2014年2月14日 14:28
2月13日のIMAGINASでは以下の事例が週刊ダイヤモンドから報告された。
「デンマークでは豚肉でできた郷土料理のミートボールの給食が一部廃止、スウェーデンの公共機関でクリスマスツリーが飾られることは無い。ベルギー南部ワロニアのクリスマス休暇はキリスト教の影響を排除し、冬期休暇と名前を変えた。これらは一部の熱狂的なイスラム教移民のための過度な処置である。
メルケル独首相は移民と共存共栄しようとした文化多元主義政策は失敗したと明言。キャメロン英首相も「白人が人種差別的な発言をしたら我々は強く批判する。しかし非白人が同じ事をしても我々は非難するのをためらい、場合によってはそれを恐れている」と擁護策が行き過ぎたことを明言している」
「擁護策反動が出ているな。物事は行き過ぎると反対の動きへと向かう。ビジネスも国家も同じ」
と谷口はコメント。
イスラム教徒への行き過ぎた擁護策への反動としてオランダでも反イスラムをスローガンにする自由党が第三の政党に躍り出た。オーストリア、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマークでも右翼が躍進。ギリシア、ハンガリーではナチズムを髣髴させるような暴力的な極右が台頭しているそうだ。
文化多元主義には、多元という言葉とは裏腹に様々な文化にある人々を一元的な政策のもとに統一して管理するものだという批判が向けられている。
グローバル化や、高齢社会対策としての移民問題を考えるときに、上記の事例は日本にとっても他人事ではない。
国境を越えて生活することのハードルが低くなっている地球社会だが、ユートピアはそう簡単にはやってこない。議論が求められる。