2012年10月 1日 10:05
小さくても個性ある特長を持った個々の集いが市場を突き動かしていきます。従来の成長戦略では、単に量的な広がりばかりを見てきました。しかし、これからは小口回数化を促すことでファンを獲得し、顧客編集という構造で市場を理解していくことが重要な視点といえます。例えば、ヤンキーの特性を持つ人たちは、同じ特長を持つ者同士で集い、その特性が表れてきます。また、スポーツであっても共感から、そのコンセプトを共有する仲間同士で集い、アスリートとしての大切なつながりが生まれます。ただ、集いを表層的に一括りで認識してしまっていては、深度ある特長が見えなくなってしまいます。そこで、それを避けるためにも、代表性個性を兼ね備えた先行する顧客に編集スポットを当て、観察する目を持っていなければなりません。社会が成熟した今の時代、個々の群生特長を活かした市場戦略こそ成長戦略であると認識しておきたいところです。