2012.7.9更新

吉祥寺トムズボックス

7月のギャラリー個展は

荒井良二さんの

『ちるどれん あー →(在るこども)』

 

 

トムズボックス7月-003★.jpg荒井良二の小さな展覧会
『ちるどれん あー →(在るこども)』
開催期間/2012年7月1日(日)~31日(火)
開催時間/11:00~20:00 ※最終日は18:00まで
定休日/木曜
場所/トムズボックス
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7
TEL&FAX 0422-23-0868
http://www.tomsbox.co.jp/

 

 

吉祥寺「トムズボックス」から届いた7月のDMは
荒井良二の小さな展覧会
『ちるどれん あー →(在るこども)』です。
 

 トムズボックス7月詳細★.jpg

『ちるどれん あー →(在るこども)』
タイトルは、本当にそのように
書かれているのです。
いろんなこども、在るこども。
あーにはさまざまな意味が入ってきます。

 

荒井良二さんは、今や絵本ファンで知らない人は
いないくらい人気を博していらっしゃいます。
とくに子どもや若い女性は、荒井さんの絵を見て
ヴィヴィッドに反応する人が多いようです。

「カワイイ」

「この絵、スキ」

荒井さんの絵はなんともいえない無邪気な明るさが
私たちのハートを鷲掴みします。
ただひたすらカワイクて楽しいのです。
それを感じられるかどうかって

もしかしたら、ある種の「カワイイ」の
リトマス試験紙かもしれないと
ふと思ったりしました。

絵本のチカラプロジェクトでは
トムズボックスの土井章史さんにインタビューさせて
いただいた際に、おすすめの絵本の1冊が
荒井さんの絵による
『さるのせんせいと へびのかんごふさん』でした。
→その記事はこちらです。

そこもやっぱりカワイくて楽しい世界でした。

それ以外にも、蔵書の中から
とりわけ気に入っている
2冊をご紹介しましょう。

まずはこの絵本です。

 _ルフランルフラン表紙.jpg

『ルフラン ルフラン』表紙
荒井良二/作・絵 ブチグラパブリッシング/刊
この女の子が主人公のルフランです。
おしゃれで楽しそうな名まえ。
ルフランが家ごと引越しをするところから
物語ははじまります。
「ルフラン ルフラン ひっこし ひっこし
おうちが ゆっくり はしります」
おうちがはしる! なんて素敵な響きでしょう!

 

ルフランルフラン裏★.jpg

『ルフラン ルフラン』裏表紙
白い巨大な花からちょこんと顔をのぞかせている
この子は引越しの途中で出会った男の子、
ケナゲナ。
名まえからワクワクさせてくれますよね。
けなげな男の子だからケナゲナ?
毛がないのにケナゲナ?
いずれにしてもひっかかりまくりです。

 

ルフランルフラン中面.jpg

『ルフラン ルフラン』中面より
ケナゲナが住んでいる森では
人も動物も、船までも
みーんな王冠をかぶっています。
それがルフランはうらやましくってしょうがない。
見ている私もうらやましくなります。
森のはずなのに、草原の船になっちゃってるところも
不思議な夢みたいに前後の脈略すっとばしで
実に楽しい! 面白い!

 

もう1冊はこの絵本です。

 あさになったので表紙.jpg

『あさになったので まどをあけますよ』表紙
荒井良二/文・絵 偕成社/刊

 

あさになったので裏表紙.jpg

 『あさになったので まどをあけますよ』裏表紙
中の絵をお見せできないのが残念なのですが
表紙の帯と裏表紙の絵の雰囲気から
想像がつくのではないでしょうか?
山のくらし、海辺のくらし、
都会でも、田舎でも、
子どもたちはみんな自分が住むまちが大好き。
だから、朝起きたら、まっさきに
子どもたちは窓をあけます。
まちの景色をすこしでも早く見たくて。
大好きなまちは、
きょうもいろいろな美しい表情をみせてくれます。
この絵本を知ってから
私も朝、部屋の窓をあけるのが楽しくなりました。

 

ご紹介した2冊に共通していることを探すなら
それはまぎれもなく「子どもの目線」ではないでしょうか?

ああ、子どもの頃、そんなこと思ったりしたよね。

子どものときには、こんなことにもワクワクしたっけ。

忘れかけていた大切なものをもういちど見させてくれるような
うれしい世界、素直な気持ち。
それが荒井さんの絵本の魅力かもしれません。
そんな「子ども目線」の荒井ワールドが
トムズボックスでは展開されているのかも、と
なんだかとても期待しちゃいます! (ミヤタ)

 

2012.6.27更新

板橋区立美術館

2012イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

今週末6/30から始まります!


2012年3月19日~22日にイタリア・ボローニャで開催された、
「2012イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が
今年も板橋区立美術館で行われます!
 

 

poster_web.jpg


昨年のボローニャ国際絵本原画展についての詳しい説明は、こちらの記事を。
今年の現地レポート(by 社外研究員の南さん)は、こちらの記事をご覧ください。
 

今年は世界各国から2685組の応募がありましたが、
その中から72組のイラストレーターが入選しました。
ボローニャ国際絵本原画展では、その全入選作品を見ることが出来ます。

今年の日本人入選者は、
いのとみかさん、今井 彩乃さん、工藤 あゆみさん、小輪瀬 護安さん、
スズキ サトルさん、武政 諒さん、刀根 里衣さんの
計7名です。おめでとうございます!
 

また、会期中はさまざまなイベントが行われます。
詳しくは板橋区立美術館の公式ホームページでご確認下さい。
 


個人的には……
館内に期間限定で出店しているカフェ・ボローニャがとても楽しみです。
おいしいお菓子や軽食を楽しめるカフェでもあり、
作家さんのオリジナルグッズや国内外の絵本を販売しているショップでもあります。
入選作家さんの絵本も販売していることが多いので、要チェックです!(サイトウ)
 

 

●イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
会期 2012年6月30日(土)~8月12日(日)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(但し7/16は祝日のため開館し、翌日休館)
観覧料 一般600円 高・大生400円 小・中学生150円
20名以上団体割引、65歳以上高齢者割引、身障者割引あり
毎週土曜日は、小・中・高校生は無料で観覧できます。
主催/板橋区立美術館、日本国際児童図書評議会(JBBY)

 

●板橋区立美術館
〒175-0092 東京都板橋区赤塚5-34-27
TEL: 03-3979-3251
FAX: 03-3979-3252
展覧会テレホンサービス 03-3977-1000
公式ホームページ
http://www.itabashiartmuseum.jp/

 

 

2012.5.24更新

「絵本のなかのイタリア 横浜展」

素敵な絵本

(つづき)  

 

 z_3603.jpg

 晴れた日の象の鼻テラス。
ほんとうに気持ちのいいロケーションです♪
(撮影/吉田 功)

 「絵本のなかのイタリア 横浜展」
開催日/2012年5月22日(火)~6月1日(金)
開催時間/10:00~18:00 最終日は15:00まで
会場/横浜市中区海岸通1丁目 象の鼻テラス 
入場/無料

問合せ先/イタリア文化会館 Tel.03-3264-6011(内線23)
http://www.iictokyo.esteri.it/
IIC_Tokyo/webform/SchedaEvento.aspx?id=459

 

虎の巻ネームプレート.jpg

★絵本のチカラのイベント
「絵本のなかのイタリア展 虎の巻」ツアーガイド
 は
5月26日(土)午後3時30分~4時30分と
5月27日(日)午前11時~12時の2回です。
お近くの皆さま、ぜひご参加ください!
また上の写真のSTAFFプレートを
首から下げている人を見かけたら
それは私たち絵本のチカラのスタッフです。
どうぞお気軽に声をかけてくださいね!

 

では、前回のブログに引き続き
「絵本のなかのイタリア 横浜展 」で見つけた
素敵な絵本をご紹介します。

 

6)QUATTRO PASSI NELLA STORIA     歴史散歩 

camiciarossa01★.jpg 「Camicia rossa 赤いシャツ」

 

camiciarossa02★.jpg

  イタリア統一150周年を記念して作られた絵本。
統一を成し遂げたガリバルディの偉業の物語。
「レモンのジェラートのように白く
ミントのグリーンのように緑で
ラズベリーのジャムのように赤い」
イタリア国旗とイタリアの歴史も讃えています。
白、緑、赤の配色がこんなにバリエーション豊かで
センスよくまとめられるのかと驚きます。

 

 

7)TURISMO A MISURA DI BAMBINO   子ども向けガイドブック  

 aspassoperroma01cc.jpg

 「A spasso per Roma ローマをさんぽ」

 

aspassoperroma02c.jpg

 子ども向けガイドブック『イタリアの町をさんぽ』シリーズの1冊。
らせん綴じのため開きやすく強度もあります。
文字は少なく、スペースはたっぷり。
イタリアで最も美しい町で、子どもたちは
どんな素敵な発見をするのでしょうか?
子ども子どもしていない配色がさすがです。

 

 

8)LE STRADE DELLA CITTA’   街をあるく 

icolorideimestieri01★.jpg

「I colori dei mestieri いろいろなしごと」

icolorideimestieri02★.jpg

 町を歩いているといろいろなしごとのプロに出会います。
登場するのは消防士、左官、門番など。
それぞれのプロたちの道具が
実に愛情こめて描かれている点に注目。
どんなしごとも大切であることを伝える絵本です。

 

 

9)SCUOLA, CASA E TEMPO LIBERO    学校、家、自由時間 

 chiusoperferie01★.jpgのサムネール画像

 「Chiuso per ferie 夏休みのあいだに」

 

chiusoperferie02★.jpgのサムネール画像

家の人が出かけているとき、
空っぽの家の中では何が起こっているんだろう?!
ファンタジーにあふれた文字なしの絵本ですが
面白さ楽しさが十分に伝わってきます。

  

 

10)I DIRITTI E IL RISCATTO  生きる権利と社会的救済

  senzanome01c.jpgのサムネール画像

「Senza nome 名まえのない犬」

 

 senzanome02c.jpgのサムネール画像

 名まえのない犬と愛情表現が不器用な飼い主との
心の機微を描いた作品です。
犬も飼い主も最後まで顔の表情が描かれてない分、
読み手ひとりひとりの想像力を刺激します。
5/26(土)にはアート絵本さんがこの「名まえのない犬」と、
フィリップ・ジョルダーノさんの「かぐや姫」の
読み語りイベントを行うそうです!
ちょうど絵本のチカラの「虎の巻」ツアーの前後の時間帯です。

 

11)LA CAMPAGNA, TRA NATURA E CULTURA
    田園、自然と文化の共生  

 sembravauncorvo01★.jpg

「Sembrava un corvo カラスかと思った」

 

sembravauncorvo02★.jpg

本好きの老婦人が子ども時代にトリップし
怖かった出来事を再び体験する物語。
モノトーンの静かな美しい絵ですが
恐怖感までもひたひたと心に忍び込んできます。

 

12)UN PAESE IN RIVA AL MARE   海にかこまれた国 

  giordanodelfaro01c.jpg

「Giordano del faro 灯台のジョルダーノ」

 

giordanodelfaro02c.jpg

灯台で暮らすジョルダーノにとって、
海は特別な存在。手紙をびんに入れて海に託すと
海の向こうに住む少女が同じようにして返事をくれます。
別々の場所、違う文化のふたりを海が結びつけてくれる
という素敵なファンタジーにふさわしい
淡いトーンのやさしいタッチの絵です。

 

以上、駆け足でしたがいかがでしたか?
ご紹介した絵本以外にも素敵なものがたくさんありますので
会場に行かれる方はそれぞれのお気に入りを見つけてくださいね!(ミヤタ)

 

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