2014年1月24日 19:02
「2030年ごろ、日本は桁外れに「一人」が多い社会になる。約4割が単身世帯になり、男性の3人に1人、女性の4人に1人は「生涯独身」だ。家族社会学者で中央大学教授の山田昌弘さんは(中略)自分を必要とし大切にしてくれる家族という存在を持たない「家族難民」が激増すると警告している」
IMAGINAS分析会議で報告されたAERA1月27日号からの事例に谷口は
「シングル時代なんだよな。高齢社会もそうだが、そうなるという風に解っているものに対してはそれをどう楽しむかを考えたほうがいいんだよ。シングルだって楽しみ方は色々あるんだから」
とコメント。
事例に出てきた山田昌弘氏は『パラサイトシングルの時代』の著者であり、表題の言葉や「婚活」という言葉を流行させた実績がある。それに今回「家族難民」という言葉が加わるのだろうか。
谷口は今年のキーワードとして「変装社会」という言葉を掲げている。情報社会においては物事の本質以上にそれを覆うラベルや外見などの方が大きな力や影響力を持つという意味を込めている。
社会の実状を追求することは大事だが、それにキャッチーなフレーズを付けてそのフレーズが流行してしまうと(しかもそれがネガティブなものである場合)、それによって実状がより悪化してしまうことも考えられる。
パラサイトシングルと揶揄されることを脱しようと思えば親元を離れて単身世帯となるしかない。また、婚活という言葉も適齢期の男女に焦燥感を与える。
家族難民という言葉が流行するかどうかは解らないが、難民というネガティブな言葉よりも、「一人を楽しむ」というポジティブな提案を取り上げてほしいものである。