ヘルシーデザインクラブ(HDC)では、
健康や高齢社会の分野等に関するメディア情報を多角的に分析し、
その潮流を1つのキーワードにまとめ上げ、定期的に提示しています。
第17回目となったメディア分析会議“CANALYZE”より
抽出されたメインキーワードは、「肯定的生涯」です。

前向きに楽しく生きる。笑顔と感謝を持って生きる。
全ての変化を肯定的に捉えるということです。
学んでみたいものは学ぶ、というように、
前向きに取り組んで行くことが
長く健康的に活動できる力になっていきます。
何歳になっても、どんな状態になっても、
好奇心と学習意欲があれば
新しい表現方法を手に入れることが出来ます。
楽しいことを次々とやっていくと
笑顔の習慣を生み出すことに繋がります。
どんなに小さなことでもかまいません。
続けてやってみようという気力によって
毎日を肯定的に過ごすことができます。
それが自分を信じることにつながるのです。

今回の分析対象となったメディアの中から、
いくつかの事例をご紹介します。
11月30日の毎日新聞では、堀田力さんの定年後の過ごし方が
紹介されていました。
幸せな定年後の過ごし方は、まずは本当に好きなもの、打ち込めるものをみつけること。
キーワードとして「社会貢献」がとりあげられ、
「誰かの役に立っている実感や喜んでもらえた手応えは、元気のもと」であり
他人の笑顔や「ありがとう」の言葉は、時に収入以上の報酬になるとのこと。
社会貢献は新しい人間関係を築く場になるということです。
婦人公論(12月22日,1月7日号)では、
中高年ミュージカル劇団「一季」が取り上げられています。
平均年齢60歳超の劇団員で構成されています。
「全員よく笑うでしょう。演じることが楽しい、舞台に立つのが嬉しい。
トチってもいいから、楽しんでやろうというエネルギーがあります」
と、魅力が語られています。
ここから自己表現のチャンスを見つけて行くという
前向きな姿勢が感じられます。
「人生100年時代への船出」(ミネルヴァ書房)では
女性が長年培ってきたわざはたくさんあるとの指摘が。
「堺自由の泉大学」では、講師の女性比率が79%。
「身につけたわざを生かし、あるいは人に教えて、
あるいは何物かを作り出して収入に結びつける。
何かを学ぼうとする意欲は人と人をつなぎます。」と
手わざを生かしながら教えることの素晴らしさを読み取ることが出来ます。
労働力と学習意欲はつながっているのです。
これらの事例を読み解く中から、
人生を肯定的に捉えて、他者への貢献活動を通じ
何事にも取り組んでいく姿勢を表現するキーワードとして
「肯定的生涯」が生まれました。