2012.4.12更新

 大人気マンガ

『テルマエ・ロマエ』の作者による

”熱い”トークショーのご案内です!

 

テルマエイラスト.jpg

ヤマザキマリ/エンターブレイン

 

イタリア文化会館から実に楽しみなイベントの
ご案内をいただきました。

その名も
 
「ヤマザキマリ氏  ”熱くたぎる”テルマエ・トーク」!

しかも「入場無料」のイベントです!

『テルマエ・ロマエ』は古代ローマの浴場設計技師が
現代日本にタイムスリップするという筋立ての人気マンガ。
コミカルで学術的な作風が話題となり
書店員が選ぶ「マンガ大賞2010」や、
第14回「手塚治虫文化賞短編賞」を受賞しました。

4月28日から、いよいよ実写映画もロードショー封切。
それに合わせて作者のヤマザキマリさんが
来日されるのを機に、イタリア文化会館で
ヤマザキさんによるトークショーが開催されることになりました!

テルマエファンの方は、下記申し込み方法に従って
この機会にヤマザキマリさんの楽しいお話を堪能してみてください!

当日、ヤマザキマリさんの聞き手をつとめるのは
イタリア服飾史が専門でマンガにも造詣の深い伊藤亜紀さんです。

 

 イタリア文化会館 076.jpg

「ヤマザキマリ氏 ”熱くたぎる”テルマエ・トーク」
日時/2012年4月29日(祝)
15時~16時30分(14時30分開場)
会場/イタリア文化会館 アニェッリホール
住所/東京都千代田区九段南2-1-30
地下鉄「九段下」駅(出口2)より徒歩10分
※駐車場はありませんので、車での来場はご遠慮ください。
お問合せ/イタリア文化会館図書室
電話03-3264-6011(内線23)
主催/イタリア文化会館
協力/エンターブレイン

 

★お申し込み方法
E-mailにてお申し込みください。
アドレス : 
biblioteca.iictokyo@esteri.it
件名欄に「ヤマザキマリ トークショー」とご記入の上
本文に、氏名、電話番号、希望人数を明記してください。

 

ヤマザキマリさん.jpg

エンターブレイン
ヤマザキマリさん  1967年東京生まれ。
17歳で単身イタリアに渡り、
フィレンツェの美術学校で絵画の勉強を始める。
1996年にイタリアでの暮らしを綴ったエッセイマンガでデビュー。
その後日本、中東、イタリアでの暮らしを経て
2003年にポルトガル・リスボンに移り住む。
2008年から『月刊コミックビーム』(エンターブレイン/刊)に
『テルマエ・ロマエ』の連載を不定期にスタート。
2009年発売の単行本が大ヒットし、同作は2010年に
「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」を受賞した。

 

伊藤亜紀さん 1967年千葉県生まれ。
現在、国際基督教大学教養学部上級准教授。
専門はイタリア服飾史と色彩象徴論。
著書に『色彩の回廊 - ルネサンス文芸における服飾表象について - 』
(アリナ書房/刊)、訳書に
M.G.ムッツァレッリ『フランス宮廷のイタリア女性「文化人」
クリスティーヌ・ド・ピザン』(知泉書館/刊)などがある。

 

ふだんは海外で生活されているヤマザキマリさんのお話を
直接聞くことのできる、またとないチャンスです。
ゴールデンウィークの時期ですが、予定がまだ立っていない方、
ちょうど上京の機会のある方、
ぜひ行かれてみてはいかがでしょう。
E-mailでの事前申し込みをお忘れなく! (ミヤタ)

2012.4.9更新

社外研究員第2号誕生!

ボローニャ・ブックフェアの

現地レポートです!

 

ボローニャパンフ.jpg

 ボローニャ・チルドレンズ・
ブックフェア 2012のパンフレット。
 

 

本日、メルマガ会員でイラストレーターの南アヤコさんが
3月19日~22日に開催された
ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアの
レポートと撮影画像をご提供くださいましたので
早速ご紹介いたします。
絵本関連の雑誌よりも早く、どこよりも雰囲気が伝わる
素晴らしいレポートです。

これで第1号の吉田功さんに続き、
”社外研究員”第2号誕生ということになりました!
南さん、ありがとうございました。

以下、南さんのレポートです。

 

ボローニャ展と桜
Bologna Children'sBook Fair and Cherry Blossoms
by 南 アヤコ

 

イタリアのボローニャ市で毎年開催されている
ボローニャ国際絵本原画展を初めて見に行きました。
ボローニャ展は入選作品の原画展をはじめ、
作家は作品の売り込み、企業は絵本やキャラクターの
ライセンスの売買など、絵本を中心に
作家と企業のビジネス&コミュニケーションの場として
世界に注目されている見本市です。

 

IMG_6050☆.jpg

ボローニャ展会場の入口。

 

まず会場に入るとすぐにイラストレーターのPRコーナーがあり、
それぞれ制作したプレゼンシートを好きに貼っていきます。
(早くいかないと場所がすぐに埋まってしまうため注意♪)

  

IMG_6062☆.jpgイラストレーターのPRコーナー。

 

DSC02956☆.jpg

私もイラストを貼ってきました!

 

DSC02954☆.jpg 無事に貼り終わって記念撮影。

 

さあ、ここからはゆっくりフェアを見学です。
まずはポルトガルを代表するイラストレーターの展示コーナー。
赤いトランクの中を覗くと作品が見られるあたりがなかなかオシャレ♪
毎年1か国ずつ選ばれてテーマ展示がされているとのことです。 

 

DSC02960☆.jpg

ポルトガルの展示会場。

 

DSC02986☆.jpg

  赤いトランクにイラストが収納されている、
オシャレな展示です。

 

原画展の企業ブースは沢山の人たちで賑わい、
作家が直接売り込みをして上手くいくと、
その場でお仕事が貰えたりすることも。
人気の出版社には列ができていました。
(売り込みは受付けてくれる出版社とそうでないところがあるので注意。)
それから企業ブースの広さには驚きました。
特に韓国のブースは元気だったな。
国をあげて応援してるような印象がありました。

 

DSC02966☆.jpg

大勢の人でごった返す企業ブースエリア。

 

DSC03015☆.jpg

アポなしで商談に応じてくれる出版社もあり、
作家はブックフェアに自分の作品を持参して
直接売り込むことができます。

  

 DSC03011☆.jpg

 日本の企業のブースもありました。
こちらは凸版印刷のブース。
グループ会社のフレーベル館がいっしょです。
企業ブースは作家の売り込みだけでなく
企業が自社の絵本やキャラクターのライセンスを
海外の企業に売り込む機会でもあります。

 

DSC03012☆.jpg

講談社のブースもありました。
でも人の気配がなくて残念。

 

IMG_6100☆.jpg

元気だった韓国の企業ブース。
KOREAの国名を大々的に掲示して
国を揚げての参加が見てとれます。

 

IMG_6102☆.jpg

こちらは事前申請した作品が掲示されている
イラスト展示コーナー。
ハローワークのお仕事探しやマンションの物件探しに
ちょっとイメージが似てます。

 

感じたことは、日本の絵本作家を目指す方はもちろんのこと、
モノづくりが好きな人、様々なビジネスに興味がある人など
幅広い分野の人達にもこのイベントを知ってもらいたい、
そして参加してもらいたいなと心から思いました。
絵本×何か???の新しい可能性が
生まれる予感がするからです。
それに一度にこれだけ多くの絵本に関わる人々、
企業が集まることなんてなかなかないですから。

 

IMG_6082☆.jpgのサムネール画像

入選作品の展示エリアです。
今回日本からは、いまいあやのさん、いのとみかさん、
小輪瀬護安さん、工藤あゆみさん、スズキサトルさん、
武政諒さん、刀根里衣さんの7名が見事に入選されました!

 

IMG_6092☆.jpg

小輪瀬護安さんの展示。

 

IMG_6088☆.jpg

いまいあやのさんの展示。

 

ボローニャ図録.jpg

今年の図録です。
中味を見れば一目瞭然なのですが
今年の入選作品の傾向は
国内外を問わず
グラフィカルであっさりした職人技の傾向が
強かったように感じました。

 

今回家具デザイン研究所の朝山さんのご案内で
会場を周りました。
朝山さんは家具デザインの学校を経営しているほか、
絵本のための家具も制作しています。
とても素敵な方で来年はボローニャで
出展することを検討中とのこと。
それから、右も左もわからない私に
いろいろと教えてくださった絵本作家の宮沢ゆかりさん、
久保貴之さん、早川純子さん、のだよしこさん、旦那さま♪他
本当にありがとうございました。
そして、板橋区立美術館の松岡さん本当にありがとうございました。
皆様に感謝。

 

IMG_6076☆.jpg

家具デザイナーの朝山隆さんと2ショット。
家具デザイン研究所 代表 朝山隆さん
近々、朝山さんの事務所で
ボローニャの報告会を開催するそうです。

♪♪♪余談♪♪♪

ボローニャ展の帰りに街を歩いていると
かわいい桜並木が。
景色が違うとこうも違ってみえるのかと不思議な気持ちになりました。
なんだか造花のようにも見えました。
それに小ぶりなものばかり。植えたばかりなのか、
その形にカットしてるのか?
しかも根元を見るとまたかわいいこと!

 

IMG_6236☆.jpg

イタリアの桜はとってもスレンダー!

 

IMG_6151☆.jpg

根元の保護カバーがまたオシャレです。

 

IMG_6143☆.jpg

 こちらは、ボローニャの街の中で開催されていた
ブックフェア関連の絵本やグッズの販売会場。

 

IMG_6145☆.jpg

絵本関連のワークショップも開催されてました。
以上です♪

●南アヤコウェブサイト http://minamiayako.petit.cc/banana/

 

南さん、素敵なレポートを本当にありがとうございました!
これからも社外研究員として、一緒に絵本の研究を
いろいろ楽しんでいきましょうね。

なお、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアの
日本国内巡回展は次のとおりです。

●板橋区立美術館(東京都板橋区)  2012年6月30日~8月12日

●西宮市大谷記念美術館(兵庫県西宮市)  2012年8月18日~9月23日

●四日市市立博物館(三重県四日市市)  2012年9月29日~11月4日

●石川県七尾美術館(石川県七尾市)  2012年11月9日~12月16日

●長島美術館(鹿児島県鹿児島市)  2012年12月22日~2013年1月27日

お近くの方はぜひ足をお運びいただき
素晴らしい絵本原画をご覧ください。(ミヤタ)

 

2012.4.5更新

吉祥寺トムズボックス

4月のギャラリー個展は

片山健さんです

 

 トムズボックス片山健DM.jpg

片山健個展
『夜、鳥、こども、その他。』
開催期間/2012年4月1日(日)~30日(月)
開催時間/11:00~20:00 ※最終日は18:00まで
定休日/木曜
場所/トムズボックス
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7
TEL&FAX 0422-23-0868
http://www.tomsbox.co.jp/

 

今日は、吉祥寺の「トムズボックス」から届いた4月のDM
片山健個展『夜、鳥、こども、その他』のご案内と
片山健さんの昔の画集『いる子ども』について
ご紹介したいと思います。

 

片山健さんは1940年、東京・吉祥寺の生まれ。
武蔵野美術大学商業デザイン科卒。
1966年、絵本『マッチのとり』を自費出版、
1968年、
『ゆうちゃんのみきさーしゃ』(福音館書店/刊)を出版。
その後、絵本製作から離れ、鉛筆画を描き続けながら
芝居の美術や役者のまねごともしていました。
結婚後数年間は飲み屋、レストラン、米屋、
アイスクリーム工場等に勤めていたことも。
それが1977年、長男誕生を機に再び絵本製作に取り組むように。
『おなかのすくさんぽ』『どんどん どんどん』は長男との、
『コッコさん』シリーズは1979年誕生の長女との生活から
生まれた絵本だそうです。
1986年、『犬、猫、魚、その他。』という
今回の個展に似たような名前の絵本が
メリーウェルズから出版されています。
  

 

いる子ども表紙.jpg1968年に出版された画集
『いる子ども』
片山健/著 PARCO出版/刊
カバーの絵は「ザリガニ1」1983

 

私が最初に片山健さんのことを知ったのは
今では絶版となったこの画集でした。

「なんて太いまゆげの子どもなんだろうっ!」

そう、ファーストインプレッションは、
”まゆげ”だったのです。

とにかく、描かれている子どもの全員が全員、
くっきりとしたまゆげの持ち主。
まるいまゆげ、山型まゆげ、
一本線になっちゃったまゆげの子もいます。

そしてほとんどの子が、半裸姿です。
男の子は上半身はだかでデカパン一丁、
女の子は肩までむきだしのスリップドレス。
みんな、太陽の光をいっぱいに浴び
草花が咲き乱れる庭や野原、
動物たちが生息する山や海、川で
力強く遊んでいます。

とにかく子どもに強い意志が感じられます。
遊びに一所懸命、無我夢中。
こわいものはありません。
あるときは、荒野に立ち、果敢に嵐に向き合おうとすら
しています。
巨大なザリガニや魚とも
素手で渡りあえます。

 

いる子ども裏表紙.jpg

『いる子ども』裏表紙です。
絵は、「貝の童子」1985
この画集には書き下ろしのほか
絵本の原画もたくさん収録
されています。

 

でも、私がいちばん好きな絵は
「水密桃1」1985
という絵です。

おにいちゃんといもうとが
真夏の輝く庭を背景に
涼しそうな暗い部屋に正座して
甘い桃を両手で大事そうに抱えて
まるごと、がぶり。

ああ、これが正しい食べ方かも!

昭和の子どもたちって、こうだったと
嬉しいなつかしさでいっぱいになります。
ほんとはこの食べ方の方がおいしいんですよね。

 

いる子ども中表紙.jpg

『いる子ども』の中表紙。
片山健さんのサインが書かれています。
どうみても、デカパンですよね、これ。

 

今回のトムズボックスでの個展は
大好きな画集と同じように
太いまゆげの力強い子だといいなあ。
そして昭和のにおいをぷんぷんさせて欲しい。
4月末までに、ぜひ行ってみたいと思っています。(ミヤタ) 

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