2013年8月12日 10:17
昨今、生活者のニーズとして感性に訴えかけていくことが潮流として顕在化してきました。それは視覚的な感性だけではなく、匂い、音、味覚を含め、居心地のいい時間の過ごし方を生活者は追い求めています。これまでの経験が体の中で積み重なった記憶を呼び起こさせるようなプログラムが求められています。我々一人ひとりの感性を軸足にした記憶の中の光景を失えば、素敵な時間というものから命のありがたみを享受することへとつながっていきます。お互いに学びあい、働くことと生きることが重なり合った、変化を組み立てていかなければなりません。時代の変遷から、西洋文化が強く取り入れられた高度成長期を経た日本の生活スタイルは、強烈な個性を持っているということを自覚しなければなりません。その上で、アジアの中にあって西洋的な要素が多く取り入れられた文化と見立てたプログラムを稼動させていくことに気付いていきたい。