みなさまに質問です♪ ――来年の手帳はもう決まりましたか?
手帳は、その年のやる気とか運気とか、あらゆることに影響する大切な相棒だと思います。ISLAND GOLF CULB GALAPAでは、いくつになっても、いつまでも、健康でゴルフを楽しむゴルファーのためのダイアリーを作っていますので、ぜひチェックしてみてください。
◎ゴルフダイアリーの詳細はこちらから
http://www.jlds.co.jp/galapa/2013/07/lifedesign-golf-diary-2014.html
年間・月間・週間の予定がたっぷり書き込めるカレンダーのほか、「ラウンドスコア記録ページ」や「My Carry(番手別の飛距離)」など、ゴルファー専用ダイアリーならではの項目も満載です。
平野義裕先生が所属する日本ゴルフ協会(PGA)のティーチングプロによる指南記事も収録していますので、ぜひぜひ♪
さて。
平野先生が長年スクールを主宰した【池袋ナイススポーツ】を卒業。後任となった森昌太先生に技術を伝える連載『番外編! これがほんとのプロからプロ』も早3回目となりました。
1回目はミーティング、2回目はアプローチ練習と、(記者の性格的に)“我慢”が続きました。しかしついに今回、フルショットする場面がやってきました!
平野 「ちょっとこのドライバー、打たせてよ」
おっと、平野先生が森先生のクラブセットからドライバーを手に取り、――ナイスショット!!
森 「ほ~、280ヤードを軽く超えていきましたね~」
平野 「森くん、このクラブいいね! ぼくのと換えよう!!」
平野義裕(写真左)
20歳のとき、ジャンボ尾崎の研修生として本格的にゴルフを始める。パームスプリングスへのゴルフ留学を経て、指導者の道へ。伊勢丹ゴルフスクールで9年勤めたあと独立し、【池袋ナイススポーツ】では7年間スクールを主宰。今後は、【クールクラブス】で個人レッスンとクラブフィッテングを行っていく。
森昌太(写真右)
中学生でゴルフを始め、高校時代はゴルフ部に所属。その後、早稲田大学進学をきっかけに、名門「競走部」にて陸上漬けの4年間を過ごす。平野先生のあとを受け、【池袋ナイススポーツ】でレッスンを主宰することになった俊足のゴルフインストラクター♪
AM11:00 打ちっぱなし練習場
280ヤードのショットをすぐそばで体験すると、なんだか気が大きくなりますね。
さっきまでアプローチの練習をしていたおかげで体も温まっています。平野先生のように飛ぶようになるには、どうしたらいいのでしょうか? 効果的な練習法を教わりましょう。
平野 「まず9番のフルショットからやってみましょう。より実戦に近い形にしたいので、いつもの手順どおりに1回だけ素振りをしてから構えてください」
おや。先生、撮影してますか?
平野 「ぼくは屋外での指導には『V1 Golf』というスマホアプリを使っています。撮影した動画をポイントで止めたり、線を引いたりしながら生徒さんに説明ができます」
記者(生徒役) 「自分でいうのも悲しいですが、見苦しいスイングですね……。なんとかなりますか?」
平野 「……うん、大丈夫。“想像”することができました。ぼくが修正すると、あきらかに良くなりますよ」
こちらがアプリで撮影したもともとのスイングでございます。ほんっと見苦しくて申し訳ないです。
平野 「スイングを見るときは、次の3つが重要です。アドレス、トップ、フィニッシュ。記者さんの場合、いちばん改善すべきはフィニッシュでした。右足が後ろに下がるような形で回転しているのがわかりますか? これ、ほんとうは前に回転してほしいんです」
平野先生はこのアプリを使いこなしているようで、モデル(豪アーロン・バテリー)との比較なども見せてくれました。
平野 「こうやってモデルのスイングをおなじ画面に並べて比べると、よくわかるよね? アーロン・バテリーは右足が前に回転している。じゃあ、どうすればおなじことができるのか。――打ち終わったあとに、右足の裏が、後ろの人から見えるようにしてください」
記者 「それだけですか!?」
平野 「やってみてください(笑)。あとでもう一度、撮影します」
このあと、平野先生にいわれるがまま、ボールなしで素振りを1回。次にクラブも置いて、手を胸にクロスさせた状態で“足の裏を見せる”動きを2~3回、繰り返しました。
そしてもう一度、撮影しました! もともとのスイングと続けて見てください!!
before
after
森先生も「変わりましたね~」とびっくり。平野先生はこの指導について、森先生にタネあかしのようなことを行っていましたよ。
平野 「インパクトで重心が右に残ってしまっていて、体重がうまく左に送れないでいることに着目したんだ。ただ、全身の動きを教えても注意すべき点が増えてしまって本人ができなくなるので、“右足”というポイントをぼくのほうで決めてあげました」
ポイントを決めておいて、たとえ結果(スコア)がともなわなくても、そのポイントができていれば“良し”とする。すると充実したラウンドレッスンになる――というのが、平野先生の考え方です。
平野 「森くん、1回の練習での注意点(ポイント)は1つだけにして。生徒さんにはそうしてあげたほうがいいと思います」
森 「わかりました! ぼくの注意点も見てください」
平野 「打ってみて。……なるほど。少しだけど、バックスイングで、頭が右に動いているね」
例のアプリを使って、森先生の注意すべき点もすぐに見抜いた平野先生。どうやら、このあとのコースで森先生のポイントは“頭を動かさない”になりそうです……。
● 次回はついにコースへ! “捨てラウンド”やりますよん。
≪取材協力≫
ONE WAY GOLF CLUB http://onewaygc.co.jp/
≪インストラクター情報≫
◎平野義裕先生のレッスンをご希望の方は、下記までお問い合わせください。青山や碑文谷で個人レッスンを行っているほか、ラウンドレッスンも開催しています。
クールクラブス http://coolclubs.co.jp/
平野義裕(直アドレス) rano.3e0514@docomo.ne.jp
◎森昌太先生は池袋にてスクールを主宰。幼児(4歳児)から大人まで歓迎。
池袋ナイススポーツ http://www.nice-sports.co.jp/
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番外編! これがほんとのプロからプロ ③
写真1(練習打席からの眺め)大きく
みなさまに質問です♪ ――来年の手帳はもう決まりましたか?
手帳は、その年のやる気とか運気とか、あらゆることに影響する大切な相棒だと思います。ISLAND GOLF CULB GALAPAでは、いくつになっても、いつまでも健康でゴルフを楽しむゴルファーのためのダイアリーを作っていますので、チェックしてみてください。
◎ゴルフダイアリーの詳細はこちらから
http://www.jlds.co.jp/galapa/2013/07/lifedesign-golf-diary-2014.html
年間・月間・週間の予定がたっぷり書き込めるカレンダーのほか、「ラウンドスコア記録ページ」や「My Carry(番手別の飛距離)」など、ゴルファー専用ダイアリーならではの項目も満載です。
平野義裕先生が所属する日本ゴルフ協会(PGA)のティーチングプロによる指南記事も収録していますので、ぜひぜひ♪
さて。
平野義裕先生が長年スクールを主宰した【池袋ナイススポーツ】を卒業。後任となった森昌太先生に技術を伝える連載『番外編! これがほんとのプロからプロ』も早3回目となりました。
1回目はミーティング、2回目はアプローチ練習と、“我慢”が続きました。しかしついに今回、フルショットする場面がやってきました!
平野「ちょっとこのドライバー、打たせてよ」
おっと、平野先生が森先生のクラブセットからドライバーを手に取り、――ナイスショット!!
森「ほ~、280ヤードを軽く超えていきましたね~」
平野「森くん、このクラブいいね! ぼくのと換えよう!!」
写真2(スマホを覗き込む、平野先生と森先生)大きく
平野義裕(写真左)
20歳のとき、ジャンボ尾崎の研修生として本格的にゴルフを始める。パームスプリングスへのゴルフ留学を経て、指導者の道へ。伊勢丹ゴルフスクールで9年勤めたあと独立し、【池袋ナイススポーツ】では7年間スクールを主宰。今後は、【クールクラブス】で個人レッスンとクラブフィッテングを行っていく。
森昌太(写真右)
中学生でゴルフを始め、高校時代はゴルフ部に所属。その後、早稲田大学進学をきっかけに、名門「競走部」にて陸上漬けの4年間を過ごす。平野先生のあとを受け、【池袋ナイススポーツ】でレッスンを主宰することになった俊足のゴルフインストラクター♪
AM11:00 打ちっぱなし練習場
280ヤードのショットをすぐそばで体験すると、なんだか気が大きくなりますね。
さっきまでアプローチ練習していたおかげで体も温まっています。平野先生のように飛ぶようになるには、どうしたらいいのでしょうか? 効果的な練習法を教わりましょう。
平野「まず9番のフルショットからやってみましょう。より実戦に近い形にしたいので、いつもの手順どおりに1回だけ素振りをしてから構えてください」
写真3(打つ記者と、それを写真に撮る平野先生)小さく
平野「ぼくは屋外での指導には『V1 Golf』というアプリを使っています。スマホで撮影すると、こんなふうに動画になるので、ポイントで止めたり、線を引いたりしながら生徒さんに説明ができます」
記者(生徒役)「自分でいうのも悲しいですが、見苦しいスイングですね……。なんとかなりますか?」
平野「……うん、大丈夫。“想像”することができました。ぼくが修正すると、あきらかに良くなりますよ」
写真4(V1で撮影したビフォアー)
こちらがもともとのスイングでございます。ほんっと見苦しくて申し訳ないです。
平野「スイングを見るときは、次の3つが重要です。アドレス、トップ、フィニッシュ。記者さんの場合、いちばん改善すべきはフィニッシュでした。右足が後ろに下がるような形で回転しているのがわかりますか? これ、ほんとうは前に回転してほしいんです」
平野先生はこのアプリを使いこなしているようで、モデル(豪アーロン・バテリー)との比較なども見せてくれました。
平野「こうやってモデルのスイングをおなじ画面に並べて比べると、よくわかるよね? アーロン・バテリーは右足が前に回転している。じゃあ、どうすればおなじことができるのか。――打ち終わったあとに、右足の裏が、後ろの人から見えるようにしてください」
記者「それだけですか!?」
平野先生「やってみてください(笑)。あとでもう一度、撮影します」
このあと、平野先生にいわれるがまま、ボールなしで素振りを1回。次にクラブも置いて、手を胸にクロスさせた状態で“足の裏を見せる”動きを2~3回、繰り返しました。
そして撮ったのが、次の写真です! もともとのスイングといっしょに見てください!!
写真4、5(V1のビフォアー、アフター)
森先生も「変わりましたね~」とびっくり。平野先生はこの指導について、森先生にタネあかしのようなことを行っていましたよ。
平野「インパクトで重心が右に残ってしまっていて、体重がうまく左に送れないでいることに着目しました。ただ、全身の動きを教えても注意すべき点が増えてしまって本人ができなくなるので、“右足”というポイントをぼくのほうで決めてあげました」
ポイントを決めておいて、たとえラウンドで結果がともなわなくても、そのポイントができていれば“良し”とする。すると充実したラウンドになる――と言うのが、平野先生の考え方だそう。
平野「1回の練習での注意点(ポイント)は1つ。生徒さんにはそうしてあげたほうがいいと思います」
森「わかりました! ぼくの注意点も見てください」
平野「打ってみて。……なるほど。少しだけど、頭が動いているね」
例のアプリを使って、森先生の注意すべき点もすぐに見抜いた平野先生。どうやら、このあとのコースで森先生のポイントは“頭を動かさない”になりそうです……。
写真6(打つ森先生、撮る平野先生)
● 次回はついにコースへ! “捨てラウンド”やりますよん。
≪取材協力≫
ONE WAY GOLF CLUB http://onewaygc.co.jp/
写真7(平野先生と森先生が旗を持っている写真)小さく
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さて。
本日も引き続き、茨城県土浦市のゴルフ場【ONE WAY GOLF CLUB】からお送りします。
『プロからプロへ、レッスンリレー 第3回』で講師を務めた平野義裕先生が、7年間の長きにわたりスクールをひらいてきた【池袋ナイススポーツ】を卒業。後任となったインストラクターの森昌太先生に、“平野式ラウンドレッスン”の極意を伝授することになりました。
そういえば平野先生ご自身は、どのようにしてラウンドレッスンの実施法をマスターしたのでしょうか?
平野 「“必然”で覚えましたね。ラウンドレッスンの生徒さんには初めてゴルフ場に来るという方もいて、みなさん、なにかと戸惑うことになります。生徒さんが戸惑っているのを見るたびに、『なるほど。次からはこれも教えないと……』と、ぼくも学んできたように思います」
吸収がたいへんではありますが、長年の成果をまとめて教わることになる森先生はラッキーかもしれませんね。
また、ラウンドレッスンに興味のあるISLAND GOLF CULB GALAPAのメンバーさんも必見――『番外編! これがほんとのプロからプロ』では、平野先生と森先生の引継ぎに密着し、ラウンドレッスンの全行程をお伝えします!
平野義裕(写真右)
20歳のとき、ジャンボ尾崎の研修生として本格的にゴルフを始める。パームスプリングスへのゴルフ留学を経て、指導者の道へ。伊勢丹ゴルフスクールで9年勤めたあと独立し、【池袋ナイススポーツ】では7年間スクールを主宰。今後は、【クールクラブス】で個人レッスンとクラブフィッテングを行っていく。
森昌太(写真左)
中学生でゴルフを始め、高校時代はゴルフ部に所属。その後、早稲田大学進学をきっかけに、名門「競走部」にて陸上漬けの4年間を過ごす。平野先生のあとを受け、【池袋ナイススポーツ】でレッスンを主宰することになった俊足のゴルフインストラクター♪
AM10:30 アプローチ練習
平野先生の運転するカートに乗って、森先生&記者が最初に連れていかれたのは、アプローチの練習場でした。
平野 「ラウンドレッスンの最初にアプローチの練習を入れるのは、“芝”を実感しやすいから。ゴルフ場に来なければ、芝から打つ機会も少ないよね? 芝の上でどんなふうに飛ぶか、まずは“7時から5時”の小さな振り幅から打ってもらうことにしています」
記者(生徒役) 「はい、打ってみます!」
たいへん僭越ですが、平野先生に記者のアプローチをチェックしてもらいました。
平野 「森くん、今の“何時から何時”で振ったように見えた?」
森 「9時から3時ですね(笑)」
平野 「正解(笑)。7時から5時の間隔でちゃんと振れるようになって、ボールがおなじ位置に飛ぶようになるまで、繰り返し打ってください。ポイントは手首のスナップを決してきかせないこと。――森くんも打ってみようか」
森先生は背中を丸めるとクマみたいで可愛いっす。
平野 「少し“パンチ”が入っちゃってるかな。インパクトの瞬間に、力を加えてしまっているということです。プレイヤーとしては自分のパンチがあるのは良いことです。でも、人に教えるときはニュートラルであるほうが望ましい」
平野先生は日本プロゴルフ協会(PGA)の認定を受けるティーチングプロ。PGAでは、おなじ重さのクラブ&おなじ振り幅で打った場合、たとえ10人の人が1打ずつ打ったとしてもおなじ距離が出るように教えることをモットーとしているそうです。
記者 「じゃあ、先生たちはプレイヤーとしての感覚と、人に教えるときの感覚を使い分けているのでしょうか?」
平野 「はい。ぼくはそうしています。自分の感覚に偏っちゃうと、周りが見えなくなりますから」
森 「……じつはぼく、せっかく平野先生からスクールを引き継ぐことになったので、自分のゴルフの相談も聞いてもらったりしています。平野先生は“劇薬”はくれない人です。でも、いろんな方法論を試しすぎて混乱していたぼくのゴルフを、中和するように直していってくれます」
そうこうしているうちに、平野先生がお手本ショットを見せてくれました。
より参考になるよう、お手本ショットは生徒さんのクラブを借りて打つことが多いそうです。今回は、森先生のクラブを使用。
平野 「今のが、“8時から4時”の見本です。構え方はおなじですが、振り幅が大きくなります」
そして、アプローチのラストを飾るのは“9時から3時”。さきほど記者が間違えて打ったショットですね。
“7時”や“9時”など、目標のところで止めるだけでも運動神経が問われるとは……(泣)。
また、個人的な感想ですが、“9時から3時”になると、平野先生から手首のスナップを使って良いといわれるので急に打つのが楽しくなりました。アプローチは我慢のショットです。
森先生もパンチが抜けるまで黙々と打ちました。
平野 「森くん、完璧です! パンチも抜けたし、きれいなスイングになりました」
森 「よかった~!(泣)」
では最後に、平野プロの秘密兵器をお見せしましょう! 散らばったボールを一つひとつ拾い上げるアメリカ製の器具で、ラウンドレッスンには欠かせないとか。
● 次回につづく。次回は15日(金)配信、ついにフルショット!
≪取材協力≫
ONE WAY GOLF CLUB http://onewaygc.co.jp/
≪インストラクター情報≫
◎ 平野義裕先生のレッスンをご希望の方は、下記までお問い合わせください。青山や碑文谷で個人レッスンが受けられるほか、ラウンドレッスンにも参加できます。
クールクラブス http://coolclubs.co.jp/
平野義裕(直アドレス) rano.3e0514@docomo.ne.jp
◎ 森昌太先生は池袋にてスクールを主宰。幼児(4歳児)から大人まで歓迎。
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ゴルフを毎日楽しめる、2014年版ゴルフダイアリーが好評発売中です。ここで見てね!
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スコットランドに、こういう格言があるそうです。
“急いだパットに悔い長し。”
――よくわかります。でも普段のコンペやラウンドで時間をかけてラインを見極めたり、頭の中でカップインするまでシミュレーションしたりする余裕ってなかなかありませんよね? ねっ?(同意が欲しいです……!)
本日、GALAPA取材班は、茨城県土浦市のゴルフ場【ONE WAY GOLF CLUB】に来ています。
じつは『プロからプロへ、レッスンリレー』にも登場した平野義裕先生が、7年間の長きにわたりスクールをひらいてきた【池袋ナイススポーツ】を卒業することになりました。
後任となったインストラクターは、森昌太先生。
【池袋ナイススポーツ】といえば、大人だけでなく幼児やジュニアもたくさん通っている練習場ですが、滑りだしはいかがなものでしょうか。
森 「まったく統率が取れません(涙)。平野プロのときは“つつがなく”スクールが進行していたのですが、つつがなく進めるというだけのことがどれだけ大変か、今、思い知らされています」
平野 「今でもおれが顔を出すと、子どもたちが“ぴりっ”とします(笑)。森くん、子どもを教えるときに“サービス”は必要ないんだよ。ゴルフっていう、それだけで楽しいことをやっているんだからさ」
まだまだ、平野先生から森先生へ伝えることはありそうですね。
というわけで。
これから、平野先生から森先生へ――つまり本当の意味でプロからプロへ指導法を教える場に密着。
名匠ピート・ダイのデザインした「後半の数ホールが笑うしかないくらい難しい(by平野先生)」コースから、平野式ラウンドレッスンをお伝えします。
平野義裕 (写真右)
20歳のとき、ジャンボ尾崎の研修生として本格的にゴルフを始める。パームスプリングスへのゴルフ留学を経て、指導者の道へ。伊勢丹ゴルフスクールで9年勤めたあと独立し、【池袋ナイススポーツ】では7年間スクールを主宰。今後は、【クールクラブス】で個人レッスンとクラブフィッティングを行っていく。
森昌太 (写真左)
平野先生のあとを受け、【池袋ナイススポーツ】でレッスンを主宰。怪獣のような(想像)ジュニアゴルファーたちを相手に、格闘の日々が始まった……。
AM10:00 ヒアリング
平野先生のラウンドレッスンでは、朝、ゴルフ場に着いたら、その日の生徒さん全員を集めてヒアリングを行います。
平野 「どんな練習をしたいですか、最近はどんなことで悩んでいますか、ということを全員に聞きます。そのなかに共通点を見つけて、今日のラウンドレッスンのテーマを設定します」
記者(生徒役) 「できれば、平野先生がインタビューの中でおっしゃっていた“捨てラウンド”というものを体験したいのですが……」
平野 「やりましょう! ここONE WAY GOLF CLUBで行う僕のラウンドレッスンでは、すべての組が出発し終えたあとのコースを使って練習します。後ろから人が来ることがないので、普通にラウンドするのではなく、おなじショットを満足がいくまで繰り返し練習することも可能ですよ」
そうそう、それをやってみたかったのです。だって、“急いだパットに悔い長し”ですもん。
パットだけでなくすべてのショットにおいて、記者は日頃から「もっとじっくり考えて打ちたい!」と思っていました。私事で恐縮ですが(汗)。
平野先生いわく、プロゴルファーが試合前日に実際のコースで行う「練習ラウンド」も、通常のラウンドのようには回らないそうですよ。気になるところを中心に、何度もおなじショットを試してみるとか。
森 「平野プロ! ラウンドレッスンに連れてきて良い子どもは、何歳からですか?」
平野 「小学校1年生からだね。それでも、体が小さな子だと、『えー、こんなに小さい子なんですか!』ってゴルフ場のスタッフに驚かれてしまうことがあります。『もう連れてきちゃったし……』っていうしかないかな(笑)」
↑ 写真は、ONE WAY GOLF CLUBの難所のひとつ。打ち上げのところが全部バンカーになっています……。
平野 「ラウンドレッスンでは、初心者の方を対象にコースでの注意点もお伝えしています。たとえば、“9時出発”といわれたら9時にカートに乗ればいいと思っている方が多いのですが、出発時間とは、その組の最初に打つ人が1番ホールにティーアップする瞬間のこと。15分前にはカートの前に集合しましょう」
そして、平野先生が契約プロとしてPRに参加している、明治乳業の「VAAM」を飲んだら、いよいよレッスン開始です!
余談ですが、平野先生はVAAMを手に持つと急に顔がキリッとしてカッコ良くなります。すばらしい広告塔ですね、明治乳業さん!!
● 来週につづく。来週は、アプローチの練習をレポートします。
≪取材協力≫
ONE WAY GOLF CLUB
支配人の加藤さま、スタッフの皆さま、お世話になりました!
※ 平野義裕先生のレッスンをご希望の方は、下記までお問い合わせください。
クールクラブス http://coolclubs.co.jp/
平野義裕(直アドレス) rano.3e0514@docomo.ne.jp
※ 森昌太先生も、大人の生徒さんを教えています。もちろん、やんちゃなジュニアも大歓迎♪
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『プロからプロへ、レッスンリレー』とは?
優れたコーチのもとを訪れ、教えを乞い、そして次のコーチを紹介していただきながら数珠繋ぎに続けていく企画。テーマは“メンタル”と“日頃の行い”です。
ISLAND GOLF CULB GALAPAのみなさま、こんにちは!
松井丈先生からバトンタッチを受けた橋本潜先生のインタビュー、楽しんでいただけていますか?
我がGALAPAと、SEN HASHIMOTO Golf Academyの根拠地【三鷹ゴルフプラザ】のコンセプトがとても近いということがわかり、一気に橋本先生との距離が縮まった【前編】。
そのコンセプトとは、「いつまでも健康でゴルフを楽しみたい」というすべてのゴルファーの願いでした。
【後編】もラウンドの流れに沿って、生涯スポーツであるゴルフの楽しさを語ってもらいます。
橋本潜 Sen Hashimoto
1972年6月7日/神奈川県生まれ。
1994年に渡米、カリフォルニア州サンディエゴ近郊の RED HAWK G.Cを拠点にUSPGAツアーマンデートーナメントやゴールデンステートツアーに参戦。その他オーストラリアンツアー Qスクールなども経験する。
帰国後は日本ゴルフツアー機構ツアープレーヤー資格を取得し、ゴルフ場に勤務しながらワンデートーナメント(2002年ノースウエストスタンバイツアー優勝・ 2003年 GGSツアー優勝 )、地方オープン競技、日本ゴルフツアー機構チャレンジトーナメントなどにも参戦する。
2005年より自身の経験や知識またゴルフの楽しさ、深さを伝えるため、レッスン活動を開始。社団法人日本プロゴルフ協会 A級ティーチングプロ。
――【後編】も雑談から入ってよろしいですか? ゴルフをはじめたきっかけを教えてください。
家の近くに河川敷があったのですが、そこに近所のオジサンたちが自分たちで2~3ホールのショートホールを作って、ゴルフをやりはじめたんです。子供ながらに「おもしろそうだな」と思って、一緒に遊びはじめたのがきっかけです。
――そういえば、松井先生とはどのようなつながりですか?
ぼくは留学(米サンディエゴ)から帰ってきたあと、森永高滝カントリー倶楽部というゴルフ場に修行で入りました。松井は半年後くらいに入ってきて、それ以来の親友です。当時はふたりであちこちのミニツアー(※1日だけの試合)に参加して、“賞金稼ぎ”のようなことをしていましたよ。
――稼げました?
そこそこ(笑)。
それではお昼休みを挟んで、ラウンド後編に行ってみましょう!
●お昼やすみ
――橋本先生がお昼休みに必ずやることはありますか?
休みをとるとどうしても体が硬くなるので、朝よりも軽いストレッチをしてから出て行きます。
――午前中のスコアがぼろぼろの場合、どのように気持ちを切り替えたらよいですか?
人生最後のラウンドだと思ってまわるのはどうでしょうか。みなさん、このゴルフが永遠にできると思っていますけど、結局は1打1打の積み重ねです。次の1打があるとは限らないですよね?
だからぼくはハーフで考えたり、1ホールで考えたりすることはあまり良くないと思っています。ハーフベストを出そうとかじゃなくて、1打1打を良くしようと考えるべきです。
【前編】にもチラリと登場した、【三鷹ゴルフプラザ】のゴルフバーで食べられるパーティーメニュー。
同施設内にある系列イタリアン【トラットリア バール ラ・メーラ】から運ばれてきます。
お料理の詳しい情報はこちらから→ http://tb-lamela.com/
●午後ラウンド
――午後も体力を保つ方法を教えてください。
ゴルフは運動量的にはたいしたことのないスポーツなので、継続してラウンドに行けば、疲れない体になると思いますよ。あと女性や初心者の場合、足手まといになってはいけないと気を遣うので、気疲れしているという可能性もありますね。どちらにしても中級以上になれば、疲れは気にならなくなります。
――午後も集中力が切れない方法を教えてください。
1打1打大切に打てているか、ルーティンを守れているか。こういったことをセルフチェックすると、くずれにくいですね。「今の、ちゃんと目標設定した?」とか、自分で自分のプレーをチェックするといいですよ。ゴルフは個人競技ですから、監督も自分、選手も自分です。
あとはチョコとか、甘いものを食べましょう。
●プレー終了後
――プレー後、絶対やるべき体へのメンテナンスは?
お風呂に入って、湯船でストレッチです。疲労感も取れ、温かいお湯の中で体も伸びます。
――今日のゴルフを振り返ってやっておくことはありますか?
「ティショットで何回フェアウェイに行ったか」「セカンドショットで何回グリーンを捉えられたか」「アプローチで寄せて、ワンパットで何回行ったか」「パット数はいくつか」……この4つのデータを付けるだけでも自分の実力がわかるので、ぜひ行ってください。
そして、前回のラウンドと比べましょう。課題が明確に見えるようになり、練習のモチベーションも上がります。
●ゴルフライフ全般に対するアドバイス
――練習してもスコアアップせず、スコアが頭打ちだと思ったときは、どうすればよいですか?
レッスンを受けてみてください。定期的なチェックと正しい方法による練習を行っていれば、スコアはよくなるはずです。
――歳を取り、飛距離やスコアが落ちてきた場合は、どうすればよいですか?
ゴルフは“耳と耳のあいだのスポーツ”と言われるほど、頭を使うスポーツです。たとえ歳を取り、飛距離が落ちつつあっても“ゴルフ脳”は鍛えられていくものです。
飛距離が10ヤード落ちてもスコアには影響しませんが、攻め方やメンタル的なところのもっていきかたなど、インサイドワークの部分が向上すればスコアアップにもつながります。
また、スコアの7割以上はピンから100ヤード以内のショットで作られています。そういったショートゲームに強くなればいいのではないでしょうか。
――ゴルフで健康になることはできますか?
自然の中でプレーするため、精神の健康には良いスポーツだと思います。気持ちの面での作用は大きいですよね。仕事で落ち込んだことも忘れられるとか。
――わかります。コースに行くといつも「幸せだなあ」と思います。ところで私、第5回の吉村史恵プロの取材で整骨院に行った際、“ソリ腰”だと通告されました。ゴルフに影響はありますか?
そのときの記事→ http://www.jlds.co.jp/galapa/2013/09/post-8.html
ゴルフは早いスピードでスイングしないといけないのに、バランスが取れないということですからねえ……絶対に上手にならないです(笑)。
――絶対に治します(泣)。
女性の生徒さんに多い症状ですが、腰痛になりやすく、中には長時間練習できないかたもいます。
筋力が弱くて背中が丸まってしまうのを直そうとして無理に伸ばすから、腰がそってしまう――それがソリ腰です。根本的な原因は筋力の弱さにあるので、腹筋運動をするなど、お腹まわりの筋肉を鍛えるトレーニングが必要です。当施設の「ホグレル」もインナーマッスルに働きかけるので効果があると思いますよ。
うわさの「ホグレル」を使用する橋本先生。
――インストラクター探しのポイントを教えてください。
基本をじっくりとチェックしてくれるプロ、質問に対して納得のいくように説明してくれるプロがいいのではないでしょうか。ショットだけではなく、メンタルやコースマネージメントなど、トータルで教えてくれるかたを探してみてください。
――最後に、橋本先生から読者のみなさんへひとことお願いします。
生涯スポーツとしてゴルフを楽しく続けていくためには日頃からの体のメンテナンスやトレーニング、定期的なスイングチェックが必要です。
ゴルフは正しい形で繰り返し練習すれば年齢性別に関係なく誰でも上達します。「歳だから」というのは禁句です。信念を持って続けていきましょう。
私もティーチングプロとして少しでも皆様のゴルフライフのお役に立てるよう日々新しいことを取り入れ、研究し発信できるよう努力していきたいと思います。
――以上で質問は終了です。橋本先生は記者にもいろんなことを訊いてくれました。「うちのスクールの改善すべき点ってある?」「どんなホームページだったら興味が湧く?」
先生、私の言った“晩ごはん付きレッスン”が実施された際は一番乗りで食べに……じゃなくて、習いに行きますからね! ありがとうございました。
【取材協力】
三鷹ゴルフプラザ
JR中央線「三鷹」駅南口徒歩3分
(東京都三鷹市下連雀3-33-2 レクセル三鷹1F)
TEL:0422-26-6585
トラットリア バール ラ・メーラ
SEN HASHIMOTO Golf Academy
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『プロからプロへ、レッスンリレー』とは?
優れたコーチのもとを訪れ、教えを乞い、そして次のコーチを紹介していただきながら数珠繋ぎに続けていく企画。テーマは“メンタル”と“日頃の行い”です。
ISLAND GOLF CULB GALAPAのみなさま、こんにちは。
GALAPA取材班がゴルフ好きの楽園を見つけました! その名も【三鷹ゴルフプラザ】。1階はゴルフバー、2階はインドアレッスン場というきれいでおしゃれな施設で、うっかり住みたくなってしまうこと請け合いです!! (注:住めません)
そして今回の講師は、松井丈先生のご友人であるSEN HASHIMOTO Golf Academy主宰の橋本潜先生。
本企画はじまって以来の経営者直々の登場です。
最新のゴルフ理論から健康に関することまで、勉強家の橋本先生に“生涯スポーツ”としてのゴルフの魅力を教わります。
橋本潜 Sen Hashimoto
1972年6月7日/神奈川県生まれ。
1994年に渡米、カリフォルニア州サンディエゴ近郊の RED HAWK G.Cを拠点にUSPGAツアーマンデートーナメントやゴールデンステートツアーに参戦。その他オーストラリアンツアー Qスクールなども経験する。
帰国後は日本ゴルフツアー機構ツアープレーヤー資格を取得し、ゴルフ場に勤務しながらワンデートーナメント(2002年ノースウエストスタンバイツアー優勝・ 2003年 GGSツアー優勝 )、地方オープン競技、日本ゴルフツアー機構チャレンジトーナメントなどにも参戦する。
2005年より自身の経験や知識またゴルフの楽しさ、深さを伝えるため、レッスン活動を開始。社団法人日本プロゴルフ協会 A級ティーチングプロ。
――ゴルフバーということで、やる気満々で来ました(笑)。【三鷹ゴルフプラザ】の特長を教えてください。
1階はゴルフバー、2階はインドアレッスン場となっていますが、どちらにもシミュレーションゴルフの設備が複数台あり、都心の施設と比べても遜色がないので、「三鷹にこんなところがあるなんて!」と驚かれるお客様は多いです。
じつは【三鷹ゴルフプラザ】はISLAND GOLF CULB GALAPAと似たコンセプトを持っていて、“健康でゴルフ楽しく続ける”ことを目的として作られた施設なんですよ。
たとえば、2階の練習場には「ホグレル」というストレッチマシーンを導入し、「体」と「ゴルフ」の両方を向上させるレッスンを行っています。男性には筋力があるのに柔軟性がとぼしいかたが多く、バックスイングが回りづらかったり、腰痛になったりしがちですが、しっかりほぐすことによって問題を解決し、ゴルフのパフォーマンスも上げていくことができます。
――御社「SEN HASHIMOTO Golf Academy」についても教えてください。
既存の理論に囚われず、新しい考えや理論を取り入れて、それをレッスンやメディアなどの手段でみなさんに伝えていくということを基本理念にしています。
充実した設備。三鷹は良い街ですが、「三鷹にこんなところがあるなんて!」と驚くかたの気持ちもわかります。
こちらは、うわさの「ホグレル」。野球のイチロー選手が使っているマシーンをコンパクトにしたものだそう。
――2階はぱっと見、スポーツクラブのようでもありますね。時間配分など、どのような感じでレッスンするのですか?
レッスンは50分で1コマです。初回のレッスンの際、マシーンの使い方などをレクチャーしますので、2回目からはレッスン前に、各自使っていただくことができます。
――先生、ランニングマシーンまでありますよ! どういうタイミングで走るのでしょうか。
レッスンの後、走ってから帰るかたが多いですね。ランニングマシーンは汗をかきますから、レッスン前よりレッスン後ということで。ちなみにシャワー室もあります。
スポーツクラブかと思いきや、10メートルのロングパットも練習可能なインドアゴルフスクール。
――SEN HASHIMOTO Golf Academyは三鷹での室内レッスンのほかに、千葉県で屋外のレッスンを行っていますね。
千葉の練習場では今、最も高性能な弾道測定器のひとつといわれる「フライトスコープ」を導入し影像解析と合わせてレッスンを行っています。
練習場の成果をコースで確認するためにラウンドレッスンも行なっており、技術的な部分はもちろん、コースマネージメントやコースメンタルなどスコアアップにつながるようトータルでレッスンしています。
ちなみにバンカーもあります。さて、いつもの質問にいきましょう!
●ラウンド前日
――前日の理想的な過ごし方を教えてください。
ゴルフは事前の準備が重要です。コースの情報をチェックしたり、手持ちのクラブを見直したり、あとはもちろん練習に行きましょう。
――やっぱり、橋本先生も“前日の練習推奨派”なんですね……。松井先生が「前日に練習すると疲れる!? 甘えるんじゃない!」くらいのかただったので、きっとそうだと思いました。
ゴルフは毎日やっても大丈夫なスポーツですから(笑)。ただし、やみくもに練習するのではなく、コースにいるつもりでシミュレーションするのがおすすめ。不安を取り除く効果があります。
練習だけでなく、コースの情報をインターネットでチェックするときも、頭の中でコースをまわってみましょう。最後のパットを入れるところまで思い描いてください。
――橋本先生が「これだけはゴルフ場に持っていく!」というものがあれば、教えてください。
距離のレーザー測定器ですね。ピンに当てると、残りの距離がわかります。ゴルフ量販店で売っていますよ。
レッスンでは橋本先生が契約している「テーラメード」社のクラブが使用できます。ドライバーに力を入れているメーカーで、プロの使用率は8割。
●ラウンド当日のスタート前
――おすすめの朝ごはんを教えてください。
和食です。脳みその栄養素は糖分なので、お米を食べると頭が冴えて、イメージ力がアップするように思います。食後のコーヒーも普段はブラックですが、ラウンドの前はしっかり砂糖を入れるようにしています。
――朝の練習時、やっておくことを教えてください。
しっかりストレッチをして体の動く状態を作っておいてから、球を打ちましょう。その際、本番のティショットだと思って、メンタル的に自分を追い込むことです。
あとはその日の傾向を把握することも重要です。今日はスライスするとわかっていたら、それを前提にコースを攻めていけますから。
朝ごはんではありませんが、【三鷹ゴルフプラザ】のゴルフバーでお食事する橋本先生。
●午前ラウンド
――朝一番のティショットのとき、緊張しない方法を教えてください。
基本的にはありません。どんなプレイヤーでも緊張するものなので、 あとは“持っていきかた”です。緊張している=ダメだ、と思わないこと。ある程度、緊張がないと良いショットは打てないと思っていましょう
ぼくはツアーキャディーの経験もあるのですが、何十年とプレーしているシニアツアーのプロだって、スタートが近づくとブルブル震えていました。しかしそこから「身震いするような緊張があったときこそ、最高のパフォーマンスができるんだ!」というふうに、気持ちを持っていくわけです。
――バンカーや池が見えると、わざとのように入れてしまいます。なぜですか?
自分の打ちたい場所よりも、バンカーや池を過剰に反応しているからです。頭の中では、ほんとうに打ちたい場所とバンカーの区別は付きませんからね。
――視界に入っちゃうのはしょうがないとして、どうしたら意識しないで済みますか?
プロゴルファーは構える前、ボールの後ろに立って目標をじっと見ていますよね? 池やバンカーより強いイメージを作るには、その時間が7秒以上必要です。
――7秒! どこから導きだした数字ですか。
タイガーウッズら一流プレイヤーのアドレスを研究した結果、そのように言われています。アマチュアは、構えてから打つまでの時間が長いですが、プロは構えるまでの時間を長く取るんですよ。みなさんも構えたあとで、「あそこに池がある」、「バンカーがある」と考えることはよしましょう。
プロはこの状態になる前に、目標を脳に焼き付けている。
だからナイスショットしかありえないのだ!
――失敗のあとの一打が、絶対に成功する方法を教えてください。
人間は自分を疑う動物なので、「また同じ失敗をするんじゃないか」と思ってしまいます。疑念を押さえ込むためにも、目標を7秒以上見つめましょう。
――すいません。やっぱり7秒って長くないですか?(汗) 緊張が高まって、自爆しそうです。
あそこに落ちて、あそこまで転がって……と、シミュレーション込みで見つめていれば、7秒くらいすぐ過ぎますよ。
――上手な人、偉い人とまわると打ち急いでしまいます……。
ルーティンが確立できてないんでしょうかね。どんな人と一緒だろうと、ルーティンを守ってショットに集中しましょう。ゴルフは個人競技ですから、自分が思っているよりも他のひとはあなたを見ていません。
――プレッシャーのかかるホールなど、ピンチのときに心がけることを教えてください。
①目標設定、②弾道イメージ、③ショット。この3つを常に心がけ、同じリズムで行えば大丈夫ですよ。他のホールと同じで、やれることをやるだけです。
――ラウンド中の素振りの効果的な行いかたを教えてください。
本気の素振りをしてください。本気とは思いっきり振るという意味ではなく、“リハーサル”として頭を使って素振りをするという意味です。ラフがどのように絡むかなど、見るべきところをきちんと見て、本番に生かしましょう。
――アプローチでいったりきたり……どうすれば適度な距離が打てますか?
いったりきたりということは、トップして(※ボールの上を叩いて)いませんか? クラブの歯(リーディングエッジ)ではなく面に当てるために、アドレスでセットした手首の角度を固定したまま、変えないように打ちましょう。また、足の幅を広げず、やや左加重に構えてください。
――パットでいったりきたり……以下同文。
朝の練習が上手くいっていませんね。距離感をつかむまで、30分くらいはパットの練習をするようにしてください。
カップに入れなくてもいいんです。練習グリーンをいっぱいに使って、ロングパットの練習を繰り返します。パットの感覚は自身の内面にあるので、人から教わることができませんからね。
――練習グリーンでは、「よし。どっから打っても2回で入る」と思うのですが……以下同文。
本コースのほうが難しいですよね(笑)。それは確かです。
――ありがとうございました。スクリーンから「ぴよぴよ」と鳥の声が聞こえる中、球も打たずにゴルフの話をするのもおつですね。橋本先生、【後編】もよろしくお願いします!
●後編は10月25日(金)配信予定です。
【取材協力】
三鷹ゴルフプラザ
JR中央線「三鷹」駅南口徒歩3分
(東京都三鷹市下連雀3-33-2 レクセル三鷹1F)
TEL:0422-26-6585
トラットリア バール ラ・メーラ
SEN HASHIMOTO Golf Academy
http://www.sh-golf.com/about/index.html
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http://www.jlds.co.jp/galapa/2013/07/lifedesign-golf-diary-2014.html
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