2013年8月26日 17:36
福井福太郎さんは、100歳で毎日通勤をしている現役のサラリーマン。
片道1時間をかけて、辻堂から神田まで規則正しく通勤し、
「務め」を果たします。
100歳になっても働き続ける理由の1つに、
会社や同僚から「必要とされているから」という点があります。
96歳の時に一度「辞めたい」と申し出ましたが、
「ずっといてほしい」と言われ、以後ずっと仕事を続けているのです。
「元気な間は、人間はずっと働かなきゃいけないと思っている」と福井さん。
働くという字は、「人」が「「動く」と書くのだから、
「人間に備わっている本能なのではないかな」とも。
戦争も震災も、子どもや妻との別れを経てもなお幸せに生き
続ける福井さんの生き方に学びます。
辻堂から神田へ通勤する福井福太郎さん
2013年7月30日 13:26
『生きる姿勢』
曾野 綾子 著
「与えられた場所で、与えられた時間を生きる。それが人間の自由だ。」
曾野綾子さんの近刊『生きる姿勢』の帯に書かれた言葉です。
これを文中ではまた別の言い方として。。。
「生きる姿勢」だけは個人の選択に委ねられている。
そして個人の好みで決めねばならない。
日本人は自己責任という思想を受け入れられない。
しかし「生きる姿勢」だけは、自己責任だ。
それが魂の自由だからである。
と、著者ならではの、人間の強烈な自立的あり方を書いています。
この本には、著者のそうした基本認識を踏まえた生き方、
考え方が様々に表現されています。
数々の例を引きながら言っているのは、日々に感謝する気持ち、
前向きに生きる姿勢、自分をさらけ出すことを恐れない気持ち、
そして、自分が時間の主になることが芸術である、などという箴言。
実際、生きる姿勢について大いに気づかされます。
病気や事故、多くの海外体験など、
著者自身が多難で多感な人生を歩んできたなかで
表された本当の声、とも読めます。
生きるスタンスや認識を見つめなおすきっかけを与えてくれる一冊です。
■発行:河出書房新社 760円(税別)
大滝秀治写文集『長生きは三百文の得』
大滝秀治著 谷古宇正彦(写真)
2012年10月に亡くなられた
俳優・大滝秀治さんの生前インタビューと写真を
掲載した写文集。
大滝さんの生い立ちから始まり、
芝居を始めたきっかけや、
70歳を過ぎて感じたことなど、
やさしさとまっすぐさが滲み出る
内容が書かれています。
“気が小さい”と自分を語る大滝さん。
「芝居をしていて楽しいと感じたことはない」など、
大俳優らしからぬ言葉が飛び出しますが、
そこには、謙虚さと勤勉さがあるからこそ。
役者の道を決して外れることなく
人生を全うした大滝さんの生き方を
感じられる一冊です。
■発行:集英社クリエイティブ 1,890円(税別)
。
大滝秀治写文集『長生きは三百文の得』
大滝秀治著 谷古宇正彦(写真)
2012年10月に亡くなられた
俳優・大滝秀治さんの生前インタビューと写真を
掲載した写文集。
大滝さんの生い立ちから始まり、
芝居を始めたきっかけや、
70歳を過ぎて感じたことなど、
やさしさとまっすぐさが滲み出る
内容が書かれています。
“気が小さい”と自分を語る大滝さん。
「芝居をしていて楽しいと感じたことはない」など、
大俳優らしからぬ言葉が飛び出しますが、
そこには、謙虚さと勤勉さがあるからこそ。
役者の道を決して外れることなく
人生を全うした大滝さんの生き方を
感じられる一冊です。
■発行:集英社クリエイティブ 1,890円(税別)
『怒らない禅の作法』
枡野俊明著
ストレスが溜まり続ける世の中で
「怒らない方法」を見つけることは
人生の充実につながります。
しかし、怒らない日常を送ることは
とても難しいことと思いがちですが、
『怒らない禅の作法』は、シンプルな考え方で
毎日を豊かに送ることを提案してくれる一冊です。
本書の中では、
必要以上に人間関係を広げることも怒りの原因に
なると書かれています。
忙しいこと=人生を充実させること。
そう考えている人ほど、自分が本来やるべきことが
おろそかになり、周囲から置き去りにされると
不安になりやすくなる。
結局は、スケジュールをこなすことが
目的となってしまい、思惑通りに進まないことが
大きなストレスを生むことになるというわけです。
本来なら感じなくてよい怒りをわざわざ自分で作り出す。
これ以上、ばかばかしいことはなく、
人生には1人でも2人でも、深く心を開いて話せる友がいれば、
それで十分であると松野氏は話します。
また、「主人公」という言葉がありますが、
これはもともと禅語だそうです。
誰もが自分の中に仏様と同じ輝く
仏性(仏と同じ尊い性質)を持ち、
その姿に出会うことが、本当に自分を生きることにつながる。
しかし、人は自分が主人公であることに簡単に気づけない。
何ものにも侵されない尊い自分がいることがわからず、
人と比べて落ち込んだりと、
相手を自分の人生の主人公にしてしまいがちです。
自分の姿を失う前に、子供の頃を思い出してみましょう。
自分を卑下したりせず、好きなことにひたすら
没頭していた時こそが、主人公が自分でであったはずです。
■発行:河出書房新社 1,200円(税別)
『怒らない禅の作法』
枡野俊明著
曹洞宗徳雄山建功寺住職 庭園デザイナー
多摩美術大学環境デザイン学科教授
ストレスが溜まり続ける世の中で
「怒らない方法」を見つけることは
人生の充実につながります。
しかし、怒らない日常を送ることは
とても難しいことと思いがちですが、
『怒らない禅の作法』は、シンプルな考え方で
毎日を豊かに送ることを提案してくれる一冊です。
本書の中では、
必要以上に人間関係を広げることも怒りの原因に
なると書かれています。
忙しいこと=人生を充実させること。
そう考えている人ほど、自分が本来やるべきことが
おろそかになり、周囲から置き去りにされると
不安になりやすくなる。
結局は、スケジュールをこなすことが
目的となってしまい、思惑通りに進まないことが
大きなストレスを生むことになるというわけです。
本来なら感じなくてよい怒りをわざわざ自分で作り出す。
これ以上、ばかばかしいことはなく、
人生には1人でも2人でも、深く心を開いて話せる友がいれば、
それで十分であると松野氏は話します。
また、「主人公」という言葉がありますが、
これはもともと禅語だそうです。
誰もが自分の中に仏様と同じ輝く
仏性(仏と同じ尊い性質)を持ち、
その姿に出会うことが、本当に自分を生きることにつながる。
しかし、人は自分が主人公であることに簡単に気づけない。
何ものにも侵されない尊い自分がいることがわからず、
人と比べて落ち込んだりと、
相手を自分の人生の主人公にしてしまいがちです。
自分の姿を失う前に、子供の頃を思い出してみましょう。
自分を卑下したりせず、好きなことにひたすら
没頭していた時こそが、主人公が自分でであったはずです。
■発行:河出書房新社 1,200円(税別)
『私はなぜ80歳でエベレストを目指すのか』
三浦雄一郎著
5月中旬に80歳で3度目のエベレスト登頂を
目指しているプロスキーヤーの三浦雄一郎さん。
「エベレストが好きだ!エベレストに登りたい!」
という思いと共に4月23日に、エベレスト・ベース
キャンプ(標高5,300メートル)を出発。高度順化
トレーニングのためにプモリ・キャンプへ移動し、
体力増強に努めながら本番に備えておられます。
本書には「80歳にしてなぜエベレストを目指すのか?」
をはじめ、「目標を持てば人は向上できる」という
三浦さんの信念がすみずみまで綴られています。
エベレスト山頂へのアタックに挑まれている三浦さん
の姿を思い描きながら読むと、様々な困難に立ち向かい
ながらも、なおエベレストを目指す心情が伝わってきます。
「エベレスト登頂成功!」の知らせが、楽しみですね!
5月中旬に80歳で3度目のエベレスト登頂を
目指しているプロスキーヤーの三浦雄一郎さん。
「エベレストが好きだ!エベレストに登りたい!」
という思いと共に4月23日に、エベレスト・ベース
キャンプ(標高5,300メートル)を出発。高度順化
トレーニングのためにプモリ・キャンプへ移動し、
体力増強に努めながら本番に備えておられます。
本書には「80歳にしてなぜエベレストを目指すのか?」
をはじめ、「目標を持てば人は向上できる」という
三浦さんの信念がすみずみまで綴られています。
エベレスト山頂へのアタックに挑まれている三浦さん
の姿を思い描きながら読むと、様々な困難に立ち向かい
ながらも、なおエベレストを目指す心情が伝わってきます。
「エベレスト登頂成功!」の知らせが、楽しみですね!
高度順化トレーニング中の三浦さん
(4月24日 産経ニュースより)
■発行:小学館101新書 735円