今週のIMAGINASでは、以下の事例が宣伝会議9月号から報告された。
「昨年、40周年を記念に展開したプロモーションが功を奏し、発売からの最高売上を記録したあずきバー。ロングセラーブランドであるがゆえに中高年層を中心に親しまれているが、若年層へのアプローチにも力を入れる」
谷口は以下のようにコメント
「若年層発掘戦略。求められているのはそこだな。若いファンを掴んでしまえば、またロングセラーであることが約束される」
井村屋から「あずきバー」が発売されたのは1973年だそうだ。
記事によると、あずきバーが歯が折れそうなほどに硬いのは乳化剤・安定剤などが添付されていない自然食品だからだそうだ。
私(※IMAGINAS編集部員)が生まれたのはあずきバーが発売されてからだいぶ後になるが、まだ物心付いてない頃に初めてあずきバーを食べ、幼いながらもその味に素朴な風味を感じたのを覚えている。
また、単品よりもBOXタイプの方が4倍の割合で売れており、1人が買ってきたものを家族全員で食べるというのがあずきバーの定番の消費スタイルだそうだ。我が家にも常に誰かが買ってきたものが常備されていたのを覚えている。
40周年のプロモーションによって、昨年は過去最高の2億6700万本が売り上げられた。各種のイベントやSNSを使った消費者への訴求が主な内容だが、単にそれだけで達成できるような売上ではない。
科学的な調味料を一切使っていないため、溶かせばそのままおしるこができるあずきバーは、日本人の郷土心をくすぐるのだ。
そのライバルは同じく氷菓製品の「ガリガリくん」だそうで、売上は3億9000万本。しかし、様々なフレーバーのあるガリガリくんは、主力であるソーダ味に限ればあずきバーの売上である2億6700万本には及んでいない。
井村屋には是非この古きよき昭和の香りを残す素朴なアイスをこれからも守ってほしい。