料理家で作家の辰巳芳子さんが、
病床の父のために工夫を凝らして作り続けた季節のスープ――。
11月3日公開の映画『天のしずく~辰巳芳子“いのちのスープ”』は
辰巳さんが作り出したスープを通して、
自然が生み出す“農”と“食”のつながりや、
人の命の尊厳を改めて考え直す映像記録となっています。
「料理は食の小さな一端でありながら、
生きていく全体に対して一つの影響を及ぼしている」
辰巳さんの言葉にもあるように、父親を看取った
“いのちのスープ”は、全国の人たちにも飲まれ、
感動の輪を広げて絆も生みだしました。
自然と共存し、スープが丁寧に作り上げられていく様子も
しっかりと描かれています。
食は、常に私たちの傍にあるため、
その存在の大きさを見失いがちです。
この映画を見ることで、当たり前の存在から大切な存在になり、
いのちへの影響を改めて感じられるはずです。
『天のしずく~辰巳芳子“いのちのスープ”』
11月3日全国劇場ロードショー
『一日一減 サラリーマンのための手帳型
スローダイエットカレンダー』(発行:東京書籍)は
順天堂大学大学院医学研究所加齢制御医学講座教授の
白澤卓二先生が監修をされている書籍です。
■発行:東京書籍 1300円(税別) 新書判 / 207p
白澤先生はCreative Aging Networkの姉妹ブランドである
健康情報誌「セルフドクター」にもご登場いただき、
日本抗加齢(アンチエイジング)医学会理事、
老化、寿命研究の第一人者でもあります。
100歳以上で健康なまま生きた長寿者を白澤先生は
「センチュリアン」と呼び、センチュリアンの方々を対象とした調査では、
ほとんど肥満体はいなかったそうです。そんな健康長寿を目指す、
シニア予備軍の方々を対象とした一冊がこの『一日一減』です。
本書では、「マイナス100Kcal」となる食生活や
生活動作を春夏秋冬の平日・休日に分けて紹介。
ウィットに富んだメッセージで
日々の“一減”を教えてくれています。
例えば、「アイスコーヒーの
ガムシロップは無視、無視」。
ガムシロップは1個13g36Kcalで、3杯飲んだとしたら、
-108Kcalになるということです。なかなか行動に移せない人のために、
読むだけでも楽しく、しかも、実行に移すことが無理にならない実践書。
たったのマイナス100Kcalかもしれませんが、
月単位、年単位で考える……継続は力なりですよね。
CANライブラリーでもご紹介しています、最高齢での世界一周旅行の
ギネス記録を達成された106歳の昇地三郎さんも
こんなことをお話になっています。
「長生きすれば、良いことがある。私の人生を支えているのは
紛れもなく“健康な体と明るく前向きな考え方”」。
自分のことだからこそ、ついつい甘やかし、先延ばしにしてしまう。
その考えを見直して、ちょっとのことから始められる
第一歩を明日ではなく、今日から始めてみましょう。
先の長い人生には、明るく楽しい出来事がまだまだ待ち構えています。
CANインタビューに登場いただいた(社)日本ウオーキング協会会長、
東京大学名誉教授の宮下充正先生が開発指導されたユニークな
エクササイズツール「のびのび君」をCAN会員限定でプレゼントします。
ウォーキングなど簡単に行えるスポーツで、
下肢の筋肉を鍛えることは可能ですが、
なかなか上肢の筋肉を鍛えるのは難しい……。
このような中で、「のびのび君」が登場しました。
ゲルでできているのびのび君は、とても感触がよく、
伸縮性が高いので高齢者にも向いています。
いすに座って、テレビなどを見ながら、
のびのび君を左右、前後、肩幅まで
速度を変えて伸ばしたり、両端を握ったりと、
様々な方法で運動ができます。
また、早く動かすという動作を繰り返し行うことで、
脳が、筋肉をすばやく動かすことを意識し、
日常動作の中でも、脳が、“すばやく筋肉を動かす”という
指令を出すようになるそうです。
ご希望の方は、「のびのび君希望」と明記し、
お名前、ご住所、電話番号をご記入の上、Eメールにて、
までご応募ください。
締切は10月19日(金)午後11時59分送信分まで有効です。
抽選で、男性用、女性用各1点を計2名様にプレゼントします。
なお、購入・お問い合わせは下記まで
アイアンドティー株式会社(TEL:042-796-7151)
http://jafa.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1080924&csid=11&sort=n
「長寿を楽しめる社会~個人の幸せと社会負担の軽減の両立」。
プラチナ構想ネットワークの小宮山宏会長(三菱総合研究所理事長)は、
このほど開催された同組織主催のシンポジウム
「プラチナ社会実現への確かな前進」の基調講演で、
プラチナ社会を実現する条件のひとつとしてこう指摘しました。
同会長は、東大の秋山弘子教授の研究を題材に、
「高齢者といっても、その8割は健康長寿者。
80歳でも週に一度は社会との関係を持つような社会が求められる。
そのためには予防医学が重要となる」と述べるとともに、
「その鍵となる情報化イノベーションにより、
人々が病気をしない世の中をつくることを目指したい」と強調しました。
具体的には、国民から広く会員を募ったコホート研究(観察研究)に基づき、
会員個人の遺伝情報や診療情報を蓄積、フィードバックし、個別化予防を促進したり、
研究の解析結果を個別化医療に役立てたりするなどの提言を行いました。
また、プラチナ社会の必要条件としては、エコロジーであること、資源の心配がないこと、
老若男女が全参加できること、心もモノも豊であること、雇用があること、などを挙げ、
「限界を超える成長」には「モノも心も」大事だと話しました。
プラチナ構想ネットワークとは、老朽化する都市インフラ、活力を失う地方都市、
荒廃する農地、財政を圧迫する医療問題などなど、
少子高齢化社会を迎えた日本がかかえる様々な課題に対して、
地域、企業、研究機関がネットワーク形成によって解決を試みようという運動。
「プラチナ」には、エコ(グリーン)、健康(シルバー)、IT(ゴールド)など、
さまざまな輝きをもった一ランク上の暮らしという意味が込められています。
日本国中に、エコで快適なまちづくり、人材が育ち高齢者も参加する
活力あるまちづくりの構想を推進することを目的としています。
設立は平成22年8月。
ちなみに、ジャパンライフデザインシステムズも法人会員、
および学術会員として活動に加わっています。
東洋医学では人間も自然の一部として考え、春夏秋冬に適した生活が
バランスよい心身をつくるとされています。伝統の「未病管理」も
その1つ。病気で辛くなるよりも生活に少し気をつけて日々健康を
保つほうがよいですよね。夏は季節柄、胃腸の働きの低下や気力の消耗、
心臓への負担などに注意しましょう。
●夏に免疫力を下げないために
季節ごとに芽生える旬を食すことは、健康の基本。本来、夏の暑さ(陽)の中では、
冷やしたすいかやきゅうり(陰)などで体の熱を冷ましてきました。
「陽には陰」、「陰には陽」という漢方でいう「陰陽バランス」を
保つために、旬の食材で養生してきたのです。しかし、冷房の普及により、
体を冷ます物の摂り方にも工夫がいるのが現状。そして、漢方では、夏は、
「陽(暑い)」だけではなく、「伏陰」といって、陰の冷たい「気」(エネルギー)が
お腹の中に潜みやすくなる時季とも考えられています。
そのため、暑いからと冷たい飲み物や食べ物ばかり摂っていると、
お腹に冷たい「気」が流れ、胃腸の働きが乱れて下痢をしたり、
夏かぜを引きやすくなるのです。冷房の当たり過ぎも「陰」を助長。
冷房下で冷蔵庫で冷やしたすいかやビール、
アイスなどの過剰摂取は、熱を冷ます以上に体を陰に傾けます。
結果、「陰陽バランス」を乱し、免疫力を下げて不調を招くのです。
夏はもちろん、冬も元気に過ごしたいなら、食べ方の工夫で
夏の冷え対策を。特に冷え症、かぜを引きやすい、気管支の弱い人は、
氷で冷やした飲み物を控えると、楽になることが多々あります。
●心臓への負担にも注意
暑い外気の中では、汗のかき過ぎには注意が必要。体内の水分が減少し、
同時に体の「気」を消耗し、元気でいられなくなってしまいます。
水分が不足すると血液濃度が増し、血液を循環させる心臓に負担を
かけることに。動悸や息切れを感じたら、心臓からの黄信号です。
不調を回避するためにも(未病管理)、「体内の陰陽バランス」を
とることが大切。それにより、季節の移り変わりで体調を崩すこともなく、
1年を通して心身共に健康でいられるのです。
●この夏おすすめの「陰陽バランスケア」をご紹介します。
①冷たい物を食べるときの4カ条
夏だから、やっぱり冷たい物を食べることもあるでしょう。
そんなときは、以下のことを心がけることをおすすめします。
1.空腹時、お風呂上がりは避ける。
2.熱い物(汁物、飲み物など)を一緒に摂る。
3.あらかじめ温かい物を食べておく。
4.寝る前にお風呂で十分に体を温める。
②1日を快適に過ごす朝食
夏の朝、熱過ぎたり、冷た過ぎたりする物を食べると、
暑さで疲れやすくなっている胃腸には刺激が大。
常温で消化のよい物が体を元気にします。
これは中国伝統医学の古典『本草綱目』でもすすめています。
〈夏のお粥のプラスアルファ〉
胃腸の働きを助け、美肌、便秘解消にも作用するレンコン。
これを刻んでお粥と一緒に煮ていただくと、
ダメージを受けやすい胃腸をケアできる。
Profile
楊さちこ(よう・さちこ)医学博士 南京中医薬大学教授。中国の大学に留学中に自身の体験から漢方美容に目覚める。中医師の資格取得後も研究を続け、現職に。中医学に基づく健康美についての講演を国内外で行う。『北京・上海・香港で買える漢方おみやげ案内』(ユウメディア)『道具いらずのげんこつ美容法』(講談社)など著書多数。
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