に果敢に挑戦する姿こそ
生涯現役に繋がっていくと考えて
「狂信の種火」というキーワードが生まれました。