伝え方そのものが芸術となったことを表しています。高度情報社会を迎え、これまで「伝え方の革新」を強調してきましたが、この言葉はコミュニケーションがその領域すら凌駕し、次なるステージへと昇華した域にまで到達したことを表しています。それは高い独自性や先行性のみならず、さらに無駄を排除したシンプルなものともいえます。今、まさにそれを文化インフラとして活用していく時代といえるのです。昨今のメディア社会は、誰にでもイマジネーションを明確に具現化することができる時代です。これは生活者自身がアーティストとなったことを意味しています。その本質はすべて哲学へと収斂されていきます。感情は心動くままにあらゆる情報となって伝わっていきます。五感すべてが文化となり、連鎖していき、あらゆるところに波及していくことでしょう。今、まさしくプロセスとなる思考力と、結果となる表現力が社会コンセプトとして求められているのです。