感性型情報社会の中で、市場の視覚化が進行していることを表した言葉です。あらゆる情報はシンボリック化され、新しい伝達手段となりつつあります。いま、モノのデザインからその周辺にある全体の表情を的確に捉えた着眼を必要としています。それは、風景に溶け込んだランドスケープの着想のように、モノ自体が持つブランドを含めた着眼、すなわち「デザイナースケープ」ともいうべき発想です。その根底には美学が求められているといえます。本質を視覚化し、共通言語として発信すれば、訴求先への裾野は広がっていくことでしょう。そして戦略的にドラマストーリーを内包させることで、新たな市場が導き出されていくはずです。まさしくデザインを先行したあらゆるものとの対話がなせる社会が訪れるのです。いまこそ、日々の暮らしの中にあるアイテム一つひとつから興味深く好奇心を喚起させられるストーリーを見いだし、デザイン戦略を構築していきましょう。