「絵本のなかのイタリア 横浜展」
お気に入りの絵本アンケート
結果発表です!
今年5月22日~6月1日まで
横浜・象の鼻テラスで開催された
「絵本のなかのイタリア~第3回
イタリアの絵本と子どもの本 横浜展」。
来場者の方にお気に入りの絵本を選んでいただく
アンケート結果がイタリア文化会館より
届きました!
応募総数は411名。
絵本の好みはかなり分散した結果となりました。
その中から上位19冊をご紹介しましょう。
解説文は、展覧会で各絵本に付けられていた
プレートの文章から抜粋して掲載しました。
なおアンケートにお答えいただいた方の中から抽選で
20名の方に、イタリア文化会館より
イタリア絵本が贈られたそうです。
「絵本のなかのイタリア 横浜展」の記事は
こちらです。
なお、現在この展覧会は宮城県石巻市図書館で
8月26日(日)まで開催中です。
残りわずかですが、お近くの方は
足を運ばれてはいかがでしょう?!
住所/石巻市羽黒町一丁目9番2号
TEL/0225-93-8635
FAX/0225-21-1598
Mail:islib@city.ishinomaki.lg.jp
★お気に入り絵本 結果発表
1位 『Cara terra (親愛なる大地)』 14票
Emanuela Nava
ill. di Gionata Alfieri
Carthusia (2003)
自然科学シリーズの第二弾。
休暇で祖父母のところへやってきたリアとフランチェスコ。
農村を探検し、地面になる果物、田舎の動物など
いろいろなことを知る。
動物や植物などを絵入りで紹介する大きなポスター付き。
2位 『Mamme (おかあさん)』 10票
di Arianna Giorgia Bonazzi
ill. di Vittoria Facchini
Rizzoli (2011)
そそっかしいおかあさん、欠点のないおかあさん、
心配性のおかあさん、冒険好きなおかあさん、
専業主婦のおかあさん、仕事をしているおかあさん、
子どもと一緒に遊んで子どもをかわいがるおかあさん。
いちばん大切な絆についての愛情のこもった本。
2位 『Turandot (トゥーランドット)』 10票
di Luigi Dal Cin
ill. di Denis Gordeev
Kite edizioni (2007)
残酷な王女、三つのなぞなぞ、名前を隠した
謎めいた王子の物語。
2位 『Pinocchio:il burattino di ferro (ピノッキオ)』 10票
Tomonori Taniguchi
Donzelli (2011)
もしピノッキオが木ではなく鉄の人形だったら?
子どもにならないで、人形のままだったら?
自分なりのやり方で幸せになったら?
さびてしまって捨てられた鉄の人形が
新しい仕事を探しに行くストーリー。
2位 『La casa del tempo (百年の家)』 10票
di Roberto Innocenti
La Margherita (2010)
「私の門の上には1656年。私が造られた年が書かれている。
時と共に私の窓は見えるようになり、
私の樋は聞こえるようになった。
このようにして私はずっと中に住む人たちを
見守ってきた・・・・・。」
6位 『Le ricette di Giulio Coniglio
(うさぎのジュリオのレシピ)』 9票
Nicoletta Costa primo chef Febe Sillani
Franco Cosimo Panini (2010)
うさぎのジュリオとその友だちが、
子どもたちのために考えたレシピ集。
レシピは簡単で、テーマ別になっている。
ジュリオの大好きなにんじんを使ったレシピ、
おしとやかなジェルソミーナと一緒に作る
ロマンティックなレシピなど。
7位 『A spasso per Venezia (ヴェネツィアをさんぽ)』 8票
di Alberta Punzi
ill. di Allegra Agliardi
Lapis (2011)
イタリアでもっとも美しい町の子ども向けガイドブックの新シリーズ。
フランス語版、英語版、スペイン語版もある。
らせん綴じになっているため開きやすい。
文章は多すぎず、子どもたちが町を発見しながら
遊べるようなスペースをたっぷりとってある。
7位 『Gedeone (ジェデオーネ)』 8票
di Chiara V. Legre
Ill. di Chiara DDattola II
Gioco di Leggere (2010)
ジェデオーネは町にすむハト。
何も持っていないけれど、何でも持っている。
すみかを提供してくれる素敵な家々も、
道ゆく人々がくれるパンくずも、
庭にやってくる友だちも。
ジェデオーネは町が大好き!
ごくふつうのハトが気取らない生活の喜びを語る、
楽しくて、最後に少し悲しいお話。
7位 『Torneranno le quattro stagioni (季節はめぐるだろう)』 8票
Mauro Corona
ill. di Simone Rea
Mondadori (2011)
自然には語るべき物語がたくさんあり、
森や山の動物たちはインスピレーションの泉である。
木の葉はなぜ雪とけんかをするのか。
どうしてツグミは屋外にいるのが大好きなのか。
この本はそんな謎を解き明かす。
7位 『Caro mare (親愛なる海)』 8票
Emanuela Nava
ill. di Annapaola Del Nevo e Rossella Faleni
Carthusia (2004)
『親愛なる公園』、『親愛なる大地』に続く
自然科学シリーズ第三弾。
リアとフランチェスコは海の世界を発見する。
ふたりの旅を通して、読者は海岸や岩場にすむ
動物や植物を知る。
8位 『Un futuro per i fiori (花咲く未来)』 7票
Florence Faval Editions du Dromadaire (2011)
ページをめくっていくごとに少しずつ街が花に占領されていく。
詩的なテキストが花咲く未来への希望を抱かせる。
8位 『Un sogno a Venezia (ヴェネツィアでの夢)』 7票
di Stepan Zavrel
Bohem Presso
ヴェネツィアがいつか海に沈んでしまうかもしれないと
聞いて心配になった子どもが、
夜、夢の中で人魚と一緒に
沈んだ町を訪れ、世界でも唯一無二の町の保護を訴える。
ヴェネツィアの運命を憂える作者のメッセージが
込められた絵本。
8位 『C'era un bambino profumato di latte
(ミルクのにおいのこどもがいた)』 7票
Roberto Piumini
ill. di Giulia Orecchia
INterlinea (2004)
短い詩、長い詩、風変わりなわらべ歌、
こっけいな言葉遊びなどで
妖精や魔法使いの行いや太陽の婚礼、
ジャワの空を飛ぶ月などの物語が語られる。
CD付き。
8位 『Che meraviglia! (なんてすてき!)』 7票
di Emanuela Nava
ill. di Desideria Guicciardini
Lapis (2005)
砂浜で女の子は白い小さなボールを見つける。
放り投げたり、ビー玉みたいに遊んだりしていると、
ひとつが割れ、中から小さなカメが出てきた!
女の子は卵を集め、世話をして
生まれたカメが海に帰るまで見届ける。
文字のない絵本。
9位 『Sapore italiano.Piccole storie di pranzi domenicali
(イタリアの味 日曜日の昼ごはん)』 6票
Valerie Losa
Zoolibri (2010)
日曜の昼ごはんには家族の皆が集まり
にぎやかな食事となる。
イタリアからスイスへ移住していった人々への
インタビューを通して綴られた
「日曜日の昼ごはん」についての本。
イタリア移民の生活、記憶、家族、歴史に
光があてられる。
第23回 ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB2011)
で、見事「金牌賞」を受賞した作品。
9位 『Che cos'e' un bambino? (子どもって何?)』 6票
Beatrice Alemagna
Topipittori (2008)
子どもは小さな手と足、耳を持った小さな人間だが
考え方までが小さいわけではない。
澄みきった言葉と詩的な絵を組み合わせることで
楽しくて感動的なまばゆい絵本ができあがった。
9位 『Senza nome (名まえのない犬)』 6票
Silvana D'Angelo
Valerio Vidali
Topipittori (2008)
毎日を無為にだらだらと過ごしていると
いちばん大切な存在の名まえすら忘れてしまうかもしれない。
なくした名まえを探して、言葉を集める犬の
驚くべき物語。
9位 『Fienili (干し草置き場)』 6票
di Roberto Innocenti
Principi & Principi (2010)
この本は、家から一歩も出ずに
トスカーナの田園地帯を旅することを可能にしてくれる。
インノチェンティは13枚の絵によって
今はほとんどなくなってしまった「干し草小屋」の
美しく機能的な姿を描いた。
なお、2位の『百年の家』も彼の作品。
9位 『L'amore forte forte (愛の強さ)』 6票
Loredana Frescura
ill. Gek Tessaro
Fanucci Editore (2008)
主人公は恋人の暮らす山を登る。
しかし途中で松、雲、星と出会い、
自分の強さを教えてもらう。
風は繰り返す。
「強く愛する者は、いずれ愛を見つけるだろう」。
主人公の旅の謎が解き明かされる。
愛、愛する恐怖、情熱の力の物語。
いかがでしたか?
アンケートを投票された方、あるいは
「絵本のなかのイタリア 横浜展」に行かれた方、
あなたが選ばれたお気に入りの絵本は
上記の中にありましたか?
なお、この先、「絵本のなかのイタリア展」は
滋賀県などを巡回予定とのこと。
皆さまのお住まいの近くでも開催されるといいですね!(ミヤタ)