今週のIMAGINASでは、6月16日の日経ビジネスから以下の事例が報告された。
「フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ4Kテレビ。ブラジルW杯が開幕したものの、4Kテレビ商戦は盛り上がりに欠ける。6月2日に試験放送が始まったが、W杯を生中継で視聴できないからだ。商機を逃したことで価格下落が進めば、地デジバブル崩壊の二の舞になりかねない」
谷口は次のようにコメント。
「4Kチャンス・ロスト。我々のトレンド予測と違い、ワールドカップやオリンピックなどのイベントごとは、予測するまでもなく決まっているのだからそこに標準をきちんと合わせられなかったのは非常にもったいない。まぁ色々事情はあったのだろうけど」
4Kテレビは視聴に専用チューナーが必要なそうだが、それは別売だそうだ。別売にする意図が我々素人にはよく分からない上に、ワールドカップの試合も3日遅れの録画だそう。
いくら高画質とは言え、よほどのサッカーマニアでもないかぎり3日遅れの試合をもう一度見たいと思う人は多くないだろう。
そもそも4Kテレビにさかのぼること数年、3Dテレビが鳴り物入りで登場したことはそう記憶に古くないが、
(そういえば3Dテレビの現状はどうなっているのか)
と気になったのでグーグルで検索してみると、検索候補に
「3Dテレビ 失敗」「3Dテレビ 売れない」「3Dテレビ 大失敗」
とネガティブな検索ワードが並ぶ。
いつまで経っても3Dコンテンツも増えない上に、3D専用メガネが必要な煩わしさもある。
4Kテレビに関する同様の記事はダイヤモンド6月21日号にも掲載されており、4Kテレビの成功には既に疑問符が突きつけられている。