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2014年3月27日 17:17

今週のIMAGINAS分析会議では以下の事例がダイヤモンド3月29日号から報告された。

 

「近年、「ヤンキー文化論」が花盛りだ。日本人の多くに昔から「内なるヤンキー性」が潜んでいるという普遍性の議論がベースとなっている。彼らの特徴は「気合いとアゲアゲのノリさえあれば、何とかなるべ」という「行動主義」にある。「気合い」という点で、日銀が昨年4月から始めた異次元緩和策は、実はヤンキー的な時代を反映したものだったのかもしれない。インフレ目標達成に向け、日銀は副作用の議論は脇に置き、「気合い」でマネタリーベース散布を開始した。それで人々の期待が変わればインフレは2%になるはずという“ヤンキー金融緩和策”である」

 

谷口は以下のようにコメント。

 

「気合い経済、気合い文化だな。ヤンキー文化は気合い文化ということ。気を合わせてテンションを高めて仲間と一緒に事に当たるわけだな」

 

ヤンキーという言葉は元来アメリカ人を指す言葉だったが、大阪は心斎橋アメリカ村で派手な格好で繁華街を歩く若者をヤンキーと呼び始めたのが70年~80年代。

転じて不良全体を指す言葉として定着したそうだ。

 

事例ではヤンキー的精神を「気合い」という言葉で読み解いており、日本人の精神にはもともとヤンキー性があったというが、むしろ「気合い」という文化・精神が先にあり、ヤンキーは70年代における気合いの一形態と言ったほうが正しいように思う。

 

「気合い」は「気」を「合わせる」と書くが、谷口の言うように物事に一致団結して当たる際に気を合わようというのが「気合い」の語源だったそう。

気合いという言葉を無理やり英語に訳すならばファイティングスピリッツあたりになるが、しっくりこない。

皆で一緒になって事にあたる「気合い」という言葉は、どちらかといえば聞き分けの良い(悪く言えば流されやすい)国民性の日本人ならではのものなのだろう。

 

黒田日銀総裁の異次元緩和が掲げた目標は2年で2%の物価上昇というものだったが、およそ1年経った今、その目標にはまだ遠く市場関係者も懐疑的である。古くからある日本人の気合いは、経済という怪物にどこまで通用するのだろうか。