社外研究員第2号誕生!
ボローニャ・ブックフェアの
現地レポートです!
ボローニャ・チルドレンズ・
ブックフェア 2012のパンフレット。
本日、メルマガ会員でイラストレーターの南アヤコさんが
3月19日~22日に開催された
ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアの
レポートと撮影画像をご提供くださいましたので
早速ご紹介いたします。
絵本関連の雑誌よりも早く、どこよりも雰囲気が伝わる
素晴らしいレポートです。
これで第1号の吉田功さんに続き、
”社外研究員”第2号誕生ということになりました!
南さん、ありがとうございました。
以下、南さんのレポートです。
ボローニャ展と桜
Bologna Children'sBook Fair and Cherry Blossoms
by 南 アヤコ
イタリアのボローニャ市で毎年開催されている
ボローニャ国際絵本原画展を初めて見に行きました。
ボローニャ展は入選作品の原画展をはじめ、
作家は作品の売り込み、企業は絵本やキャラクターの
ライセンスの売買など、絵本を中心に
作家と企業のビジネス&コミュニケーションの場として
世界に注目されている見本市です。
ボローニャ展会場の入口。
まず会場に入るとすぐにイラストレーターのPRコーナーがあり、
それぞれ制作したプレゼンシートを好きに貼っていきます。
(早くいかないと場所がすぐに埋まってしまうため注意♪)
イラストレーターのPRコーナー。
私もイラストを貼ってきました!
無事に貼り終わって記念撮影。
さあ、ここからはゆっくりフェアを見学です。
まずはポルトガルを代表するイラストレーターの展示コーナー。
赤いトランクの中を覗くと作品が見られるあたりがなかなかオシャレ♪
毎年1か国ずつ選ばれてテーマ展示がされているとのことです。
ポルトガルの展示会場。
赤いトランクにイラストが収納されている、
オシャレな展示です。
原画展の企業ブースは沢山の人たちで賑わい、
作家が直接売り込みをして上手くいくと、
その場でお仕事が貰えたりすることも。
人気の出版社には列ができていました。
(売り込みは受付けてくれる出版社とそうでないところがあるので注意。)
それから企業ブースの広さには驚きました。
特に韓国のブースは元気だったな。
国をあげて応援してるような印象がありました。
大勢の人でごった返す企業ブースエリア。
アポなしで商談に応じてくれる出版社もあり、
作家はブックフェアに自分の作品を持参して
直接売り込むことができます。
日本の企業のブースもありました。
こちらは凸版印刷のブース。
グループ会社のフレーベル館がいっしょです。
企業ブースは作家の売り込みだけでなく
企業が自社の絵本やキャラクターのライセンスを
海外の企業に売り込む機会でもあります。
講談社のブースもありました。
でも人の気配がなくて残念。
元気だった韓国の企業ブース。
KOREAの国名を大々的に掲示して
国を揚げての参加が見てとれます。
こちらは事前申請した作品が掲示されている
イラスト展示コーナー。
ハローワークのお仕事探しやマンションの物件探しに
ちょっとイメージが似てます。
感じたことは、日本の絵本作家を目指す方はもちろんのこと、
モノづくりが好きな人、様々なビジネスに興味がある人など
幅広い分野の人達にもこのイベントを知ってもらいたい、
そして参加してもらいたいなと心から思いました。
絵本×何か???の新しい可能性が
生まれる予感がするからです。
それに一度にこれだけ多くの絵本に関わる人々、
企業が集まることなんてなかなかないですから。
入選作品の展示エリアです。
今回日本からは、いまいあやのさん、いのとみかさん、
小輪瀬護安さん、工藤あゆみさん、スズキサトルさん、
武政諒さん、刀根里衣さんの7名が見事に入選されました!
小輪瀬護安さんの展示。
いまいあやのさんの展示。
今年の図録です。
中味を見れば一目瞭然なのですが
今年の入選作品の傾向は
国内外を問わず
グラフィカルであっさりした職人技の傾向が
強かったように感じました。
今回家具デザイン研究所の朝山さんのご案内で
会場を周りました。
朝山さんは家具デザインの学校を経営しているほか、
絵本のための家具も制作しています。
とても素敵な方で来年はボローニャで
出展することを検討中とのこと。
それから、右も左もわからない私に
いろいろと教えてくださった絵本作家の宮沢ゆかりさん、
久保貴之さん、早川純子さん、のだよしこさん、旦那さま♪他
本当にありがとうございました。
そして、板橋区立美術館の松岡さん本当にありがとうございました。
皆様に感謝。
家具デザイナーの朝山隆さんと2ショット。
家具デザイン研究所 代表 朝山隆さん
近々、朝山さんの事務所で
ボローニャの報告会を開催するそうです。
♪♪♪余談♪♪♪
ボローニャ展の帰りに街を歩いていると
かわいい桜並木が。
景色が違うとこうも違ってみえるのかと不思議な気持ちになりました。
なんだか造花のようにも見えました。
それに小ぶりなものばかり。植えたばかりなのか、
その形にカットしてるのか?
しかも根元を見るとまたかわいいこと!
イタリアの桜はとってもスレンダー!
根元の保護カバーがまたオシャレです。
こちらは、ボローニャの街の中で開催されていた
ブックフェア関連の絵本やグッズの販売会場。
絵本関連のワークショップも開催されてました。
以上です♪
●南アヤコウェブサイト http://minamiayako.petit.cc/banana/
南さん、素敵なレポートを本当にありがとうございました!
これからも社外研究員として、一緒に絵本の研究を
いろいろ楽しんでいきましょうね。
なお、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアの
日本国内巡回展は次のとおりです。
●板橋区立美術館(東京都板橋区) 2012年6月30日~8月12日
●西宮市大谷記念美術館(兵庫県西宮市) 2012年8月18日~9月23日
●四日市市立博物館(三重県四日市市) 2012年9月29日~11月4日
●石川県七尾美術館(石川県七尾市) 2012年11月9日~12月16日
●長島美術館(鹿児島県鹿児島市) 2012年12月22日~2013年1月27日
お近くの方はぜひ足をお運びいただき
素晴らしい絵本原画をご覧ください。(ミヤタ)