生活者の暮らしの中で、哲学的視点が高まりつつあります。物事を深く見つめて、その奥に何があるのかを考える。そして、知恵を持とうとする意識が向上しています。奥行きのある研究への志向が高まっています。そのため、何事においても本質に迫っていくことが重要です。ライフフィロソフィーという視点で素材を物や金を凌駕した生活文化が醸成されています。これは、情報化社会の今、何かとの出会いが豊富にあるからと言って、趣味や趣向をたくさん持っているということとは違います。それは、デザインを思考するというデザインシンキングが示すように、ただ物を作っていればいいということではないのです。言い換えれば、事象の内側にあるものに対する思いが求められてるということです。未来社会に向け、思考という哲学的な観点がライフスタイルにおいて重要な地位を担っていくことでしょう。今、まさにビジョナリーコンセプトワークの時代です。