本日のIMAGINAS分析会議では2013年の流れが総括された。
その中でも特に谷口が注視しているのは、IMAGINASでも何度か言及した食品偽造問題。そして特定秘密保護法案の2つである。谷口はこの2つに情報という共通項を見出している。
食品の産地偽造などは、生産地という食品を見たり(ほとんどの消費者には)食べたりしただけでは伝わらない「情報」が消費行動を左右するという事実の上に立脚しているし、
特定秘密保護法案もスノーデン氏のCIA告発事件、政府の電話盗聴問題などから端を発する一連の情報戦争の帰結といえる。
「2つとも情報社会の本質を示しているな、情報社会では全ての事象は情報によるベールに覆い隠されているのが当たり前なんだ」
と谷口はコメント。
情報社会……パソコンを一とする情報機器が高度に発展し、情報の使用・創造・流通が経済的な価値と直結する社会……という言葉が用いられ始めたのは1970年からだそう。
だが上の2つの事象が二つともネガティブなものであること、そしてそれが情報社会の本質であると定義する谷口の考えからも解るように、情報社会というものは決してユートピアを約束してくれるものではない。
先日IMAGINASでも「情報武装時代」というキーワードをお届けしたように、寧ろ情報という得体の知れないものの正体をいかに見抜くか、それが問われているのが現状なのかもしれない。
谷口は情報とは変化であると常に言っている。何処で、どのような変化が、何故生まれたか、それが情報である。その変化に対応し、情報と向き合うには我々も認識を常に改め続け、変化そのものであるかのように柔軟な態度でいる必要があるだろう。変化対応力を磨く必要がある。
2014年もIMAGINASは情報をいかにマーケティングに役立てるか、どのような情報が市場を左右しているのかということを精密に分析し、皆様の元へお届けしていきたい。今後ともぜひご愛読を。