2013年1月22日 15:20
こんにちは。イマジナス編集部のRです。
第148回芥川賞・直木賞が発表になりましたね。
芥川賞を受賞したのは、75歳の黒田夏子さんが書いた『abさんご』。
23歳の朝井リョウさんが直木賞を取り、75歳の黒田さんが芥川賞に輝くとは、これまでの両賞に対するイメージを入れ替えたような結果です。
いま、全国の書店でこの二冊が並べて置かれています。
55歳も年齢が違う作家がおなじ土俵にのるとは、文章表現というものが誰にでも等しく与えられた自由であることを表していると思います。
以下、1月17日付の「サンケイエクスプレス」による黒田さんの紹介です。
――作品は横書きで、固有名詞やかぎかっこを使わない。蚊帳のことを「やわらかい檻」と表現し、傘のことを「天からふるものをしのぐぞうぐ」と書く。明確な筋立てはなく、散文詩のような文体による断章を重ねる。
この記事を読んだ谷口正和は、
「だから年齢は関係ないんだよ。エイジレスなんだ」
と感想を述べました。
黒田夏子さん、受賞おめでとうございます!