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2012年12月17日 10:27

 

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株式会社 オリエンタルランド 営業本部営業一部 係長 鈴木学氏

1983年4月15日開園の東京ディズニーランドは来年、30周年を迎える。その節目を新規顧客獲得のチャンスと捉え、眠っている顧客を開拓し、3世代型テーマパークとして生まれ変わろうとしている今のマーケティング戦略に迫った。

 

30周年による新規開拓

「全国各地」にミッキー

―30周年イベントは新規顧客獲得のチャンスといえるかと思います。どのようなアプローチを検討されているのでしょうか。

鈴木 昨年の震災以降、身近な人との「絆」をより大切に思うようになってきたと認識しています。その絆を深めるきっかけとして、東京ディズニーリゾートがあればと思っています。来年は、東京ディズニーランド開園30周年という節目の年です。そこで、2013年4月15日から2014年3月20日までの期間は、「東京ディズニーリゾート30周年“ザ・ハピネス・イヤー”」を開催します。東京ディズニーリゾートが「夢がかなう場所」として、一人一人のゲストにたくさんの“ハピネス”が誕生する願いが込められています。

その30周年に際して、全国主要30都市でツアーを敢行します。ミッキーやミニーを中心としたキャラクターたちが各都市の皆さまにご挨拶させていただき、それを通じて、“ハピネス”を分かち合い、実際にパークを訪れたいという欲求を醸成できればと考えています。もちろん、東京ディズニーリゾートでも季節感あふれるスペシャルイベント、スペシャルグッズやメニューなどを用意し、2つのパークとディズニーホテルを中心に、いつ、どこへ行っても、“ハピネス”が感じられるように考案中です。

―全国30都市ツアーはお客様を呼び込むエリア戦略としてかなりの効果が期待されますね。

鈴木 このツアーでは、地域に密着したお祭りなどにも参加していこうと考えています。普段、ミッキーやミニーと関わる機会の少ない人たちに対する訴求効果が期待できます。パークを訪れたことがなくても、地元のお祭りには必ず参加するという方は大勢いらっしゃると思います。そういう方にも東京ディズニーリゾート30周年を訴求していければと期待しています。地域のお祭りには過年度から参加させて頂いており、今年はねぶた祭りや博多どんたくにミッキーやミニーを引き連れて、参加しました。来年も同様に、地域に根ざしたお祭りに積極的に参加していこうと考えています。

 

世代の枠組みを超えた

3世代が楽しめるテーマパークへ

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3世代のイメージ ©Disney

―3世代で楽しめるテーマパークを掲げておられますが、具体的にはどのようなやり方になるのでしょうか。

鈴木 これまで45歳以上の方を対象としたニューエイジング層の取り込みに力を入れていました。そのひとつとして、45PLUSパスポートというチケットを販売しています。これは、子育てが一段落したママ友同士で来園したいというきっかけを与える商品ですね。ここ数年のなかで、試験的に水曜日だけの実施も行ってまいりましたが、今は平日限定の商品として展開しており、ニューエイジング層の来園のきっかけとして好評をいただいております。。また、ゆっくり過ごされたいゲストにはディズニーホテルに泊まれる1泊2日のプランなど提案させていただき「ディズニーのおとな旅」としてのパッケージ商品など広がりを見せています。

―45歳以上という世代をターゲットの商品が世代の枠組みを超えてきましたね。

鈴木 そうですね。マーケットの動向も加味されるところですが、震災以降、身近にいる人とのつながりや絆を大事にされる傾向が見られる中、成人を迎えたお子様やお孫様が、両親や祖父母に家族旅行をプレゼントすることも想定でき、3世代での来園も期待しているところです。それこそ年代別来園者比率においても40歳以上となると、全体の18%程度ですので、実際に来園したことがない方への訴求につながるのではないかと考えています。多くの団塊世代が自由な時間を手にした今、新規開拓につながるチャンスとなるものだと考えています。3世代ディズニーの強化は喫緊の課題でもあります。

ウォルト・ディズニーの「ディズニーテーマパークは永遠に完成しない」というコンセプトの通り、まだまだこれからもご来園いただいたお客様に心から楽しんでいただけるようなメニューは豊富に取り揃えていきたいと思っています。

―ありがとうございました。