高齢社会の進展に辟易している場合ではありません。生活者は、一人ひとりが仲間を得ながら、学びあい、自分らしく自己表現を楽しみながら生涯を過ごすというクリエイティブ・エイジングに軸足を置いています。例えば、個人で独自性を持ったアートが数々生み出されています。退職後、介護が必要となるまでの間、彼らが、いかに生き生きと過ごせるのかという視点で、優れたサービスを提供していけるかが、高齢化社会特有の課題を解決できる方法と言えます。職場にいた彼らが、地域に軸足を移して育まれる生活様式から想像できる風景には、新しい地域活性化の姿すら見えてきます。そうすると、今、私たちが取るべき行動は、クリエイティブ・エイジングを搭載した、個をつなぐネットワークを構築していくことのようにも見えてきます。すなわち、We are the future、未来は提供者ではなく生活者が作っていくもの。そう認識しておくことが重要と言えるでしょう