2014年2月 3日 19:03
「1月17日の金曜日に任天堂は2014年3月の業績予想を大幅に下方修正した。営業赤字は3期連続。新たな主力機と位置づけていた据え置き型ゲーム機WiiUが想定以上の大不振。900万台と見込んでいた世界販売台数を280万台と3分の1以下にまで引き下げる」
以上の事例は2月1日号の東洋経済から報告された。
「過去体験の縛りだな。同じようなビジネスモデルはなかなか続かない。しかも任天堂のように大きな成功を納めた企業ほどその過去から脱却して新たな挑戦へと臨むのは難しい」
と谷口はコメント。
同記事によると、据え置きゲームがスマートフォン用ゲームに駆逐されたわけではなさそうだ。その証拠にマイクロソフトのXbox Oneやソニーのプレイステーション4は好調な売れ行きを推移している。
Wii Uの不振の原因はこのハードでプレイできるソフトの数があまり多くないこと。また、マリオなどのキャラクターをモバイル版に対応させることに対しては「キャラクター本来の価値が損なわれる」という理由で保守的な姿勢を示している。
過去の成功体験によってビジネスモデルに曇りが出るのは否めないが、任天堂には過去の成功でつかんできたファンがいる。培ってきたキャラクターとブランドを守るための新たな成長戦略が望まれる。