楊さち子先生がイタリアン薬膳トークショー
ヘルシーデザインノートを監修いただいた中医学博士の楊さち子先生による
ディナートークショーがこのほど、東京の松屋銀座で開催されました。
「あたためて美しく」をテーマに、店内のイタリアンレストラン
「イプリミギンザ」でイタリアン薬膳を楽しみながらのトークショーで、
料理は楊先生が監修し、同店の今村道成シェフが表現したもの。
イタリア料理と薬膳というユニークな組み合わせ企画に
約40人が参加しました。
楊先生は、
「長寿社会が進んでいますが、一人では長生きしたくない。
私は皆さん全員と一緒に長生きしたいです。
そのためには『固まらない体質』をつくることが大切。
あたためて美しく、つまり、温める+潤す=美しい女性、ということです」
と主旨を説明、次々とサービスされる一品一品の料理について都度、
丁寧に解説を加えながら、会場とも楽しくやりとりしました。
固まり体質の招くトラブルとして、
風邪をひきやすくなり、太りやすくなり、体力も低下。
さらに肌の老化が進み、自律神経失調症、便秘、むくみなどを
引きおこすとして、それを防ぐために、食で体を温めること、
からだを冷やす飲食物を避けるようアドバイスしました。
秋冬におすすめの食材では、イモ類、きのこ類、ナッツ・豆類、かぶ、
根菜類、冬の青菜(ほうれんそう、春菊など)、
肉類、魚類(いわしなど青魚、鮭、えび、牡蠣など)が挙がりました。
体を外から温めるアプローチとしては、
首、手首、足首の「三首」を衣類やお湯などで温めること。
また楊先生ならではの「湯気美容法」として、洗面器とお湯により、
肌に潤いを与え血液循環を促進するやり方などが紹介されました。
当日の料理は、「温める」ということで、
生姜やとうがらしなどをうまく使った内容。
食材は同店バイヤーが直接現地から買い付けたもので、
生姜は高知県の「黄金虚空蔵」、
野菜は奈良県で600年来の歴史を持つ農家グループ「王隠堂」から、
豚肉はノンストレスで育てられた神奈川県の「湘南みやじ豚」、
卵は山梨県の黒富士農場の「完全オーガニック卵」、
そして、京都伏見とうがらし、岩手県なかほら牧場の化学成分ゼロの
牛乳などを使用しています。
メニューはコースで、真鯛のカルパッチョ生姜ソース添え、
野菜たっぷりミネストローネ生姜風、京都伏見とうがらしのペペロンチーノ、
マスの低温調理2色アスパラ添え、みやじ豚肩ロースの赤ワイン煮、
しょうがブリュレ。
また、合間をぬって、松屋とワコール、北陸・吉田産業が共同開発した
あたたかさにこだわったカットソー衣類商品などの案内も行われました。