2013年9月10日 15:35
Tokyo Walkerで紹介されたのは六花界。神田駅にある小さな焼肉屋では、2つの七輪を複数人で分け合うことでカップルが30組以上も生まれたのだという。
「シェアクッキング。七輪を共有するのではなくて料理するという行為の共有だな」
と谷口はコメントした。確かに単に同じ皿の上に載せられた料理を分け合うよりも、七輪の上に食材を置いて自分達の加減で焼くというのは言わば料理の疑似体験。それを共有しているという事は料理と言う行為そのものを共同で行うような錯覚が芽生えることもあるのかもしれない。
谷口はかねてより「今は所有の時代ではなくてシェアの時代」という事を言っている。
しかし、それは例えばカーシェアならば車を使う事と、そのコストを安く抑えることが目的であって、シェアというのはコストを抑えるための手段でしかなかった。
しかしシェアクッキングはそれとは違う。まずカーシェアリングは物の共有であったのに対し、これは行為の共有。
加えて、最大の違いはコストを抑えることがシェアの目的ではないという事だろう。シェアクッキング、行為のシェアという考え方によってシェアということの可能性が広がったように思う。