ヘルシーデザインクラブ(HDC)では、健康や高齢社会の分野等に
関するメディア情報を多角的に分析し、
その潮流を1つのキーワードにまとめ上げ、定期的に提示しています。
第9回目となったメディア分析会議“CANALYZE”より
整理されたメインキーワードは、「人生本質学」です。
人生は長い短いは関係なく、どう生きるかが重要になります。
そこで、生涯を問いかけることで、「生きるとは何か」の
認識論が生まれ、本質的な問いかけを学ぶ
「人生本質学」が必要になってきます。
重要なのは、「幸福とは?」ではなく
「人生とは何か?」といった根源的な学習です。
自分のそばに、“生き方のモデル”が見つからない場合は
先駆者の生き方が映し出された「ライフドキュメンタリー」や
今までの経験を語る「人生塾」が気づきを与えてくれます。
健康を含めて、生涯現役宣言を行った中で、
自己決定した道を謳歌している自由な姿から
「人生本質学」が描き出されていきます。
できるだけ多くの本やドキュメンタリー、
講演の場に出向くことで多面的な人生観を学び、
「生きる価値」を見出すきっかけを与えてくれるはずです。
今回の分析の対象となったメディアの中から、
いくつか事例をご紹介します。
『読売新聞』からは2つ。
桐島洋子さんの「森羅塾」を紹介。
中目黒の自宅で一般の参加者を集め、人生経験を語る
「森羅塾」。その中で「大波に対して、身構えれば容赦なく
叩きつけられるが、力を抜いて身を任せれば
ふわっと乗り切ることが出来る」と語っています。
この事例から導き出されたキーワードは、
「私塾開講」です。
もう1つは、ストリートファッションスナップの
元祖的存在であるビル・カニングム(84歳)の
ドキュメンタリーが記事に取り上げられ、
交渉8年、撮影編集2年かけて完成したそうです。
人生こそが映画財となるこの作品から
生まれたキーワードは「人生劇場学」です。
また、『サンデー毎日』でも
日本のフラメンコの重鎮・長嶺ヤス子さんの
ドキュメンタリーが紹介されています。
先駆者の生き方から生まれたキーワードは
「ライフドキュメンタリー」です。
『医師が考える見事な老い方』(角川書店)からは
「ひとり上手練習」のキーワードが生まれました。
「1人で行動することや過ごすこと」と「孤独」は
意味が違い、その“ひとり”を上手に過ごすことで、
生き方が変わってきます。
「人生本質学」は、これらのキーワードを分析する中から生まれました。
クリエイティブエイジングネットワーク(CAN)編集室では、
健康や高齢社会の分野等に関するメディア情報を多角的に分析し、
その潮流を1つのキーワードにまとめ上げ、定期的に提示しています。
第8回目となったメディア分析会議“CANALYZE”より
整理されたメインキーワードは、「生き方美人」です。
「生き方美人」とは、日々さわやかに
清々しく生きている姿を指しています。
新しいことを始め、新しいことを学ぶ体験は
すべて「生き方美人」になるためのものなのです。
こうした生き方をビューティフルエイジングと
捉えることができます。
これから訪れる未来は可能性の塊です。
夢や志を持って生きる中で、自分自身を変化の
坩堝(るつぼ)の中に投じてみることが大切です。
熱い志を持って素敵に年をとろうと
前進していく人こそが、「生き方美人」なのです。
今回の分析の対象となったメディアの中から、
いくつか事例をご紹介します。
『婦人公論』2013年4月7日号の
「美しく年を重ねる人の秘訣」では、
各界で活躍する人が推す「年齢を重ねて魅力を増す人」を紹介。
ニュースキャスターの安藤優子さんは、
年齢を重ねて美しい人とは、「透明感のある人」と表現。
過去の後悔や他者への嫉妬とは無縁で、
納得と余裕の顔を持つことで、透き通る美しさに
つながっているのではないかと述べ、
今年1月に101歳で亡くなられた
詩人の柴田トヨさんをあげていました。
この事例から導き出されたキーワードは、
「ビューティフルエイジング」。
人生の折り返し点を通過した後も、
ますます輝いて生きる姿を表わしています。
曽野綾子さんのご著書
『思い通りにいかないから人生は面白い』(三笠書房)
から生まれたキーワードは「生き方優先順位」。
やりたいことに優先順位をつけ、2つぐらいできればよしとし、
やり切れない時は「しょうがないのよね」と
ぼやいて受け入れる、そんな潔い生き方が書かれています。
佐藤愛子さんが書かれた『幸福とは何ぞや』(海竜社)には、
幸福とは、いい時も悪いときも腐らず恨まず嘆かず、
どんな時でも平然としていられることだ、とあります。
ここから抽出されたキーワードは、「精一杯生きぬく」です。
「生き方美人」は、これらのキーワードを分析する中から生まれました。
■Healthy Design Clubトリビア
なぜか恋しくなる……その理由は?
お酒を飲む方なら誰しも、こんな経験ありませんか?
“お酒を飲んだ後のラーメンの味は格別!”
夜も遅い上に、胃がもたれる……。でも、どうしてもやめられない。
ラーメンでなくとも、飲み屋さんで最後に頼む雑炊やおにぎりもおいしいですね。
しかし、お酒のあとに、これほど炭水化物を求めてしまうのは、なぜでしょうか。
それに大きく関わっているのは「血糖値」。
アルコールを摂取すると、肝臓はアルコールの解毒・分解作業に入ります。
糖の貯蔵庫である肝臓は、食事を摂っていなかったり、寝ている間は、
糖を体に分配するのが仕事ですが、アルコールが入ってくることで、
この役割を果たせなくなってしまいます。
そのため、通常よりも体内に行き渡る糖が少なくなって低血糖状態に。
脳に向かって「もっと糖(炭水化物)を!」というシグナルが発せられ、
ラーメンや雑炊などにつながるのです。
次に、ラーメン屋さんの看板に引き寄せられた時には、
この理屈を思い出してください!
HDC広場「春に行きたい!オススメ行楽地」発表!
ヘルシー広場の3月のテーマは、春にちなんで、「オススメ行楽地」。
会員の皆さま、お気に入りの場所をうかがいました。
★『皇居』
「都内なのに、自然が溢れていて、歩いているだけで新鮮な気持ちに。
しかも、皇居一周5kmなので、いい運動にもなります。
おしゃべりしながらのウォーキングには最適です!」
(春うららさん/50代/女性)
★『京都タワー』
「春だけではないのですが、私は春夏秋冬、季節が変わるたびに、
京都タワーに上ります。100mの展望室からみる街並みは、季節ごとに色がある。
しかも、毎年同じことはない!!」
(山桜さん/60代/女性)
★『沖縄』
「春の沖縄は最高です!晴れた日はもう暑い!GW後よりかは、
雨の心配が少ないので、マリンスポーツするにも絶好の季節です」
(O・Mさん/50代/男性)
★『家から一番近い公園』
「遠くの行楽地より、近くの公園です。近所にいながらも、
自然を感じることができる唯一の場所です。おススメは日向ぼっこ。
レジャーシートとお気に入りの本を持参します」
(歩こうさん/70代/男性)
お休みを使って遠くに行くのもよし、近くで数時間過ごすのもよし。
みなさん、独自のお気に入りリラックススペースを
確保しているみたいです。
「春だしどこか行きたい」と考えている方は、
お気に入りの場所を探すつもりで出かけてみてはいかがでしょか?
次回の募集テーマは「自分流休養の仕方」です。
can@jlds.co.jpまで、お寄せください!!
【応募方法】
メールの件名に「体の不調」と明記し、本文内に
①テーマへの回答 ②お名前 ③ペンネーム
をご記入の上、お送りください。
締め切りは、2013年4月19日(金)午後11時59分送信分まで有効です。
※いただいたご意見は、本ウェブサイトで発表予定です。
ご意見を掲載させていただいた方に
図書カード(500円分)プレゼントいたします。
メインキーワード『華ある100歳』
分析解説、注目ポイント、事例研究はこちらです。
<事例研究メディア一覧>
『文芸春秋スペシャル 春号 』
『いきいき』
『60 歳で小説家になる。』
『切に生きる』
『暮らしの手帖 3月号』
<<前のページへ1|2|3|4|5|6次のページへ>>