2012.10.9更新

絵本好きは雑貨好き?

今、とても気になる

ターシャ・テューダー(1)

  

皆さま、こんにちは!
本日は新しい絵本のアプローチを
ご紹介いたします

今年の夏、板橋美術館に
ボローニャ絵本原画展の取材にうかがった際、
併設のミュージアム・ショップで
思わず衝動買いをしてしまった雑貨がありました。

それがこちらです!

ターシャ・テューダー布地青.jpg

アメリカ直輸入 Tasha Tudor Fabric
ターシャ・テューダーの絵本『1 is One』をモチーフにした
布地56x46cmの5枚セット
 

 

ターシャ・テューダー布緑.jpg色違いでグリーンのセットも買ってしまいました! 

 

ターシャ・テューダー布地赤.jpg

 レッドのセットのモチーフは
ターシャ・テューダーの絵本『A is for ANNABELLE』。
こちらは布地56x46cmの3枚セット 

 

布地を買ってから猛然と
モチーフとなった絵本そのものが気になってしまいました!

ターシャ・テューダーの名前は知っていましたが
絵本のチカラの本棚に、ターシャの絵本や
ターシャのライフスタイルにちなんだ書籍・写真集は
1冊もありませんでしたので、
これを良い機会にとネットで探して購入、
それが本日到着したという次第です。 

まずはブルーとグリーンの布地の
モチーフとなった絵本です。

  

1-is-One1表紙.jpg『1 is One 』
ターシャ・テューダー/作
Simon & Schuster Books for Young Readers/刊
1956年コルデコット賞優秀賞受賞作品
日本ではメディアファクトリーから翻訳本
『ターシャのかずのほん 1はいち』が出ています。
アメリカで今も読まれている、かずの絵本。
1から20までのかずが、美しく楽しいイラストで描かれています。
「1は おさらのなかで およいでいる あひるのこが いちわ」
「7は ちいさな りんごの きにできた りんごが
 ななつ」
といった具合です。

 

1-is-One1布地.jpgのサムネール画像布地の1枚は、絵本とまったく同じ絵柄と文字が
プリントされています!
左のいちばん上が前述の
「1は おさらのなかで およいでいる
 あひるのこが いちわ」の見開きページの柄
です。
このかずの絵本の布地で、こどものいろいろな袋や
ランチョンマットを作ったら楽しいでしょうね!

 

そしてこちらが、レッドの布地セットの
モチーフとなった絵本です。
 

A-is-for-ANNAVELLE表紙.jpg

 『A is for ANNABELLE:A DOLL'S ALPHABET』
ターシャ・テューダー/作
ALADDIN PAPERBACKS:Simon & Schuster/刊
登場人物は「アナベル」という名前の人形と
その人形で遊ぶ少女ふたり。
「Aは アナベルの A。
おばあさまの おにんぎょう」
からはじまって
「Zは 彼女のチターの Z。
そして これで おしまい」
で終わるアルファベットの絵本です。
アメリカン・ヴィンテージ好きにはたまらない、
古きよき時代のアメリカの少女たちの生活の情景が
ぎっしりつまっています。

 

Anabelle布地.jpg

  布地の1枚には、絵本『A is for ANNABELLE』
に登場する代表的な絵柄がプリントされています。
中央の人形がANNABELLE。
人形遊びと、アメヴィの世界と、そして
アルファベットの3つを楽しめます!

 

いかがでしたか?
布地のプリント柄をみて、その世界観に惹かれ
オリジナル絵本をあとから購入。

絵本はこんな流れも楽しめるんですね?!

次回はターシャ・テューダーのほかの絵本や
手帳、雑貨をご紹介いたします。
お楽しみに。(ミヤタ)

2012.8.21更新

 池谷剛一さんによる

面白いLIVEと作品展示

「月光 ~草食動物の思考~」

 

皆さま、こんにちは!

今年6月8日付の当ブログ
猫好きなあなたへ贈る ミステリアスで優雅で可愛らしい
猫の絵本 5選」を寄稿された
”社外研究員第3号”の飯田陽子さんが
面白い絵本作家さんをご紹介くださいました。

池谷剛一(いけや・よしかず)さんです。

池谷さんから、今週金曜日8月24日の夜に
絵本にちなんだライブイベントのご案内をいただきましたので
まずはそのご案内から。

 

パンフレット★.jpg

「月光 ~草食動物の思考~」

 ★作品展示/2012年8月24日(金)~9月1日(土)
★LIVE&エキシビションのオープニングパーティー
日時/2012年8月24日(金)
開場/19:00、開演/20:00
出演/池谷剛一(LIVEペイント&展示)、
ブラウンライス(演奏)、モリパン(天然酵母パン)
チャージ/前売:3,500円 (当日 3,800円)
1 ドリンクつき 1プレート

会場/代官山 Cafe & Bar「山羊に、聞く?」
住所/東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B1F
東急東横線 代官山駅 徒歩1分
ご予約・お問い合わせ/「山羊に、聞く?」
電話/03-6809-0584(15:00~23:00)
mail/ info@yagiii.com
web/ http://yagiii.com/?page_id=1235

 

24(金)のオープニングパーティーでは
絵本『そして僕は天使になった』のLIVE朗読や
LIVEペイント、絵本に登場する犬の立体展示やBAR、
シェフによる絵本に登場するメニューの再現など
夏の終わりに五感で感じるアートパフォーマンスを
楽しめるそうです!

 

_DSC5037★.jpg

池谷剛一(いけや・よしかず)さん
1969年東京生まれ、
1991年多摩美術大学美術学部絵画科卒業。
以後、創作活動に入る。
著作に『そして僕は天使になった』(光琳社出版)、
『椅子』『そして僕は天使になった』
『そして僕も天使になった』『ぼくのやま ママのやま』
『世界にひとつしかクリスマスツリーがなかったら』
(いずれもパロル舎)がある。
連絡先/ikeya.yoshikazu@facebook.com

 

 

池谷さんの持ち味は、ご自分の作品を
見る人にとことん楽しんでもらえるように
さまざまなパフォーマンスを提供されることだと思います。
つまり、まるごとひっくるめて「池谷剛一の作品」
なのではないでしょうか。
今回のLIVE&エキシビションのオープニングパーティーでも
絵本『そして僕は天使になった』のBarが再現され、
犬が呑んでいた『犬の天使』カクテルや
絵本『てがみがもしもとどくなら』に出てきたスープが
期間限定で登場するそうです!

そういった意味でも、池谷さんは
「Picture Book Performer」とでも呼ぶべき
新しい”絵本職人”なのだと思いました。
 

 

_DSC6567★.jpg

LIVEペイントする池谷さん。

 

ふくろうのいるイベント写真★.jpg

 絵本『てがみがもしもとどくなら』にはふくろうが出てきます。
その読み聞かせイベントでは、ほんもののふくろうが登場!

 

ここからは、池谷さんの絵本作品をご紹介していきましょう。
まずは最初の作品から。

 

 そして僕は天使になった.jpg

 『そして僕は天使になった』
池谷剛一/文・画
パロル舎/刊
愛犬が亡くなった翌日、
真っ白な雪におおわれた景色に
インスパイアされて着手した絵本だそうです。

 

 そして僕は中面電線.jpg

 池谷さんの作品にたびたび登場する「電線」。
この電線、なんだかあやしげな感じがしませんか?
実はあとあと重要な意味を持っているのです!

 

 

そして僕はバー.jpg

 天使になった犬が立ち寄ったBarのシーン。
このBarと犬が呑んでいるカクテルが
オープニングパーティーで再現され
参加した人も堪能できるそうです!
 

 

2冊目はこちらの絵本です。

 

椅子表紙.jpg

『椅子』
池谷剛一/文・画
パロル舎/刊
主人公の椅子の悲哀と喜びを
大人っぽいタッチで描いています。

 

 

椅子中面.jpg

はやりのレストランには
いつもお客がいっぱい。
なのに僕に座ってくれる人はいない・・・。

 

 

椅子電線.jpg

ついに路地裏に捨てられた僕。
心模様のような冷たく悲しい雨が降ってきた。
よく見ると、ほらここにも電線。

 


3冊目は、最初の本の続編になります。

 

そして僕も表紙.jpg

『そして僕も天使になった』
池谷剛一/文・画
パロル舎/刊
『そして僕は天使になった』の続編。

 

 

そして僕も中面電線.jpg

お約束の電線。

 

そして僕もバー外観.jpg

 犬がいたのと同じBarにたどり着く。
そこで出会う素敵な出来事!

 

 

4冊目はこちらの絵本です。
クリスマスギフトに最適ですね。

 

クリスマスツリー表紙.jpg『世界にひとつしか
クリスマスツリーがなかったら』
池谷剛一/文・画
パロル舎/刊
あなたは何を飾りたいですか?

 

 クリスマスツリー中面.jpg

けんかも戦争もなくして・・・・・・。
たったひとつのツリーに聖なる夜の願いごと。
世界中から人々が持ち寄ったものとは?

 

 
そして最後はこちら。

 

てがみ表紙.jpg

『てがみが もしも とどくなら』
池谷剛一/文・画
パロル舎/刊
天国にいる人へ手紙を届けてくれるという
不思議なポストのファンタジー。
手紙に託した思いとは?

 

 

てがみ電線.jpg

あっ! やっぱり電線です!

 

 

てがみスープ.jpg

この絵本では、スープが重要な
意味を持っています。
そしてこのスープも、オープニングパーティーで
いただけるそうです!

 

 

 1206MAP_NEW★.jpg

 なんと池谷さんは、ご自分の作品を
つなぎあわせてひとつの世界におさめた
MAPも作っちゃいました!
クリスマスツリーのもみの木もちゃんと生えてます。
電線の秘密、こういうことだったんですね!
このMAPも、イベント会場に展示されるそうです。

 

 325308_229147817151322_1826022672_o.jpg

絵本アプリにもなっています。
なんともいえない不思議な世界を
さらに際立たせる音楽がすてきです!

 

 

池谷剛一さん-011★.jpg

取材当日、持参してくださった
池谷さんのアイデアノート。

 

 

 池谷剛一さん-010★.jpg

 池谷さんの絵本の世界観は
これらのエスキースから生まれるんですね!


今回、惜しみなく秘密を覗かせてくださった池谷さん、
本当にありがとうございました!
今週金曜の夜、お時間のある方は
ぜひ代官山まで不思議な体験をしにいらっしゃいませんか?
ちょうど今週は代官山は街全体でアートフェス開催中。
いつも以上にアート色濃い街並になっているはずですよ! (ミヤタ)

2012.3.2更新 


『かぐや姫』のフィリップ・ジョルダーノさんは

自然を愛し日本の神秘性に興味を抱く

繊細でやさしいイタリア人でした

 

「絵本のチカラ」プロジェクトでは、昨年のボローニャ国際絵本原画展で
特別展示『かぐや姫』を描いたフィリップ・ジョルダーノさんにお会いして、
彼の絵本に対する思いや、『かぐや姫』の絵本制作について
取材させていただきました。

この取材にあたっては、イタリア書房社長の伊藤道一さんに
多大なご尽力とご配慮を賜り、ようやく実現できました

またその前に、イタリア文化会館図書室の
豊田雅子さんに出会うことができ
豊田さんからイタリア書房さんをご紹介いただけたという
いきさつがありました。
そんなご縁から、先だってイタリア文化会館で行われた
「絵本のなかのイタリア展」の取材もできたわけです。
おふたりには深く感謝申し上げます。

 

IMGP0856★.jpg

フィリップさんのインタビューは昨年末、
東京・神保町にあるイタリア書房で行われました。
写真右手前の方(背中)が、イタリア書房社長の伊藤道一さんです。
フィリップさんと伊藤さんのイタリア語の会話を
通訳のガブリエレさんが日本語で私たちに同時通訳してくれるという
面白い場面が何度もありました。

 


IMGP0827★.jpg

(左の人)フィリップ・ジョルダーノ Philip Giordano(別名ピリポPilipo)さん。
フィリップさんについてはバックナンバー「2011.8.12更新 板橋区立美術館
「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に行ってきました ③」をご覧ください。

(右の人)ガブリエレ・レバリアーティ Gabriele Rebagliatiさん。
フィリップさんの幼なじみで、2004年トリノ大学卒業後、
しばらく食品会社フェレロで働く。フェレロでは世界の子ども向けの
お菓子のマーケティング、新商品の開発やキャラクター考案などに携わる。
その頃小説家としての活動も始め、
2010年には『10 minuiti』という短編小説集も出版。
現在中央大学研究科に所属、ケータイコミュニケーションと書籍の電子化を研究。
また、翻訳者、およびイタリア語教師(イタリア文化会館)としても活動。
今後ふたりで日本とイタリアの架け橋となるような事業に携わっていきたい
という夢を持っているそうです。その第一弾としてふたりの故郷に桜の木を植えるプロジェクトに着手、今後イタリアの各都市に広めていく予定だそうです。

 

IMGP0846★.jpgメルマガ会員向け企画第一弾のサイン本プレゼント用に
サインを書いていただきました。
(この企画はすでに当選者発表、発送済みです)

 

IMGP0852★.jpgサインの横にはオリジナルイラストも描いてくださいました!


 

—絵本を描こうと思われたきっかけは? 

フィリップ:子どもの頃から絵を描くのが好きでした。
とくに好んで描いていたのが植物や動物です。
自然の中で本物を見て、それをそのまま忠実に、リアルに描くのが
とても面白いと思ってました。
だからその頃、夢中になって読んでいたのは
植物図鑑や動物図鑑でした。
大きくなって絵の学校に通い始めた当初は、
図鑑に載っているような絵を描こうと思っていました。
でも学校で学ぶうちに、イラストにはいろいろな種類があることを知り
次第に子ども向けの絵本や物語のための絵を描こうと思うように変わっていったのです。

  

フィリップさんご自身が好きだった絵本や影響を受けた絵本はありますか? 

フィリップ:母がフィリピンから大切に持ってきた絵本がありました。
たぶん1940~50年代のアメリカやヨーロッパの絵本だったと思いますが
母が子どものときに読んでいたもので、タイトルは覚えていませんが
クラシックなリトグラフィーでとてもきれいな絵本でした。
それから、ブルーノ・ムナーリの絵本にも影響を受けました。

  

フィリップ・ジョルダーノ-037★.jpg

 当日、フィリップさんが影響を受けた絵本やポスターなどを
持参してくださいました。
横尾忠則さんのポスターもありました。

 

『かぐやひめ』についてうかがいます。
まず、登場するキヤラクターについてどういう構想があったのですか?
 

フィリップ:オリジナルの物語に変更を加えたりはしていませんが、
自分なりの独自の解釈をしました。
たとえば物語には5人の王子が登場するのですが、
5人が5人とも、美しいかぐや姫を手に入れたいがために
彼女をだまそうとします。そういう人物像を表すために
王子たちには仮面をかぶせたわけです。
 

 


かぐや4.jpg

竹取の翁に竹やぶで見つけられ大切に育てられた女の子は
すばらしく美しいかぐや姫になります。
やがて5人の王子が彼女に求婚するのですが、
かぐや姫はひとりひとりに難しい試練を与えます。
一人目の王子には「ある島にある
不老不死の果実のなる金と銀の枝を取ること」。
ところが王子は島に行かず職人に金の枝を作らせ、
かぐや姫をだますのだがばれてしまい失敗に終わります。
二人目の王子には「インドで仏陀の聖杯を探すこと」。
しかしこの王子もインドに行かず京都で似たような杯を見つけ、
かぐや姫をだますのだがばれてしまい失敗に終わります。
三人目の王子には「中国で火ネズミのマントを探すこと」。
この王子も人に頼んで探してきてもらうのですが、
それは偽者のマントで、かぐや姫をだますことはできず失敗に終わります。
四人目の王子には「龍の首にかかっている
真珠の首飾りを取ってくること」。
この王子は実際に龍を探しに行くのですが
病気になり路頭に迷い、戻って来れず失敗に終わります。
五人目の王子には「ツバメによって守られている貝を探すこと」。
この王子も貝を見つけることができず失敗に終わります。

 


—登場するキャラクターを描く際にとくに留意したことはありますか?

フィリップ:ストーリーにそってふさわしいものを登場させています。
カラスや蝶、龍などアジア的なもの、日本的な生物がたくさん登場していますが、
それはもともと自分が好きな自然のエレメントとして入れたかったからです。

 

かぐや5.jpg『かぐや姫』には日本およびアジア的なエレメントが数多く登場します。

  


世界観のつくり方についてうかがいます。全体を通してどのようなものに仕上げたかったのですか?

フィリップ:未知のもの同士が出会い、お互いに影響し、成長し、
最後は幸福になれるということを表したかったのです。
たとえば、いろいろな人との出会いによってかぐや姫が成長していく姿。
あるいは「不死の火から富士山になる」というお話があることを聞いて、
富士山から香りのメッセージがあたり一面広がる描写など工夫しました。



『かぐや姫』は木目の効果が非常に効果的に描かれている作品
だと思いますが、それは意図したことですか?

フィリップ:ボローニャで特別賞をもらった作品と
同じ質感にしたかったからです。

 

IMGP0853★.jpg

フィリップさんの受賞作品もイタリア書房にありました。
『L’ISOLA DEL PICCOLO MOSTRO NERO-NERO』。
邦訳版『まっくろくろのおばけちゃんのぼうけん』が
岩崎書店から出版されています。



フィリップさんの絵は緻密な文様が独特ですが、
文様の着想はどこから得ているのでしょうか?

フィリップ:日本の着物柄から色の組み合わせをヒントにしたりしています。
また、ヨーロッパ的な文様から選んだ組み合わせもあります。
両方があいまって無意識に好きな組み合わせにしたものもあります。


ところでフィリップさんは親日家でいらっしゃるとうかがいましたが、
日本のどこが好きですか?

フィリップ:私が日本に興味を抱いたきっかけとなったのは、
ジブリのアニメ「風の谷のナウシカ」です。
主人公の女の子の自然との結びつきの強さに感動したのです。
イタリアでは80年代から日本のアニメがたくさん放映されるようになりました。
そういうこともあり、次第に日本に憧れをもつようになったのです。



実際に日本に長期滞在されていて、さらに好きになった点はありますか?

フィリップ:とくに素晴らしいのは日本食です。
日本の健康的な食事は素晴らしい。
イタリア料理も健康的だと言われてますが、パスタは太るんですね。
私はイタリアに帰ると必ず太ってしまいます。
あと、日本にはイタリアにない神秘的な雰囲気、精神的な考え方があります。
資本主義、商業主義に侵されつつあるけれども
まだまだ残っている神秘性や精神性は素晴らしいと思います。
日常的なところでは、細かいところまで日本人はケアしますよね。
小さいところまで大事にします。
たとえば開花する桜を国じゅうが愛でること、
これはイタリアでは考えられません。
イタリアにも詩人はいますが、一般の人は花が咲いたからといって
みんなで喜ぶことはないですから。



今後の絵本作りに関して考えていることを教えていただけますか?

フィリップ:今、SILKの伝統について、そして蚕の伝統について
研究したいと思っています。
かつてイタリアと日本の間にはシルクロードを通じて交流がありました。
そのことを作品を通して描きたいと思っているのです。


最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

フィリップ:私の作品を読んでくれた人が
それぞれ自由なイマジネーションや意味を持ってもらえたら嬉しいです。

 

フィリップ・ジョルダーノ-017★.jpg フィリップさん、どうもありがとうございました!(ミヤタ)

フィリップさんのホームページ
http://www.philip-giordano-pilipo.com

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