みなさま、こんにちは。本日はいよいよGALAPAイベントです♪
今のところお申し込みくださった方はすべて1名さまでの参加です。どうかお気軽にご参加ください。ゴルフ好き同士、交流しましょう♪♪
また、会場となる弊社ミーティングルームは、椅子だけはみょ~にたくさんございます。まだお席に空きがあり、事前お申し込みなしの飛び入り参加も受けつけておりますので、会社帰りに 「早く終わったなあ……」 と思われた際は、ぜひお立ち寄りください。
本日4月11日(金)19:30よりスタートです!
【弊社地図】
ご要望が多かったため、大きな地図を掲載します。これでも迷ったら(笑)、弊社までお電話ください。
じゃーん、明治乳業さまの栄養飲料「ヴァーム」です。イベント用にご提供いただくことになり、昨日届きました。ありがとうございます!!
さて本日は、イベントの講師のおひとりである松井丈プロに、年明けに受けてもらったミニインタビューを公開いたします。
お題は『レベル別の目標設定と、それを実現するためのアドバイス』です。
GALAPAメルマガ会員のみなさまにはすでに3回にわけてお届けしていますが、あれから数カ月、「実際に心がけてみたことはあるか」「成果はどうか」など、思い起こしながらもう一度読んでいただけましたら幸いです。
以下談:松井丈/代々木ツーサムゴルフスタジオ ヘッドコーチ
■ゴルフ初心者の憧れ、“100を切る”ために
初心者がまず目標にするのは、「100を切ること」でしょうか。そのために必要なのは、ゴルフがボールを打って飛ばして穴に入れるゲームではなく、「打数を減らす」ゲームであると理解することです。
全ホールをボギーで回ればスコアは90、全ホールをダブルボギーで回れば108です。100を切るという点でいえば、“ボギーを狙ったけど、ちょっと失敗してダブルボギー”というのを9回やれるわけ。そして、ある程度ボールが打てればボギーで上がるのは難しいことじゃない。300ヤードのスーパーショットを打たないといけないと思い込んで200ヤードくらい曲がっちゃったり(笑)、林から無理やりグリーン狙ったりしなければ。
つまり、100切りに必要なのは無理にパーやバーディーを取ろうと思わず、ボギーを取ることに徹するマネージメントです。そしてそれがダブルボギーになっても、さっき言ったように9回までは大丈夫なんだから!
また、これはぼくの経験談ですが、キャディバッグにドライバーとフェアウェイウッドを入れてない時期がありました。ゴルフを始めた高校生のときは、アイアンだけでプレーしていたんだよね。だってドライバーがまっすぐ飛ばないことはわかっていたから(笑)。ナイスショットがなくても狙えるのがボギーであり、コンスタントにボギーが取れれば何ホールか失敗しても100を切ることができますよ。
ツーサムゴルフスタジオでお仕事中の松井プロ。レッスン後には必ず生徒さんのカルテを作ります。
■中弛(だる)みの中級者、とにかく練習を!
ぼくの考える中級者像は、80台で回ることもあれば、100叩いてしまうときもあるという人たちです。
このレベルにおいて必要なことは、ずばり「練習」です。
80台から100まで、スコアに波があるということは、おそらく、練習をしなくなっているのではないでしょうか。熱心に練習していた人も、ある程度上達し たことで、かつてのような“ゴルフ熱”は薄れてくるものです。練習なしでコースに出ても、形にはなるわけですから。「むかしはもっと上手かったんだ」というぼやきが多いのも、中級者の特徴ですね(笑) 80台のスコアをキープしようと思ったら、週2回の練習が必要なんですよ!
というわけで、練習を続けるにはそれなりのモチベーションが必要ですから、スイングの改造やパターの練習など、これまでやらなかったことに取り組んでみるのはどうでしょうか。
(ここで、取材班が「練習のパターならぜんぶ入る」と怖れを知らない口出しを……)――いいね。でも100回やって100回入る? 入らないよね?(笑) 入らないってことは、どこかでミスをしているということ。きれいなストロークを学んで、毎回芯で球をとらえる練習を地道に行いましょう。
録画した生徒さんのスイングをチェックするプロ。「美しいスイング」を創り上げることに定評がある。
■上級者こそ死に物狂いにならないと、“上”はない
70台をめざそうというゴルフ上級者に必要なのは、「諦めない」ことです。アマチュアゴルファーのみなさんは、上手な人でも、ラウンドの最中に上手くいかないことがあるとすぐに諦めてしまうんです。
ぼくたちプロは一打の重みをものすごくわかっているので、死に物狂いで一打をキープしようとします。たとえば、ティーショットをミスって林に入れ、セカンドショットで林から出したとします。――ぼくたちはそこからパーを取ろうとします。200ヤードあろうが300ヤードあろうが諦めません。そしてもしグリーンにのったら、次のパットを死に物狂いで入れます。またグリーンのらなくても、カップに直接入れるつもりのアプローチをします。
もちろん、できないことをしても仕方ないので、ある程度の技術の裏付けは必要なんだけど、どうにかして一打を減らそうと「諦めない」わけです。
ゴルフはグリーンから逆算して考えるようなコースマネンジメントが大切といいますが、ぼくは70台をめざす人たちには必要ないと教えています。ゴルフのような、こんな計画通りにいかないゲームは他にない。狙ったところに落ちなくて、いちいちへこんでいるようなら、目の前の一打一打を考えましょう。
残り200ヤードあったら、みなさん刻もうとしますが、「なんで?」っていいたい。狙えよ、と(笑)。170ヤード飛ぶクラブを選んで、「残り30ヤードの寄せ(アプローチ)勝負」なんていっていたら、それじゃ70台にはなりません!
あとは、これは全レベルにいえることだけど、パッティングとアプローチの練習をぜひ行ってください。スコア100くらいの人に2打目までショットを打ってもらって、ぼくがそのあとをプレーしたとしたら、おそらく70台でまわることができます。つまり諦めない気持ちもそうですが、差は後半でついてくるということですね。
(ISLAND GOLF CLUB GALAPAメールマガジンより再録)
ISLAND GOLF CULB GALAPAのみなさま、こんにちは。本日は、いよいよ今週末にせまったGALAPA初にして最後のイベント開催を記念し、平野義裕プロと松井丈プロの対談をお送りします。
ちなみに収録(?)はひと月弱まえ。まだイベントの日取りしか決まってないころで、両プロそろっての最初の打ち合わせを記者が録音していた……というだけの、とってもユル~いものです。
あのころはGALAPAが休止になるとは夢にも思っていませんでした(笑)
いつもの両プロの記事のように直接みなさまのゴルフの参考になることはないかもしれませんが、素のやりとりを楽しんでくださいね♪
平野義裕 (ひらの よしひろ)
クラブフィッテングの世界的メーカー「クールクラブス」所属。最新の弾道追尾システムを活用したゴルフレッスンを行い、クラブフィッターとしても活躍する。
松井丈 (まつい じょう)
「代々木ツーサムゴルフスタジオ」ヘッドコーチ。ラウンドのタイムとスコアで競う「スピードゴルフ」の現役日本チャンピオン。日本プロゴルフ協会代議員。(趣味はトライアスロン。)
記者:本日はご足労いただきまして、ありがとうございます。この部屋が本番でも使用する弊社ミーティングルームです。
記者:まずはどんな内容のイベントにするかを、考えていきたいと思うのですが……。
事務局としては、平野先生、松井先生それぞれに得意な分野があるでしょうから、その分野のことをイベント参加者のみなさまに向けてお話しいただくような構成がいいかなと思っています。
平野:そうですね。ぼくたちが何者で、どういう特色を持ったインストラクターであるか、洗い出してみましょう。イベント当日だけでなく、告知の段階でも講師の情報は必要ですから。参加する・しないの判断材料としてね。
どういうバックボーンを持っている人間で、今現在なにをやっていて、どういう話を聞くことができるのか……この3つがポイントかな?
松井:なにかに長けている=“売り”というところですね。平野先生は、最新のフィッティング理論を持ち帰ってきたばかりだからね!
平野:確かに(笑)。米アリゾナでフッティングを学び、先日帰国しました。その人の体に合うクラブを見つける「フィッティング」はもちろん、クラブを組み立てる「ビルディング」の現場の“裏話”もたくさんありますね。
ぼく自身、今回の研修で自分用のドライバーを作ってきましたが、面白い経験でしたので。
松井:どう? 変わった?
平野:うん。球が曲がらなくなった。
松井:――あの平野さんが曲がらないって!?(興奮)
平野:「振動数」とシャフトのタイプを変えたら、あんなに曲がっていたのがまっすぐ飛ぶようになったよ。丈くんは曲がらないから(気持ちが)わからないでしょ?
松井:そう。おれ、もともとなにを使っても曲がらないから……(ちょっと残念そうな松井先生)。
ただ、ぼくは好みが難しくて、固いシャフトを使うと重く感じちゃうんですよ。軽いと、しなりすぎて強く振れなくなるし。そのへんの兼ね合いでいうと、「46.5」かな。「E-2」とかですけどね。
記者:……まったくわからないんですけど、ゴルフ上級者には面白い会話なんでしょうね(笑)。では、平野先生には参加者のみなさまのクラブのお悩みを吸い上げて、解決していただくことにしましょう。
写真は平野先生初登場のインタビューで「クールクラブス青山店」を訪れたときのもの。記者もこちらで小1時間、外国人スタッフのビルディングを眺めていたことがありますが、ほんとうに飽きませんでした。
松井:じゃあ記者さん、ぼくのプロフィールはなんだと思う?
記者:えっ……(トライアスロンの選手……?)
平野:丈くんの売りは、やっぱり“アスリート”だってことじゃないかな。こないだ「スピードゴルフ」の初代日本チャンピオンになったよね?
松井:1月末に行われた「第1回 日本スピードゴルフ選手権」で優勝しました。スピードゴルフは、18ホールを回るのにかかったタイムとスコアで競うスポーツです。日本での大会開催は初で、ぼくも初めての出場でした。タイムだけが早くてもだめ、スコアだけが良くてもだめ。要は1分と1打がおなじに計算されるんだよね。
ちなみにぼく、18ホールを45分で帰ってきました!
平野:おかしいでしょ、そのタイム(笑)。もう更新されないんじゃないの?
松井:ぼくしか更新できないかも……。
松井先生のトレーニングに同行した際の、記者お気に入りのワンショット。ちなみに松井先生、走ることも鍛えることも好きではないそう。「じゃあ、なんで走るの? わけわかんない」(by平野先生)
記者:あの……競技中、ルーティンはどうしていたんですか?
松井:やんない、やんない。走りながら打ってたもん。
記者:松井先生、ひどい! GALAPAのインタビューであんなに「ルーティン」が大事って言ってたのに!!(笑)
◎以上、平野×松井対談でした~。
イベントの詳細は下記になります。現在のところ、お申し込みの方はすべて1名様でのご参加です。どうぞお気軽にご参加ください♪
ISLAND GOLF CULB GALAPAイベント
「平野義裕プロ×松井丈プロ 痛快ゴルフ学」
日時 4月11日(金)19:30~21:00
会場 ジャパンライフデザインシステムズ ミーティングルーム
参加費 1,000円(豪華お土産あり!)
お問い合わせ&お申し込みは下記まで♪
TEL 03-5457-3048 (担当:もり)
※メールでお申し込みの際は、①お名前②お電話番号を記載してください。お問い合わせだけでもお気軽にどうぞ♪
内容についてもっと詳しく知りたい方は以下のページでご覧ください。
http://www.jlds.co.jp/galapa/2014/04/island-gol-1.html
最後に、打ち合わせ当日の平野先生&松井先生。仲いい~♪
ISLAND GOLF CLUB GALAPAメンバーのみなさま、こんにちは。
4月になりましたね。
私事ですが、記者は本日より社内での所属部署が変わり、今、デスクの引越しをしたところです。こんなに “新学期”という感じのする新鮮な4月1日も人生ひさしぶりでございます(笑)
みなさまは今日をいかがお過ごしですか?
本日は重要なお知らせがあります。
そんな記者の事情により、ISLAND GOLF CLUB GALAPAをしばらくお休みすることになりました。
これまでご愛顧くださったみなさまには、心からお詫び&御礼申し上げます。
また、これが最後の更新ではなく、近日中に某有名メンタルゴルフコーチのインタビューを配信する予定です。
なかなか良い取材ができたと思いますので、ぜひ読んでくださいね♪
それから、“休部”イベントを行います。講師はGALAPAに最も多く登場した平野先生&松井先生!
お近くの方は、ぜひぜひいらしてください。メンバーのみなさまへの感謝を込めたイベントです。
どうかよろしくお願い申し上げます。
*ISLAND GOLF CLUB GALAPA拝*
◎イベント詳細
「平野義裕プロ×松井丈プロ 痛快ゴルフ学」
日時 4月11日(金)19:30~21:00
会場 ジャパンライフデザインシステムズ ミーティングルーム
参加費 1,000円(豪華お土産あり!)
お問い合わせ&お申し込みは下記まで♪
TEL 03-5457-3048 (担当:もり)
ISLAND GOLF CLUB GALAPAメンバーのみなさま、こんにちは。本日、GALAPA取材班は日本橋茅場町(かやばちょう)に来ております。
目的は、GALAPAでたいへんお世話になっている吉村史恵プロの所属する企業「タカゴルフプラン」の新しい施設の見学です。関係者の方から“特別な施設”だとお聞きしているため、とても楽しみです♪
茅場町といえば、証券会社が多く所在することで知られるビジネス街。【ゴルフおもてなしサロン 茅場町STUDIO】は、東京メトロ茅場町駅8番出口から徒歩1分、「ほんとうに、ここにゴルフスタジオがあるの!?」とびっくりしてしまうような静かなオフィスビルの1階にありました。
レッスンを受け持つ先生は、全員がPGA(日本プロゴルフ協会)の資格を取得したティーチングプロということで、水曜日を担当する矢嶋寛之プロにお話をうかがってみましょう! 撮影当日、レッスンを受けられていたお客さま・Sさんにも同席していただきました♪
――矢嶋プロ、【ゴルフおもてなしサロン 茅場町STUDIO】の特色を教えてください。
矢嶋プロ:打席は2打席です。レッスンは50分。1名から最大4名の「少人数制」で行いますので、充実したレッスンになると思います。まだオープンしたばかりですから、2名以下でご利用いただくことも多いです。
また、シミュレーションの他に、「スイングナビ」といわれる機材を導入しています。前方と後方からスイングを撮影し、同時に確認することができるものです。飛ばそうとするのはゴルファーの本能ですが、そのために必要なのはヘッドスピードだけではありません。前方と後方から確認することで、“ミート率”を見ていきます。
Sさんのスイングを一緒に確認する矢嶋プロ。
――矢嶋プロがレッスンで重点を置いていることを教えてください。
矢嶋プロ:初級者の場合は、ボールをたくさん打つことによって体が必要なことを覚えてくれます。そのときに基本動作から逸れてしまわないよう、“形”を重視したレッスンを行います。
――Sさんは、ゴルフを始めたときから、矢嶋プロが担当でいらっしゃるそうですが……
Sさん:「そうだった、そうだった」と思いながら聞いていました。最初は矢嶋さん、当たってなくても「良いですね~!」って言っていたもん。
矢嶋プロ:初めに正しい形を作ることが肝心ですからね。
――中級者、上級者の場合も教えてください。
矢嶋プロ:中級者になると、「100を切る」など、スコア面での目標を持ったレッスンになります。その方に必要なドリルをその都度、具体的に提案して、一緒に取り組みます。
70台を目指すような上級者の場合は、コースに出向いてのレッスンも重要になってきます。実際に私のプレーを見ていただくことにより、“掴んで”いただきたいと思っています。
今年の目標を「40前半(ハーフ)でまわりたい」と話すSさん。「今の実力でもできるよ、と矢嶋プロは言ってくれるんだけど……。メンタルが弱いのかな(笑)」
――Sさんに質問です。【ゴルフおもてなしサロン 茅場町STUDIO】を利用された感想はいかがですか?
Sさん:居心地が良いです。練習の前後に休むための部屋が用意されていて、そこでコーヒーを煎れてくれる。お茶菓子まで食べ放題。こんなスタジオ、他にないでしょ(笑)
テレビや新聞も用意された待合室。おもてなしする女性スタッフは「キャスト」と呼ばれ、コンペの手配など、ゴルフに関するあらゆる相談に乗る。
――矢嶋プロのレッスンはいかがですか?
Sさん:ぼくを上手くコントロールして、気分良く練習させてくれます。たとえば、ぼくがどこかで間違ったことを覚えてきたとしても、矢嶋プロはそれを頭ごなしに否定したりはしないんです。彼の丁寧な人柄のとおり、やんわりと正しい方向に導いてくれるんですよ。今では家族ぐるみで通っています。
――では最後に、矢嶋プロから練習に励むISLAND GOLF CULB GALAPAメンバーのみなさまへ、メッセージをお願いします。
矢嶋プロ:ゴルフはとっても楽しいスポーツです。一緒にまわる人たちと友達になれますし、自然も満喫できます。もちろん、上達していくこともこの上ない喜びになります。
あらゆるポイントを我々【ゴルフおもてなしサロン 茅場町STUDIO】にお任せいただきたいと思いますね。今からゴルフを始めた方には、2カ月後の春、我々が初ラウンドに連れていきますから!
Sさん:矢嶋さん同伴のコースデビュー、なかなかスパルタですけどね(笑)。ぼくの母や妹にも「走って!」と言っていました。
矢嶋プロ:最初にペースを覚えてしまえば、あとが楽ですから(笑)
-おまけ-
矢嶋プロのスイングを公開していただきました! このスイングがイメージできれば、きっとナイスショットなります!!
アドレス
トップ
フィニッシュ
●本日は以上。【ゴルフおもてなしサロン 茅場町STUDIO】のみなさま、ありがとうございました!! たまたま居合わせたカメラマンのお客さまが記者に撮影の指導をしてくださるなど、人の輪が温かい素敵なスタジオでした♪
《取材協力》
ゴルフおもてなしサロン 茅場町STUDIO
http://www.takagolfplan.co.jp/school/2013/10/-studio.php
フリーダイヤル:0800-888-6869
(月~金 9:30~18:00)
茅場町STUDIO:03-6667-0068
(月~金 7:00~22:00)
GALAPAメンバーのみなさま、こんにちは。本日は第5回『プロからプロへ、レッスンリレー』で講師を務めた吉村史恵プロが再登場です。
今回のタイトルの「可憐にフルショット!」は、吉村プロが美人ゴルファーだということももちろんですが、お花のように可憐な(非力な)女性でも飛距離が伸びるよう願いを込めて付けました。
というわけで、テーマはずばり“飛距離アップ”。吉村先生、ご指導よろしくお願いいたします!
吉村史恵 Fumie Yoshimura
日本女子プロゴルフ協会A級ティーチングプロ。これまでに2,000人以上のゴルファーを指導する。『女性のための基本のゴルフレッスン』『超簡単ゴルフスイング基本の「き」forレディース』など、著書多数。
「ゴルフの窓口 タカゴルフプラン」に所属し、同社の【狛江ゴルフスクール】を担当している。
レッスン1 “飛ばない仲間”の平均飛距離を知ろう
――女性や、お歳を召した方など、一般に“飛ばない”といわれている方々の飛距離について教えてください。
女性ゴルファーの平均的な飛距離は、7番アイアンで100ヤードくらい。私もそこを基準に教えていて、たとえばゴルフを始めたばっかりで飛ばない人には「100ヤードまで飛ぶように頑張りましょう」と、いっています。反対に、しばらく練習していなくて飛距離が落ちちゃった方には、「100ヤードまで戻しましょうね」という。そういう基準が“7番で100ヤード”です。あれ、意外だった?
――いえ。ドライバーの飛距離のお話になると思っていたので……。
みなさん、レッスンは“練習場”で受けるでしょう? そうすると、ドライバーの正確な距離なんてわかんないのよ……。とくに都内の練習場は狭いのが当たり前で最後までボールが追えないし、そもそもボールが違うからね。(注:打ちっぱなし練習場のボールは耐久性に優れ、飛ばない仕様のものが多い)ドライバーの平均をいうなら、一般的な女性の場合、150~160ヤードです。
――吉村先生の飛距離は?
私はプロにしては飛ばないほうで、7番で140ヤード、ドライバーで220ヤードです。女子プロゴルファーの平均は7番140~150、ドライバー220~240ですね。
あと、お歳を召した方についてですが、これは、おいくつくらいの方を想定した質問かな? ちゃんと練習する方は、70代でも飛距離は落ちません。落ちるのは80歳前後からかな。
今日は雪の降る寒い一日でしたが、いちばん最初に私のレッスンを受けた方は80歳の男性でした。飛距離は7番で100ヤードくらいです。
レッスン2 なぜ、飛ばないの? その理由。
――飛距離が伸びない人には、なにか理由があるのでしょうか。
はじめてクラブを持ってスイングをした瞬間から「飛ぶ人」と「飛ばない人」は決まっていて、それは足が速い人と遅い人がいるのとおなじ原理です。
人間には「速筋(瞬発力に優れた筋肉)」が生まれつき備わった人と、「遅筋(持久力に長けた筋肉)」を持ち合わせて生まれた人がいるのですが、球を飛ばすのに必要なのは「速筋」のほう。「速筋」を持った足の速い人に、ゴルフで飛ばない人はいません。反対に「遅筋」を持った足の遅い人は、ゴルフでも飛びません。
ただ「遅筋」の人もスイング作りをし、練習をすることで、一般的な飛距離までは伸ばすことができます。
――男女差でみると?
男性と女性では、まず身長と体重が違います。身長が大きければアークも大きいし、そうするとスイングアークが大きくなって飛ぶ。つまり、身長が大きければそれだけで飛ぶということです。また、体重があるとクラブを振ったときも体がぶれにくく、体重をのせていくこともできるので、飛距離につながります。
なにより、男女では子どものころから親しんできた遊びが違います。男の子はどちらかというとスポーツを遊びにしながら大きくなるよね。ハイ、と道具(スポーツ用具)を渡されたときに、使えるか使えないか――そういう適応力は小さいころから遊びの中で積み上げてきたものです。
私もレッスンの前には必ず生徒さんのスポーツ歴を訊きますが、とくに野球をやっていた男性の場合、話が早いですね。道具を使う点で、ゴルフと野球は親和性があるように思います。
レッスン3 それでも、飛距離を伸ばしたい!
――記者(女性)はおそらく「遅筋」を持ち、オママゴトと手芸を遊びに育ちました。どうすれば良いでしょうか?
ヘッドスピードを上げるためのスイング作りをしましょう。記者さんが作ってきたインタビュー用のメモだとこの2つ(ヘッドスピードとスイング)が別の項目になってるんだけど、今まで別々に考えてしまっていたところが良くなかったのかも。
スイングでヘッドスピードを上げようとするとき、大切なのは「体を回転させること」と「リストターンを使うこと」。“手打ち”はだめだといいますが、その言葉だけが先走ってしまい、手を使えてない人が多いように思います。腕を振ることが「クラブを振ること」であり、リストターンが「フェイスを返すこと」なんですよ。それによって球は飛んでいくので、手を使ってはいけないと思い込んでいる人は、考え方を変えてみましょう。
――特に女性向けのスイングがあれば、教えてください。
女性は体が柔らかいので、そのやわらかさを生かしたいですね。手首を固めず、遠心力をフルで使うことをイメージしましょう。オーバースイングになることは気にしなくて構いません。
また、これは私が女性を教えるときに心がけていることですが、女性は男性に比べて道具を上手く使えない傾向があるので、道具の特性を知ってもらっています。ゴルフは「物理」なんですよ。ティーチングプロの資格を取るにあたっては、「ゴルフ物理学」の講習があったくらい。
みなさんも学校で支点、力点、作用点を習ったと思いますが、ゴルフでは「支点=グリップの手で握っているところ」「力点=ヘッド」「作用点=シャフトのしなるところ」に置き換えられます。支点が暴れていてはダメだし、作用点であるシャフトがしなって力点であるヘッドが走るという原理になっています。
以上のことを知った上で、難しいことだけど、シャフトのしなりを感じてみてください。ちなみに男性用のクラブだと、商品によってシャフトのしなるところがグリップ側、真ん中、先っぽなど、いろいろと異なります。男性がよくクラブを買い換えるのはそれでなんですよ。どこが良い悪いということではなく、自分のスイングに合うものを選びます。女性用はそこまで種類がなく、ほとんどの商品で中先が作用点になっています。
――健康面に気をつけることや、日頃のトレーニングで飛距離は伸ばせますか?
今回のように「平均的な飛距離に達したい」という話であれば、まだ筋トレは必要ありません。大事なのは体幹です。う~ん……電車でつり革につかまらず立って、体幹を鍛える?(笑)
柔軟さも必要です。前屈で地ベタにぺたっと手がつくような柔軟さはいらないんだけど、腰周りとか回旋する部分がスムーズに動くようにしておくといいですよ。壁に背を向けて、左右に振り返ったりする運動がおすすめです。あとは肩甲骨まわりも柔らかいほうがいい。「肩抜き」はできますか? クラブの両端を持って、肘を曲げずに頭の前から後ろに移動させることです。ドライバーや7番アイアンなど長めのクラブで、無理のないように試してみましょう。繰り返しますが、無理はしないでくださいね。肩が抜けちゃったらたいへんなので。
――スポーツクラブなどに行ったとして、体幹を鍛えるためには何のマシンに乗ればいいですか?
「体幹鍛えたいんですが……」って言えば教えてくれるよ(笑)
――日頃の食事で体幹に良いものといえば?
知らないよ(笑) 牛肉じゃない? 鳥ムネ肉は筋肉になるっていうけど、牛肉は闘争心を育てるっていうから。
――最後に、おすすめ練習法を具体的に授けてください。
右足を上げない“ベタ足”で、連続素振りを行ってください。「ビュッビュッビュッビュッ」と音が鳴るように、最低20回。ベタ足の連続素振りは体がブレていたらできないから、体幹が強くなります。軸をずらさずに、体を回して、クラブを振る感覚がでてくると思いますよ。
そして、飛ばす練習をするときは、「飛ばそう!」と思って打つことが重要です。球の曲がりは気にしない。とにかく思いっきり振って、体に“思いっきり振る”という動作を覚えてもらうんです。普段、曲げたくないから全力で振らないということもあると思いますが、飛ばすということに関しては、振らなきゃ飛ばないんだから! 速く振る。強く振る。がむしゃらに振る練習というのを心がけてみてくださいね。
撮影/吉村史恵
◎ 新企画『素敵なゴルフフォト大募集』がスタート! コースやクラブハウスの風景を撮影し、GALAPAにお寄せください。
http://www.jlds.co.jp/galapa/2014/01/post-22.html
◎ ISLAND GOLF CLUB GALAPAではメルマガ会員を募集中。今なら松井丈プロから“今年の目標設定&その目標をクリアするためのアドバイス”が届きます。
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