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2013年11月22日 11:17

 

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サイバーエージェントは98年に創業された。創業15年のインターネット総合メディア企業である。インターネット関連の企画営業を主目的として設立し、同年インターネット広告事業に進出。その後、ショッピングサイトやポイントサイトなど複数のメディアを立ち上げ、2004年に「Ameba」サービスを開始。ブログサービスとして立ち上げられたAmebaのサービスは、「アメーバピグ」やスマートフォン向けコミュニティサービス、ゲームなどを展開。13年8月にはID登録数3000万人を突破。

本記事では、サイバーエージェントの躍進の秘訣を4つの焦点に搾ったのでご覧頂きたい。

インタビューの際にいただいたお水、その名も「アメーバウォーター」。群馬県利根郡みなかみ町というところで採水される鉱水だそう。

 

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その①芸能人を起用し、ブログをより身近に


Q Amebaのサービスが開始されてから来年で10年目を迎えようとしていますが、国内発のSNSやブログサービスで未だに売り上げを伸ばし続けられている企業は多くありません。成長を実現させている着想をお聞かせください。

A まずAmebaのサービス自体はブログだけではなく、様々なコミュニティサービスやゲームアメーバピグ(アメーバが提供する仮想空間サービス。顔の形、服装などを選び、自分とそっくりなアバターを作り、ネット上でコミュニケーションをする)などがあり、それらを一つのIDで利用していただけます。

実はアメーバブログというのは、ブログとしては後発のサービスで2004年ぐらいに始めたときは既にブログサービスを提供している企業もあり、1年ぐらい遅れてスタートをしたのですが、当時はまだブログがアメリカから来たサービスで、日本にはまだあまり馴染みがなくネットに詳しい一部の人のためのものというイメージがありました。そこで、芸能人の方にお声掛けをしてブログを使っていただくことで、様々な方にブログが身近なものであるという風に認知していただこうと考え、Amebaでは多くの有名人、芸能人の方にブログを開設していただきました。後発サービスであったAmebaが国内最大規模のブログサービスに成長できた大きな要因のひとつだと考えています

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Qどうして色んなタレントさんをAmebaに引っ張ってくることが可能だったのでしょうか?

Aまずオフィシャルブログの運営体制が整っているのがポイントです。有名人、芸能人の方がブログを開設される際に一番心配されるポイントは誹謗中傷を受けたり、ブログでの発言やコメントがきっかけでいわゆる炎上の状態になってしまうのではないか、という点です。Amebaでは、誹謗中傷やそういった炎上の火種となるようなコメントなどを担当者が24時間体制で管理しています。

また、Amebaには3,000万人という沢山の利用者が集まっていますので、より多くの人にブログを見てもらえる場やそのきっかけをご提供することができます。

 

Q今年8月にAmebaの会員数は3000万人を突破しました。(そのうちピグを登録していただいている方は約1500万人)Facebookのユーザー数2100万人(8月時点)よりも上回りますが、Facebokkも驚異的な勢いでユーザーを獲得しています。対策などはありますか?

 A FacebookやTwitterを競合サービスだとは意識していません。FacebookやTwitterとはID連携もしていて、FacebookのIDでAmebaにログインすることなども可能です。他にもAmebaでブログを書いたときにTwitterやFacebookのタイムラインでそれをお知らせすることができたりもしますし、今後も連携していくことで利用者の方にとってもより利便性の高いサービスが提供できるではと考えています。

ただ、実は最初は脅威に感じていなかった訳ではありません。誰もブログを書かなくなるのではないかという風な声もありましたし。

でも今はうまく利用者の方々も使い分けをされているのではと思います。リアルな友だち関係の中での発信は写真付きでFacebookに投稿したり、その瞬間の感情や思いを短い文章でTwitterに投稿したり。その中でブログは蓄積型のメディアとして、少し長めの文章で、書きとめておきたい出来事や思いなどを綴る場所となっているのではないでしょうか。


Q最近はブログ以外でもスマートフォン向けサービスやゲーム開発に注力されているように感じますが、その理由を教えてください。

Aスマートフォンのシェアがどんどん伸び、市場が拡大していく中で、「Ameba」はスマートフォンでNo.1のサービスを目指したいと考えています。ですので、スマートフォン向けのサービスとして、コミュニティサービスとゲームの開発に力を入れています。

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サイバーエージェント内でスマートフォン向けのサービスを本格的に作ろうという試みが動き出したのが2011年。広告代理事業で営業などをしていた半分ぐらいの社員がスマートフォン向けのサービスを開発する部署に異動し、2年で100個のサービスを作ると宣言しました。

実際に、開発を進めてきたサービスをリリースし、スマートフォン向け「Ameba」のサービスを正式に立ち上げたのが去年の11月です。記者会見も行い、年末年始には、「Amebaスマホ」というキャッチコピーでTVCMも流していました。

弊社では、2年前にスマートフォン事業の売り上げは約60億円でしたが、今では約1000億円規模まで急激に拡大しています。

今後も、まだまだ市場は伸びていくことが予想されますので、広告事業においても、AmebaやSAPなどのメディア事業において、スマートフォン領域には引き続き注力していきます。

後編はこちら(http://www.jlds.co.jp/imaginas/2013/11/ameba4-1.html#.UphXPtJdXIc)