2012年11月16日 11:01
こんにちは。イマジナス研究員のRです。
本日は11月15日号の会議であがった情報を、谷口正和のコメントを交えてご紹介します。
『女性自身』11/13号の「シリーズ人間」というコーナーでは、いま勢いのある原宿カルチャーについて考察されていました。
90年代「欲しいものがなければ自分で作っちゃえ」と自らの感覚で動く若いコたちが、世界中のどこにもない「原宿ファッション」を作り出しました。
その原宿が、きゃりーぱみゅぱみゅのブレイクで“原宿カワイイ”として再び注目されています。
編集者として、写真家として、若者文化に関わってきた米原康正さんは、原宿カワイイに渋谷ギャルの反動をみるといいます。
「今の青文字系雑誌は、セックスアピール的なものを少しでも入れると途端に部数が落ちる。それは、前の世代の渋谷ギャルが、エロカワイイという言葉で男受けを突き詰めた結果、キャバクラ嬢にしかみえなくなってしまったことの反動」
――この意見を聞いて谷口は、手元の用紙に「カットセクシャルアピール」と書き入れ、言いました。
「原宿の女の子たちは個人個人が“メディア”だから。“メディアガール”、性別はいらないんだよ」
渋谷の女の子だって、最初は自分たちが好きなものを自分たちの手で発信していました。
そこに大人たちが群がって、彼女たちの好きを商品に変え、発信者だった女の子を、ただの消費者に変えてしまった……。